人には元々の気質がある。
が、周囲の人物と渡り合うために、気質という素顔の上に人格という仮面をかぶる。
本来の気質で生きているのではなく、人格という仮面がその人を支配するとき、人は自分の感じ方や、言動に違和感を持つのである。
実は分裂の根底にはこの気質と人格との分裂があり、統合失調の根底には気質と人格との統合の失敗があるのである。
例えば大体一人でぼーっとしていることが好きな人物が、長時間人に拘束され、さらにある役割を要求されることは、苦行以外の何物でもないであろう。
もっとも一人でぼーっとしていることが好きな人にはお供がいる。
ある人の場合、それがラジオとパソコンであるが。
そんな人はラジオとパソコンという、物言わぬ物神にしがみつく未開人のようなものだ。
ほかにもいいたいことは多々あるが、このぐらいにしておこう。
言わぬが花ということもあるのだから。
以上、管内神田駿河台でいけもと。