この職種(接客業)に就いて長いが、
私にはこの職種において
間違いなくプラスポイントになるであろう
あるスキルが致命的に欠けている。
私は。人の顔を覚えられない。
親戚の顔(旦那さん側)さえも覚えられない。
それって大事。それって結構どうよ?
興味がないからだね。
と、そちらに関しては割りと
デキる方の旦那さんの反応は冷ややかだ。
だから健気に隣で名前を連呼しながら
ヒントをだしてくれたりする。
かたじけない。至らない嫁で。
仕事の話に戻ろう。
バンバンと推進商品を売りまくる
同僚スタッフたちは、
この前〇〇を買ったお客様だ。
その後どうなったか様子を訪ねてみよう。
とさらにカルテなどを確認せずに、
〇〇さん、こんにちは。
その後様子はどうですか。
とか声をかけてみたりしている。
マダムたちはそういった特別感が
とてもお好きだ。
それが更なる販売に繋がる
ことがとても多い。
私にはそれが出来ない。
例え自分が販売したお客様でも、だ。
もしも旦那さんが上司であったならば、
きっと身内のならではのフランクさで
私にやる気がないからだね。と
ばっさりと切り捨てることだろう。
あぁ、よかった。
旦那さんが上司じゃなくて。
カルテをみたら、カウンセリング内容を
思い出すことは出来るのだが、
それでは駄目なのだ。特別感、だ。
お客様、感だ。こんにちはマダム、だ。
これではいかんと、薄々思い始めた
私は、打開策を考えた。それは、
みんな平等に接する。ということだ。
せめて平等に人懐っこく接することだ。
特別感は諦めた。ならば平等だ。
平等に日々四六時中、こんにちはマダムだ。
しかしだ。平等に接するというのは、
なかなか骨の折れる行為のようだ。
私にとって。だからこそいつも穏やかで
フラットな人は凄いなと感心する。
そうして観察力だ。一見さんなのか、
常連さんなのか(カルテの有無)言葉の端端、
行動や醸し出す雰囲気で読み取る。
この点においては恐らく苦ではない。
暫しの観察によって読み取り、
カルテ、書いてみませんかとか、
カルテ、以前記入頂いていましたよね。
繋げることは出来る。
だから何が結局言いたいかと言うと。
顔覚えられないと嘆いてみたところで、
私好みのイケメンの顔は覚えられると
いうことだ。←なんですって?笑
先日。大手チェーン店の
Mなマークが目印のドライブスルーを
利用した時のこと。
お待たせいたしました。
ありがとうございます。と挨拶と共に
爽やかなスマイルをかましてくれた
どイケメンな若者が居た。
私はじっくりと数秒間、美の素晴らしさ
を堪能をした後、ありがとうございます。
と商品を受け取り、気分良く家路に
着いた。とても気分よく。
数日後、レジ業務の際。
お願いします。と買い物カゴをおいた
男性お客さまがいた。
声からして若者ね。
なかなか好青年じゃないかと、
顔をあげてみたらば、あの時の
Mなマークのどイケメンなクルーであった。
私は、
イケメンだと顔を覚えているようだ。
なんということだ。
追記するとイケメンは、
買い物の中にコンドームも入っていた。
大方はそれを買うときには、
若干コソコソするか、寡黙になるか
の二択になるのだが、イケメンは
全く清々しく堂々としていた。
流石イケメンだ。大好きだ。