目覚めた孔雀。独り言三昧。

目覚めた孔雀の独り言です。

患者を苦しめる反患者的存在は、実は患者の超自我なのだ。

2022-03-06 08:10:12 | いけてつオタク話
症状。
患者を苦しめる反患者的存在は、実は患者の超自我なのだ。

この超自我が患者の欲求をすべて否定しにかかる。
まさに患者に背くものなのだ。

さて、昨今の精神分析学の知見では、超自我はエスに含まれているという。

つまり、欲求機関と欲求否定機関が同じところにあり、患者の欲求すべてを否定しにかかるのであるからたまらない。

生きたいと思えば死ねと生存欲求を否定しにかかり、友達と仲良くしたいと思えば孤立に導く言動をやらせるという、まさに恐るべきあまのじゃくぶりを発揮するのが、この否定的超自我なのだ。

しかしなぜ、患者の超自我は、反患者的に働くのであろう?

実は超自我自体、エスに属するものであるから、超自我を徹底操作するしかない。

ゆえにユング派の分析では、この超自我を徹底操作し、その時代の宗教。すなわちその時代の行動規範へと書き換えるのである。

その境地が、己の欲するところのしたがって、則を超えずの境地なのかなあと私は思う。


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