拒絶能力と嫌人権。
この二つをうまく活用できる人で、心身が不健康である人は見たことがない。
だいたい、からだが丈夫で、自分の生きたい人生を生きている人は、この二つの能力を巧みに活用している人だ。
世の中には、私の造語であるが、「巻き込み拘束」型の人間がいるようだ。
この「巻き込み拘束」型の人間というのは、自分一人でやればいいのに、身近な人を巻き込んで、長時間拘束するタイプの人だ。
興味のないことに巻き込まれたあげく、長時間拘束されれば、心身に不調が出ない方がおかしい。
そんな手合いと距離を保つのに必要な能力が、この拒絶能力と嫌人権だ。
この「巻き込み拘束」型の人間というのは、言うなれば小ずるい悪党で、自分の要求がいかに法外で図々しいかよく知っている。
それで自分の法外で図々しい要求がまともな人には拒絶されることはよく知っているので、いわゆるお人好しや気の弱い人に絡みついて、甘い汁を吸うのだ。
この文章を読んで、「自分がその法外で図々しい要求を人に突きつける小ずるい悪党だ!」と思う人はそうではない。
この小ずるい悪党連中は、自分の小ずるさは棚に上げて、「みんなずるいから私に利用されない!」などとうそぶいて被害者ぶっているのだから、開いた口が塞がらない。
去りなん。このような「巻き込み拘束」型の小ずるい悪党から。
生気を吸い取られて、心身を病む前に。
そのために必要なソーシャルスキルが、拒絶能力と嫌人権なのである。