連休突入ですね。
このご時世だけれど、
流石は観光地よね。
周りは観光客だらけよ。
お昼休みに、
海が見える秘密の癒しスポットに行ったら、
眼下にパラグライダーとレジャー船と
サーフィンとカヤックとジェットスキーと
色鮮やかな水着ギャルを一望できたわ。
あなたたちに言いたい。
馬鹿なんですか?
いや、感染リスク背負ってまで
経済回してくれてるってことで
島にお金を落としてくれてありがとう
なんて、私は市長でもなんでもない
ただの命が惜しい一般市民なんで
そんなことは思わない。
エアコンガンガン効いた車中から
調達したアイスコーヒーと電子タバコ
片手に私はそんなことを思いながら
彼らを見下ろしたわ。
ギンギラの日光に当たれば殺菌されて
大丈夫なんじゃね?と考えてるようにしか
感じらない(暴言失礼)そんな観光客が
日焼けしすぎてヤケド状態になって
ウチの店舗になんとかしてくれと
日に何組かは来店されるんだけどさ。
そんな重症度では
市販製での回復は難しいのよ。
アロエ、アロエありますか?って
言うけどね。もう品切れなのね。
あとね。サンオイルありますか?
という問い合わせね。色んな意味で
ゲンナリするわ。
とりあえず。
接客する商売に就く私としましては
マスクに手洗いうがいに気をつけまして、
効果があるかは分からないけれども、
家に戻ると着ていた洋服を先ず洗濯機に
ぶち込みまして、そのまま入浴するわ。
そしてこれまた効くかどうかはわからないけど
基礎体力は大事だから、
ビタミン剤も定期的に口に放りこんでいるわ。
そういえば先日、
1人暮らしの高齢の叔父さんの
事が気になって、手洗いセットと
マスクを買って訪問したわ。
叔父さんはありがとうありがとうと
喜んでくれたわ。
私の父の兄でもある叔父さん。
親戚皆が、
そっくりな兄弟よねという。口を揃えて。
だから幼い頃から、
隙をみては顔を凝視してしまうのだけれど、
多分バレてるわ。
叔父さんに父の面影を追っているの
は多分、バレているわ。
恥ずかしいけどこの歳にもなっても
そのクセが抜けない。
写真でしかもう覚えてない我が父。
(ウチは兄弟で3人の父がいる家庭なのです)
父が生きていたら、多分こんな感じ。
親孝行の擬似体験。
優しい面立ちの、事あるごとに
頭をポンポンと撫でてくれる
この愛情溢れる叔父さんに
感染でもさせたら許さないから。
私はだからどうしても
観光客に優しくなれない。
叔父さん、
今はあんまり市内には出かけないでね。
買物は私がするからさ。
そう言うと、
うみは本当に優しい子だなぁと
頭をポンポンとしてくれた。
叔父さん、私は優しくなんかないよ。
帰りの車の中。
すれ違うレンタカーを見ながら
自分の気持ちそのままに
舌打ちしてしまうような姪っ子なんだよ。
本当に私なんて優しくないんだってば。
叔父さんには知られたくない。
私の本性。