スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

支えの信条

2018-12-03 20:55:16 | インポート
eです。

CILに、新しいスタッフ仲間が増えた~!

給料ほしい とか
誰かに頼りにされたいのよ とか
あんたのこと助けてやろーか? とか

そういうんじゃなく、

「なんか、やっぱり今の社会ってちょっとおかしい気がする…」
って、素朴に思えて、
「自分も動かなきゃいけないのかも?」
って気負いすぎずに一緒に世の中を見ていける仲間。

そういうのって、ステキよねw
スタッフ紹介参照☆

で。

活動していくには理念がいる。
信条がいる。

先日、懇意にしている就労継続B型事業所の所長から、

「ちょ・・・!eさん!
eさんがいつも、いろんな講演会とかで言ってることと同じことを
海外でも言ってる人がいたから、この文章、見てみて!」

と言われていただいたのが、
下記「支えの信条(Credo for Support)だ。

これは、カナダで、自らの父親に「慈悲殺」された
重度の脳性マヒのあるトレイシー・ラティマーにささげられた、
同じく脳性マヒのノーマン・クンツ氏によるもの。

注目すべきは、
「ここに潜む落とし穴は、
社会が彼らの叫びに対し公平と尊重ではなく救済と慈悲で応じてしまうという危険。」

ここをしっかりと軸に据えて活動していきたいと、
心を新たにするばかりです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

支えの信条

歴史を通じて障害を持つ者達は、
産声と共に見放され、社会から見捨てられ、宮廷の道化師として嘲笑われ、
ナチスドイツ時代はガス室に送られ、
そして今の尚、隔離され、施設に入れられ、
「行動管理」という名の拷問にさらされ、
虐待され、犯され、安楽死においやられ、そして殺され続けている。

今日史上初めて、障害をもつ人々が己の持つ権利に基づき、
価値ある一市民としての存在を主張し始めた。
ここに潜む落とし穴は、
社会が彼らの叫びに対し公平と尊重ではなく救済と慈悲で応じてしまうという危険。
だから今、あなたに届けます・・・ 支えの信条


私の障害を問題としてみないでください。障害は私の一部です。
私を欠陥人間として見ないでください。
私を異常で無力な人間として見ているのは、あなたなのです。
私の事を直そうとしないで下さい。私は壊れてなんかいません。
支援してください。
そうすれば私なりの方法で社会に貢献できるのです。
私をあなたの患者として見ないで下さい。
私もあなたと同じ、一市民です。

あなたの隣人として見てください。
人は皆、人に支えられて生きているという事を忘れずにいて下さい。
私の行動を矯正しようとしないでください。
静かに、聴いて下さい。
あなたが不適切行動と決めつけているものは、
私にできる唯一の方法であなたに何かを伝えようとしているのかもしれません。

私の事を変えようとしないでください。
あなたにそうする権利はないのです。
私が知りたい事を学ぶ手助けをしてください。
あなたが感じている不安や迷いを専門家としての距離で隠さないでください。
私の声に耳を傾け、私の“もがき”を簡単に解決できるかのように軽く受け流したりしない、
そんな人でいてください。

理論や方法論に、私を当てはめようとしないで下さい。
ただ一緒にいてください。
そしてぶつかり合った時には互いに自らを省みる機会としましょう。
私をコントロールしようとしないでください。
人として自分らしく生きる権利が、私にはあるのです。
あなたが不服従や操りと呼ぶ行動は、
自分の人生を自分でコントロールできる私にとって唯一の方法なのかもしれません。
いつも素直で従順で礼儀正しくいる事ばかり叩き込まないでください。
自分を護るためには、嫌な時には「嫌だ。」と言える事が必要なのです。

無理に私の友達になろうとしないで下さい。
そんな同情はいりません。
私の事をよく知ろうとして下さい。
そしたらいつか、友達になれるかも知れないね。

例えそうする事があなたの気分を良くするとしても、勝手に私を助けようとしないで下さい。
手助けが必要かどうか聞いてください。
私から、あなたが私に手を貸せる方法を教えてあげます。

私を称賛しないで下さい。
精一杯生きようとする事は、特に崇拝されるようなものではありません。
私を尊重してください。
尊重の前提には対等があるから。
指示したり、矯正したり、指導したりしないで下さい。
聴いて、支えて、後をついてきて下さい。
私は料理されるだけの鯉じゃない。
あなたと私、同じ水に棲み、共に生きよう。

今は亡き、トレイシー・ラティマーに捧げます。

文・ビデオ製作 ノーマン・クンツ、エマ・ヴァン ダー クリフト
日本語訳 笠原真帆  訳協力 斉藤明子、横山実、中谷路子  声 笠原真帆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



父の免許返納

2018-11-19 20:56:13 | インポート
先日、父の免許返納に付き添った。

今年86歳の父は、84歳10か月まで母の通院や買い物、
冬は灯油を買いに行くのに手放せないとハンドルを握っていた。

運転は、私たち娘たちの説得で昨年のお正月からやめていた。

「お父さん、せっかくだから試験場まで行って返納する?」
「そうだなあ・・」

試験場に行くことなんてもうないだろうから
日曜日に父とドライブがてら出かけてみた

日ごろから準備万端できっちりしている父なので、
手数料もおつりが無いように、写真等、用意はもちろん完璧。

試験場につくと、係の人が

「申請書に住所、氏名をお書きください。」
「記載の住所、お名前にお間違いありませんか?」
「…ありません(呆けてないよ!)」
「申請書に必要なので、写真を9番で撮ってください。」
「・・・はい。(写真持ってきたのじゃダメなのか)」

病院で検査するみたいに、
床のカラーテープに沿って長々と歩かされて写真を撮ることに???
運転経歴証明書ができるまで、しばし待つこと30分・・・

耳が遠い父は、名前を呼ばれても気づかず・・・
受け取った運転経歴証明書は、証明書代わりになるとかならないとか・・
高齢ドライバーが問題になっている昨今、
返納してくれるお年寄りが増えればお巡りさんも願ったりかなったりに違いないのにね・・・。

試験場のお巡りさんの事務的な対応・・・、形式的な申請手続きに、
「今まで運転お疲れ様でした~くらいの言葉があってもいいのにね・・」
と、父と二人でつぶやきながら帰路についたのでした。

TB



どなたでもどうぞ

2018-10-31 15:41:07 | インポート
今日、利用者さんが、
最近新たに通所を始めた作業所主催のイベントのポスターを持って立ち寄ってくれた。
(さっそく仕事してますなぁ~!)

そしてお茶飲みながら、
「ここ、CILはさぁ、誰でも来ていいところだもんね」
と言った。

そういう何気ない一言が活動の励みになるのですな。

e


思い込みから、あれこれと

2018-07-11 20:17:59 | インポート
介助者のSです。「ブログの更新頻度が少ない!」という話題が事務所で出ていたところに居合わせて、「なんですって?話題なんていくらでもあるじゃん」と軽口を叩いてしまったのです。

例えば、そうだな。いまは夏、と言えば冷やし中華。冷やし中華から始まって、インクルーシブ教育で終わる、とかサ。さっきパンク修理してもらった近所の自転車屋さんの話を皮切りにして、店を選んだきっかけはいつもタダで借りてた自転車の空気入れだった!とかサ。じゃあ、CIL東大和にとっての空気入れは何?って、大喜利みたいに。…得意になって与太話をしてたら、「どうぞどうぞ」と書き手を振られる展開に。

さて、あらためて書く段になると…。一向に手は進まず。モニター画面とお見合いで、指はのの字を書くばかり。
どうしよう。

じゃあ、ちょっとまじめな話に戻ろうか…。大喜利でも何でもないけど、去年の冬にあった話をひとつ。
介助をしていると、してない時よりも気になるのが街のバリアフリー具合。例えば駅のエレベーター。最近は杖をついた高齢者というでもなく、車いす利用者というでもなく、ベビーカーを押してる訳でもない、“これは普通の若者では?”と思うような人が、エレベーターを使っていることがあります。

その日、とある電動車いすに乗った気の強いお方(ここでは、eさんとしておきます)の介助で、高田馬場駅のホームに降り立ったのです。いつも通り、改札に降りるエレベータを待っていると、ウイーンと開いたドアの向こうに6~7人。eさんに気づき、目をあさっての方向へ向けつつも、身はさっと壁際に寄せるのです。うん、詰めればイケる。

eさんはすこぶる気の強いお方なので、お構いなしに前進。ですが、ドア付近にいたマスクにイヤホンをした若い女性が、ちっとも動こうとしてくれないのです。少し後ろに詰めてくれれば入れるのに。eさんは構わず、ウイン、ウインと前進します。さすがです。でも、なかなか動こうとしない女性。他の乗り込み客も「なんで詰めないの?」と怪訝な様子です。「下がってよ、っていうかむしろなんで若いのにここに乗ってんの?歩けるんだから階段使いなよ!」と、気短かなわたしは怒鳴る寸前。と、女性もようやく、フラ、フラという感じで身を後ろに寄せてくれ、乗り込めたのです。

「まったく、いまどきの若者め!」こんなおっさんのセリフが私の中を駆け巡っていると、突然「ハ~、ハー、ハー、ハー!」と激しい呼吸を始めるその女性。ホームから改札へ降りる、わずか10秒に満たない時間。他のお客さんはまるで聞こえないように、澄ましています。聞こえてる証拠に、みんな彼女とは反対の方に顔を向けています。東京砂漠。

エレベーターが開くと、わたしとeさんが最初に出て、つづけてお客さんが降りて来ます。彼女の辛そうな様子が気にかかり、本人が出てくるのを待っていると、ヨタヨタとしゃがみこむのです。「大丈夫ですか?」と聞くと、涙を目に浮かべながらゼーゼーと荒い呼吸のままに訴えるには、「私こころの病があって、怒鳴られたりするのがダメなんです」「さっき、3階から2階に降りてくるとき、子連れの男の人に“これ下行くってわかんだろうが!”って怒鳴られて…。パニックになっちゃうんです、怒鳴られると」。

手で顔を覆った彼女の手首に、自分でつけたのか、それとも別な理由によるのか、痛ましい傷跡がありました。駅員を呼びに行き、彼女の様子を伝え駅員室まで連れて行ってもらい別れました。彼女はこれからどこへ帰っていくのだろう。気が滅入りつつ、同時に「怒鳴らなくてよかった…」と身を振り返りました。

エレベーターは、必要な人が優先的に使うのがいい、と思うのです。でも、優先すべき人は誰なのか、頭で想像するほど実は簡単にはわからないこともあるのだと思い知らされた一日でした。
ひとまず、きょうから出来ること。腹を立てても、まず深呼吸。
見境なく大きい声をだしたりするのはやめましょうね。

  
   【事務所の前で、ある夜に】


年の瀬

2017-12-28 13:50:12 | インポート
eです。

早いもので、もう仕事納めですね。

今年はどんな年だったのか、振り返ることも難しいほどに充実?してたのか、
とにかく日々に忙殺されていました。

どんなに日々一生懸命活動しても、
世の中の障害者差別観は増すばかり。

もー運動やっても意味ねーし!
辞めちまいたいぜ!

と思うことも多々ありましたが(笑)、
日々、事務所の仲間で支えあいながら、
どうにか1年を過ごせたと思います。

CIL東大和のメンバーっていいなぁ、とあらためて感謝。

年末の大掃除。

引き出しからは、寄付でいただいた「青い鳥ハガキ」がわんさか。
「はがき屋さんできるよ、これー!」と整理整頓していたら、
なんと、40円ハガキが!!

40円だけでなく、50円も、52円も・・・(笑)


はにゃー!懐かしい!
時の流れを感じますなぁ・・・。

会員さんや計画相談の利用者さんに「青い鳥ハガキ」の寄付を募ってみたら、
その呼びかけで初めて知った!え?知的障害でももらえるんですか!?
なんて若い人続出w

それ以来寄付してくれる人も。
また、今回値段が上がるに当たり、
わざわざ10円切手を貼ってから寄付してくださる方も。
ありがたいことです。

毎年12月28日には、事務所のみんなのお母さん、圭子さんが、
お昼に年越しそばを茹でてくれるのが恒例なのですが、
今年はお昼に圭子さんがいない!
キャー!
と思っていたら、圭子さん、全員にインスタントおそばを用意しておいてくれました(笑)


ど〇兵衛と〇ちゃん。
みんなで味比べしながら楽しく年越しそばw

来年も、みんなで健康に過ごせますように!

今年も大変お世話になりました。
皆様、良いお年をお迎えください!