教団X /中村文則著
びっくりだ。驚いた。
性欲というかエロというか
その類いには極めて健全に
興味と欲望は
持ち合わせてるもんだと
自負してたんだけど、さ。
文体で受ける「ソレ」には
全く無理があった。
寧ろ嫌悪すら感じた。
私にとって。
「ソレ」、以外にも
作品全体的に漂う
哲学のような人間とは何ぞや的な
みっちり覆う圧倒的な闇。
私はたまらず、本を閉じた。
途中で読むのを諦めたのは
読書人生で初めてだった。
私は
買ったばかりのこの本を
積み上げた本たちの1番下に置いた。
わざわざ1番下に置いた。
私には読めない。私には分からない。
そうして
甘い甘いホットミルクティーが
飲みたくなった。
私はどうしようもなく甘ちゃんだ。
自分の未熟さに
泣きながら飲むことにしよう。
え、てか。
性描写にいたっては
どこか昭和な雰囲気かもしだす
ような文章を書くなんてきっと、
私よりずっと年上の白髪オヤジなのでは?
いやいや、展開そのものは割と
歳をいってる感じはなかったけどな?
などと
作者について気になった私は
著氏についてググッて、
再び打ちのめされた。
ほぼ同世代じゃん。
私はすっかりいじけた。