スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

縦の移動

2017-06-12 16:24:45 | インポート
ど~もiです。
すっかり、ご無沙汰しています。
^_^;

さて、2020年に東京で開催されるオリパラに向けて、競技場の建設や整備などが急ピッチで進められているのは、みなさんもご存じかと思います。
同様、観客輸送を担う公共交通機関においても、どなたであっても利用しやすいようにバリアフリー化がすすめられ、車いすユーザーである私も利用しやすくなったと感じる一方で、いつも疑問に感じるのは「縦の移動」についてです。

先日、私用で西武線の高田馬場駅を利用した時の事。
エレベーター待ちをしている、ベビーカーが5台ほど列をつくっていました。

利用した方はわかると思いますが、JRの高田馬場駅と並行するようにホームがあり、乗り換えするにも通常であれば跨線橋でつながっているので簡単です。
しかし、このルートはバリアフリールートではありません。
JR側に、この跨線橋から下るエレベーターがないので、乗り換えするにはいったん外に出るしかないのです。



こうしたバリアフリールートは、大概の駅でワンルートしかありません。
しかもエレベーターに一度に乗れるのは、だいたい手動車いすであれば2台、大型の電動車いすなら1台といったところ。
利用が重なれば、先ほどのように待ちの列が出来てしまう。

まだベビーカーであれば大変だけど、かかえて階段を降りることが出来ますが、車いすだとそういうわけにもいかない。
なかにはエスカレーターを使う、強者の車いすユーザーもいますけど。
^_^;

こうした光景は何も高田馬場駅ではなく、他の駅等でも見かけます。
素人考えでありますが、こうしたバリアフリールートがせめて、もう一つあれば利便性も向上するはず。
先の高田馬場駅であれば、西武側にスロープを設置するとか、JR側にも跨線橋にエレベーターを設置するとかね。

もちろん、コストの問題や構造上の問題もあり、簡単にはいかないことだと思います。
ただ、設計や施工に関わる方には、「縦の移動」はエレベーターを設置すれば、それでよしとは思わないでほしい。

極端な話、階段をスロープに置き換えてもいいかなと。
そうなれば上りは大変かも知れないけど、下るなら何もエレベーターを待たずに済む。
物理的な平面の段差解消だけどなく「縦の移動」ということにも、もっと配慮をいただけたらなと思う。