うみにおふねをうかばせて

四十路 田舎嫁 あれやこれや。

空港まで10分

2020-01-23 22:04:27 | 日記
南のど田舎に住んでる。故に、
生活圏が非常にミニマム。
その点は田舎の利点である。

急がなくてもいい、焦らなくてもいい
だってすぐ着くんだから。例え、
飲み会の開始時間にまだ自宅に居たとしても。
だから、なのよね。きっと。
田舎の住人が時間にルーズになるのは。


空港まで10分だ。

道路が混雑してなければ、5分弱で行ける。

だからといってギリギリで行動したくない
私は、迎えのタクシーにはきっちり予約時間を
告げる。空港に行きたいのでよろしくお願い
します。と。


それなのに。

嗚呼それなのに。


運転焼けしたテラテラした顔の
タクシーのおっちゃんは、予約時間を20分
オーバーして到着した。
悪びれもせず。謝罪なく。当たり前のように。
なんなら来てやったぞ感を醸し出しながら。
よおって手をあげちゃったりなんかして。
遅刻したくせに。めちゃフレンドリー。
いや私、おっちゃんの事知らないんだけど?

何時発の便ね?

テラテラのフレンドリーおっちゃんは
多少不機嫌気味の私に尋ねてきた。

私が出発の時刻を告げると、
後2時間くらいあるね。余裕だね。
とおっしゃる。大丈夫だね。と。

いえいえ、厳密にいうと90分、ね。
そこでも私はイラっとする。
貴方有意の時間の四捨五入しないでよ。

いや、ちょっと待て。テラテラ。

送り届けるだけのおっちゃんは
それでいいのかもしれないが
私は私なりのスケジュールand余裕を
加味した時間なのだ。

荷物検査が思いの外混雑しているかもしれない
手続きカウンターも並んでるかもしれない
そうしてその踵をとって返して
売店で相手先のお土産も2つほど吟味したい。

そうして。何よりも。

そう、何よりも。

全ての手続きを済ませて、
売店で優雅に焙煎なアイスコーヒーを購入して
海を眺めつつ、一服くゆらしながら、
この田舎から飛び出すことができる開放感に
どっぷりと浸ることを
最大の楽しみにしている私は、
大体2時間前には既に空港着でいたいのだ
空港では不測の事態にも考慮しつつも
余裕もってゆったりと過ごしたい
私としては、だから、
20分オーバーは脅威でしかない。

しかし。多分。
このテラテラフレンドリーには、
通用しない。話したところで
国際線じゃないから大丈夫さぁ。
とか快活に笑われておしまいになる
気がする。田舎あるある。

そこまで思ったところで。
私は大きく息を吸った。
そうして吐き出した。

私なりの楽しみと余裕は
私自身で確保すべし。

頭の中でシュミレーションをする。

お土産はもう、アレ、にしよう。
(じっくり吟味する時間の節約)
などと色々算段する。


空港までは10分だ。

道が混雑してなければ5分弱で行ける。


8分で到着。


支払いを済ませたとき
テラテラフレンドリーおっちゃんは

遅れてごめんねぇ
と言いながらドアを開けた。

うむ。よろしい。許そう。
私はそれだけですんなりと受け入れた。
はぁい。ありがとうございました。
と愛想良く返す。

既に心が、
開放感に向けて滑走し始めていたから。












お引越しのご挨拶

2020-01-19 20:46:49 | 日記
はじめまして。
うみ、と申します。
南の方で田舎嫁をやっております。

今までのブログサイトが閉鎖となり、
弾き出された私は、
日々の吐口を求めてこちらに辿りつきました。

吐口と記述した通り、
普段の私は想いと感情の半分も、
放出していない為に(否、唯のお喋り女?)
こういった場が必要。感情と事実の整理然り。

よろしくお願いします。