スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

ホームドア

2016-08-30 10:21:23 | インポート
ど〜も、iです。

ここ最近、なんともやりきれない気持ちになる事件や事故が頻発している。
うちのスタッフもブログで取り上げた、神奈川の相模原で起きた事件はもちろん、その他にも様々なことが起きている。

盲導犬を連れた視覚障害者の男性が、地下鉄駅のホームから転落して死亡した事故もそうだ。
私は、この記事のタイトルを見た時に、盲導犬がいて何故?という疑問をいだいた。

盲導犬は、飼い主をその身を呈しても守るという訓練を受けている聞く。
路上を歩くときも常に車道側を歩き、それは駅であれば列車側を歩くはず。

ところが今回、防犯カメラや目撃証言によると、それとは逆に歩いてという。
私がタイトルをみて、まず疑問をいだいたのは、このためだ。

幸いといっていいのか、盲導犬は助かったが、今となってはハッキリした真相を知るすべはなく、後は、その時の状況を詳しく調べて推測するしかない。

報道をみると、何らかの理由で方向を見失ったのでは?という意見があったが、私も同じ意見だ。

今となっては、たられば論にしかならないが、こうした通常とは異なる行動をとっていることを、ホームにいた他の乗客は気付かなかったのか、もし気付いていたなら何故、声かけをしなかったのか、それがあったなら助かっていたかもしれない。

また駅員が男性に気づき、下がるようにアナウンスしたとのことだが、これが見える方なら自分のことかな?と思うかもしれないが、視覚障害者にとっては、ただ下がるように言われても自分のことだとは、気づきにくい。
この場合なら、例えば「盲導犬を連れているお客様、云々」と言った具体的な一言があったら、違う展開になっていたかもしれない。

物理的に効果的なのは、やはりホームドアの設置だと思うが、一朝一夕にできるものではない。
地下鉄各線やJR、私鉄各線でも設置は進められているが、現状、どこの駅でも設置されているわけではない。

事故のあった銀座線は、最古の開業でトンネルそのものが小さく、ホームが狭く、ホームドアの重量に耐えられるよう補強工事が必要なため、他の線よりも費用もかさむ。

こうした問題はあるにせよ、車いすユーザーである私から見ても、ホームドアが設置されている駅は安心感がちがう。
特にホーム階段の脇とかの狭い部分を通っていくとき、あるとないとの差は大きい。

狭い部分だと、幅は目測で1mあるかないか、私の車いすで幅が55cmくらいあるから、ここに人が立っていようものなら、その前をすり抜けていくわけだから、ホント、端ギリギリということもある。
しかも、線路側にむけて緩やかな勾配がついているので、ここにホームドアがあるとないとの違いがわかろうかというもの。

人間は、まわりの状況といった情報の約90%を視覚から得ているという、その感覚に障害を持っている人がこういった場所を通行するのは、大きな危険をともなう。
それを少しでも回避するための手段である盲導犬がいても、こうした事故がおきてしまった。

物理的な対策であるホームドア設置に時間がかかるなら、そこにいる周りの人々や駅員といったマンパワーで事故を防ぐしかない。

テレビ番組で頑張る障害者を見て感動するより、自ら日常的に障害者にかかわる機会をつくってほしいと私は思っている。

行政側も、公共交通機関を使って、近隣地域を障害者当事者と一般市民が一緒に散策するようなイベントを企画してはどうだろうか。

学校も地域の障害者当事者と交流を深めるために、行事や授業にもっと呼べる取り組み、例えば運動会で生徒と一緒にできるプログラムを企画するとか、ちょっとした工夫や発想があれば、もっと新たな交流が生まれるのではないか。

私も、友人と一緒に電車で移動した時に、バリアフリールートが普段使っているルートより遠回りであることに、友人達の誰もが一様に驚く。
もちろん、全ての公共交通機関がそうではないが、その当事者と一緒に行動して気づくことが大事なポイント。

ポスターやパンフで呼びかけて知識として啓発するより、経験することが本当に大事だと私は思っている。

今回の事故は悲しいことではあるが、これを機にホームドアの設置が更に進むことを切に願う。



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