スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

育て、育てられ

2016-04-06 21:25:15 | インポート
eです。

4月1日から待ちに待った障害者差別解消法が始まりました!

これは、文字通り「障害者を差別してはいけません」という法律ですが、
今までは、障害者の定義、差別の定義がちゃんと決められていなかったので、
「障害者を差別してはいけません。」と言っても、
法的な根拠はありませんでした。

つまり、今までは、車いすの人がバスの乗車拒否をされた場合に
それを訴えても、
裁判で勝つための根拠がなかったということです。

2006年に国連で採択された「障害者権利条約」を
批准するために行われた国内法の整備。

「障害者基本法」の中で
「障害は社会環境によって作られる」
という社会モデルの概念が明記され、
「差別解消法」の中に、差別の定義が明記されました。

1、障害を理由に、障害の無い人と異なる不当な取り扱いを行うこと。

2、障害のある人が希望する環境の調整(合理的配慮)を行わないこと。

この2つが「差別」であると定義されています。

もっと細かく言っていけば、
直接差別、間接差別、関連差別等の分類があったり、
一定条件での「合理的配慮の不提供」が認められたり、
対象によって差別禁止の義務と努力義務とに分かれていたりと、
ややこしい部分の沢山ありますが、
とにかく障害者が人権を持った存在として認められる
「第一歩」となったことは確かです。

すごいことだ!

しかし、このような法律ができたとしても、
それを一般の人がそれを知らなければ、何の意味もないことです。

まずは、この法律の施行を、とにかく沢山の人に知って欲しい!

ということで、施行イブの3月31日、
日比谷~銀座まで、「差別解消法誕生を祝うパレード」を行いました。

全国各地から700人を超える障害者とその仲間が集まり、
「差別を知って差別をなくそう!」とアピールしながら歩きました。

東大和からも沢山の人に参加してもらいました!



パレードの後は、東京国際フォーラム周辺で、
「差別解消法」を知ってもらうためのチラシ配布!

地上の歩道ではなかなかチラシがさばけないので、
東京国際フォーラムの地下に行って、
通路を歩いている方や、地下のレストランなどにチラシを渡しました。

法律を育てていくのは国民1人ひとりです。

私には、育てる子どもはいませんが(笑)、
国を育てる活動を、地道にやっていきたいと思っています。