ИКМТが田舎にいるころは、ものすごく貧しく、
近くに住んでいる母方のおばさんが、カレーライスやシチュー、そしてスパゲッティを、育ち盛りの私や妹のために、作って持ってきてくれました。
おばさん、ありがとう。
そして学校が終わると磯に行って、現地でしゅうりと呼ばれる貝を捕ってきました。
しゅうり。正式名ムラサキイガイ。それの大きくなったやつがムール貝です。
それを磯から捕ってきて、味噌汁の具にして食べました。
彼らにはかわいそうですが、うまかったです。
それはさておき、私がしゅうりを取りに海に行くと、
近所の旅館のおばさん達が、
「坊や、しゅうりには毒があるから、この季節とこの季節にはとっちゃいけないよ。」
とか、
八月十五日を過ぎたら、土用波ってのが来るから、海に行っちゃいけないよ。」
と、実の息子のようにいろいろ教えてくれました。
時々旅館のおばさん達が、「家でお食べ。」と。でっかいかにを分けてくれたり、ウニを分けてくれました。
が、家に持って帰ると、うちの母親が、
「殺すのに忍びない。」
そう言って、かにやウニを憐れみ、自転車で海に逃がしに行くのです
そんなことがありました。
ここまで書いて、
ああ、俺はいろんな人たちに助けられて、この年まで生きてこれたんだ!
そう思いました。
何でこんなにひねくれてしまったのか。
なんか変な記事になってごめんなさいね。