うみにおふねをうかばせて

四十路 田舎嫁 あれやこれや。

あらあらしかでてこないじゃない

2021-03-26 00:30:00 | 日記
「報告したいことがあります」

私はすっかりワクワクしていました。

「あら、素敵なお話だったら嬉しいわ。」

ちょっと待ってね。

電話口の彼女はそう言って
チューハイを一口流し込んだようです。

「新たな推しに出会いました。」

私はもう彼女のちょっと待てを待てずに
続けざまにそう喋りました。

「あら、素敵な出会い。おめでとう。
それで、うみちゃんのお眼鏡にかなった、
素敵なメンズは誰かしら?」

彼女はそんな私を面白そうに茶化します。
私はもう我慢出来ずに口走りました。

「今更ですが、防弾少年団にハマりました。」

あら、あら、あら。
あら、あら、あら。

彼女は、あら、を何度も繰り返しながら
その間色んなことを考えていたようでした。

「オタクどっぷりなうみちゃんにしては
遅すぎるくらいの出会いじゃないかしら。」

ていうか、待って。

電話口の彼女はタバコを一口吸ってから
続けました。

「私の知っているうみちゃんは、
ヒップホップなメンズ達にはハマらないと思ってたんだけど。」

「そのヒップホップにやられました。」

あら、あら、あら。
あら、あら、あら。

「困ったわ、どうしましょう。
もう、あら、としか言えないわ。」

彼女はそう言って笑い出したかと
思えば一転、声色を変えて一言。

「誰を好きになったのか
当ててみせるから、まだ言わないで。」

どうやら、私たちの恒例のゲームが始まったようです。推しを当てるゲーム。

「ていうか、私にだって、
世界のBTSについては基礎知識はばっちりあるわよ。ていうか沢山観ている方よ。」

「でも、わからないわ。誰だか思いつかないわ。嫌だわ、私の愛しのうみちゃんの
好きなタイプがわからないなんて!!」

もう。こんなことって、、、
、、、苦痛だわ!!!

彼女はひとしきり
感情の変化を忠実に実況してくれた後、

「悔しいけれど、ヒントを頂けるかしら?」

と呟いたので、

「とても綺麗な方だと思います。」

そう返すと、

「そんなのヒントにならないわ!!
みんな綺麗な子達じゃないの!」

そう言って、またチューハイを
あおったようでした。

「ここで、初めて告白するんだけれど。
私もBTSには推しが存在するわ。願わくば。」

「願わくば?」

「うみちゃんと推しが被れば最高よね。」

私は色めきたちました。
確かにそうなったらどこまでも2人で、  
オタクの高みに登っていけそうです。

私、コンサートにも行ったわよ。
友達のお供でね。彼らは豆粒大にしか
見えなかったけれど。同じ空間にいる
という喜びは感じられたわ。」

彼女はその時の興奮が蘇ったようで
まくし立てて話しだしました。

「彼らと同じ空気を吸いたくて、
もう、小鼻思いっきり膨らませて
酸素を共有する幸せに浸りたかったんだけど。
残念ながら周りの女の子たちの香水の銘柄が
分かっただけだった。」

ふう。と彼女はそこで息継ぎをしました。

「今でも、その香水と同じ匂いを嗅ぐと
あの日の豆粒な推しを鮮明に思い出すわ。」

「もしかして
その香水の名前は、、、」

「あー、(笑)瑛人さんの
ドルチェ&ガッパーナじゃないわよ。
その歌が流行る前のお話よ。」

上手い話し運びになったわと
ひとしきり2人でゲラゲラ笑った後
私は続けました。

「私、姉さんの推しの子当てられます。」

「あら、あら、あら、いいわ。言ってみて。」

「〇〇ですよね。」

私は中性的な声と芸術的な踊りを
武器とするメンバーの名前を告げました。

きゃー!やだー!やだー!
どうして分かるのー?嬉しいわー!

電話口の彼女は叫びました。
こちらはスピーカーでの会話でしたので
私の耳は被害を免れたようです。
それと同時に正解してしまったことで
推しが同じというハッピーな可能性は
残念ながら無くなってしまいました。

彼女もなんとなく気づいたようでした。

うみちゃんは誰なのよ?

「うみちゃんマニアの私でも分からないなんて
そんなミステリアスなメンズは誰なの?」
(正解には語尾は誰なのぉぉ↑でした)


「シュガさんです。」




え?

「ミンユンギさんです。ラッパーの。」


(バチくそカッコいい写真を載せておきます)


え?え?
盲点だったわ!

「うみちゃんがラッパーに惹かれるなんて!
駄目よ!駄目!おかあさん、
結婚なんて許さないから!」
(正解には語尾は許さないからぁぁ↑でした)

「お母様、落ち着いて下さい。
うみはもう結婚しています。」

そんなやりとりで遊んでみた
ある夜のオタクたちでございました。

ふと思うことがある。
こうやって愛でる対象が存在している
お陰で私は潤い、日々過ごしている。
アイドルって本気で素晴らしい。



























マショマショとオンヘイヤとなんか悔しい嫁

2021-03-18 16:21:00 | 日記

最近の音楽系アプリはとても優秀なので
普段私が選曲している曲調などを把握して
あんたこんな曲とか好きっしょ?
なんて感じでプレイリストを作成して
くれたりするので有難い。

その中の一曲に。

まあ、ハマったよね。
ドストライクでしたよね。


防弾少年団(BTS)に。



え?今更ですかー?って
お前さん、普段
その系統の方たち大好きじゃんか
ってね思っちゃうよね。

でも盲点だったというか、
そんなに深く首つっこんでなかったと
いうかね。

いやあdynamiteとかね、
もはやワールドワイドだねとか、
グラミー賞獲ってもおかしくないよね
とかは一応把握している。

人気曲は殆ど網羅していたし、
世界のイケメンランキングに余裕で
入るメンバーがゴロゴロいるとか
国連で堂々と素晴らしいスピーチをした
カリスマ秀才なメンバーがいるとか
めちゃくちゃダンスが上手くてたまらない
メンバーがいるとか

そういった情報もキチンとあったよ。

でもその程度で収まっていた。
(ここ数ヶ月の私は
別グループの可愛い息子ちゃん
(表現の自由権行使)でいっぱいでしたから)

ハマるってまさにタイミングというか
出会いの歯車がカチッと合うというか
これって正に奇跡というか、
なんて言ったらいいのかわからないけど
とりあえず、ありがとう神様。
私、今幸せです。←


そう。あの時。

私がダウンロードした
優秀なアプリはね、
抽出したのよ。

奇跡を。

貴女ってば実は
こんなオラオラな曲も好きでしょ?
って。ドストライク。

恐るべし、BTS。恐るべしAIなアプリ。

もう、彼らのエナジーが凄まじくて。

私、うっかりボリューム上げて聴いてた
もんだからそれをモロに受けちゃって。

とりあえず。
マショマショマショ(飲め、飲め、飲め)
連呼するわけよ。
俺の酒、飲めよ。って彼ら言うわけよ

まくし立てる早口ラップと、
中性的な声で伸びやかに歌うかと思えば
ど低音の煽り声の重なり。
そうして気になるワードの「オンヘイヤ」

はい。喜んで飲んじゃうよね。
むしろ浴びてたよね。

衝撃が凄すぎて、私ドキドキした。
思わずイヤホンを耳から引きちぎって、
救急車呼んで下さい。ADEありますか?
って隣にいた旦那さんに尋ねたわ。

興奮気味の嫁さんに、
そこは慣れたもんの旦那さんは
スマホから目を離さずに、

はいはい、ちょっと待ってね。
この動画を見たら聞いてあげるから。

と制したよね。

だから私はおとなしく
その横で正座してそれから
旦那さんにこの衝撃がダイレクトに
伝わって欲しくて、
その曲の動画を漁ったよね。
和訳を漁ったよね。

この素早い行動。
仕事と家事に活かす事ができたら
どんなにいいだろうか。(遠い目)

さて。と。何?

優雅な仕草でスマホを置いた旦那さんに
私はすりよったよね。がぶりよったよね
久しぶりに
旦那さんのパーソナルスペースに
侵入したよね。
旦那さん、若干ひいてた(泣笑)

あ、この曲知ってるよ。
飲め飲めって煽る歌でしょう?
日本語版もあるよ。

え?

私はなんだか敗北した気分になった。
モロにそんな顔をしていたんだろう。
その顔を見て、俺が先に知ってて
悔しいですか?とニヤついてきた。


悔しいです。

なんか、悔しいです。


そんな日があってから暫く、
ここ最近の私はBTSばっかり聴いています。


それではお聴き下さい。

'Dionysus BTS(防弾少年団)





のどかな風景。

2021-03-10 14:43:00 | 日記
気づいたのだけど、
我が島のパトカー巡回の時間が
いつも同じなのさ。

出勤時、
かなりの高確率で、
ある交差点ですれ違うのさ。

いつも同じ時間にパトロールって。
もしも銀行強盗とか諸々の
襲撃系の悪事を企ててる人に
バレてたらどうすんのーって。
そーか、そーかと
計画立てられたらどうすんのーって。

ふと思ったわけなんだけどさ。

だけどさ、ま、問題ないかと
思い直した。

だって、こんな片田舎の島。

そんなこと物騒なこと先ず滅多に起きないわ。

それぐらいのどかな島なのね。


というわけでパトカーを見やるのを
やめて前方を見たわけだけど、

前で信号待ちをしている
軽自動車の後部座席の幼な子が
パトカーを見つけて手を振っているのが
見えました。ぶんぶんと手を振ったの。

お巡りさん、気づいてるかなぁと
もう一度パトカーを見ると、

お巡りさん、ちゃんと気づいて
幼な子に向かって手を振っていましたよ。
その後、敬礼までしてくれる神対応。

平和よね。のどかよね。