うみにおふねをうかばせて

四十路 田舎嫁 あれやこれや。

冬の星座からきたエイリアン

2021-01-27 13:47:43 | 日記
我が旦那さんは、
最近夜遊びが激しい。

きちんと夕飯を食べ終えて
それからいそいそと準備しだす。
ウキウキとしている気配を
存分に醸し出して。

そんな旦那さんが、
本日お休みで家に居るワタクシを残して
夜遊びに繰り出そうとしている。
(まあ、ほっとかれるのは全く構わない)


今夜も夜遊びですか?お盛んですね。

そうだね。島の男の嗜みだからね。

ほう。嗜み、ときたか。

さてと。
じゃ、行ってくるね。


笑顔の旦那さんは立ち上がる。
夜に繰り出す。島の男の嗜みとやらに。


釣り竿を担いで。


そう。

旦那さんは夜釣りという名の
夜遊びに出かける。

この時期はイカがよく釣れるそうで
イカファイターの旦那さんは、
動画を観て研究したり、備品を新調したり、
アプリを駆使して狙いどきを選んだり
楽しく真剣に夜遊びに取り組む。

そのおかげか、
(彼は日頃の行いの良さだねと豪語する
それを聞かされた計算高い嫁は
にっこりと微笑んでみせる)
釣果はなかなかである。

しかし。
私がそれらを調理することはない。
触ることすら恐怖だ。
ホタルイカくらいなら可愛いものだが、
この島に生息するそれらはデカイ。
それ故に非常にグロテスクに視覚を刺激する。

ヌメヌメと動くさま。
そのどぎつい目ん玉。
うごめく触手。

もう、エイリアンにしか見えない。

どれが足だとか手だとか触手だとか
もはやそれがひっくるめて何本だとか
そんなの知ったこっちゃない。
だってもうエイリアンなのだから。
エイリアンのことなんざ
知らなくても構わない。←

先日のこと。

深夜、仕事から帰宅した私は
水を飲もうと冷蔵庫を開けた。

そうしたら、

何かが私の足元に落ちた。

それは、
ビニール袋に包まれた、
旦那さんが釣り上げたイカであった。

もう!実家に持っていってと言ってるのに!
(巨大イカを調理するのを私が拒否しているので
それはもっぱら実家の義母に委ねられる)

プンスカ怒りながら、
恐る恐る袋を持ち上げた。

その時。身の毛が逆立った。
私はそうして凍りつき、
静かにそれを床に置いた。

エイリアンが
触手を持ち上げてみせたから。
盛り上がるビニール袋。

エイリアンが、エイリアンが、
地球人に挨拶をしている。

コンバンワ。地球人ヨ。

生きてる!!まだ生きてる!!

私は、寝室に飛んで行き
旦那さんのお尻を引っ叩いた。

起きて!起きて!生きてる!生きてる!

ああ?

そう言いながら渋々起きた旦那さんで
あるが、状況はすぐに察したようだ。

あー。締めが(トドメの刃)甘かったか。
そう言いながら台所へと向かう。

うみさん、うみさん、
コイツまだ元気だよ。
流石2キロ越えだね体力あるね。

見てよ。締め方教えてあげるから。

台所の入り口で見守ってる私に
旦那さんが恐ろしい提案をする。

遠慮します。聞きたくありません。

島の男の嗜み、の。
思わぬとばっちり。恐怖。






だから私は腹にイチモツを抱え持つ

2021-01-05 13:46:00 | 日記
前回記事の蛇足。

1人慰労会の催しの件。

本当は共に正月を乗り切った
嫁たちの慰労会を蹴っての
1人慰労会でございました。

したらさ、旦那さんに

「なんで断るわけ?」

と言われたわけさ。

「そういう集まりは参加すべきだ」

と言うわけさ。だから、

「私が夜の街に繰り出して、菌保有して
もし、おばあに感染したらどうすんの?」

って問うたら旦那さん、
黙りましたけどね。
その通りですからね。

「私だって行きたいよ。
でも、私のせいで感染を広げたくないよ」

「私だって、飲み会大好きですからね。
私だって、カラオケ大好きですからね。」

私は鼻息荒くさらに宣言する。

「てかさ」

旦那さんはしつこく食い下がる。
お前さんだけ行かないんじゃなくて
飲み会自体を中止させるべき
じゃないの?と。

「もちろんだよ」

私は請け合う。その話が出たとき
街に繰り出すのは
やめた方がいいと進言したよ、と。

(注、正月料理を作りまくり、接待しまくった
私たちにはもはや、労力を要する
宅飲みの選択肢はカケラも微塵もない。
旦那さんがその選択肢を挙げたとき
「お主、正気か?」という表情を投げつけた。

「それでも開催するなら
それは自己責任の域だろう?」

ここまで言って、
話はそこで終わりにしたかったのに、
旦那さんは退かぬ、怯まぬ。

「うみさんの言葉に誰も納得しないんだね。
うみさん、慕われてないね」

「そうさ。その通り」

「ダメダメじゃん。うみさん」

「。。。。」

「なんかあったら、ちゃんと止めなかった
うみさんのせいだ」

何故ここまで言われなきゃいけないのか
何故ここまで責任問題に発展するのか
全ては今回の正月イベントでも
合格点に達しなかった私の不出来ぶりに
イラつき、更には絶賛偏頭痛を発症中の
旦那さんのイライラがピーク故の、
八つ当たりが起因していると思われる。

この時期、
旦那さんの機嫌は
高確率に悪い。


例年通り。

腹立つ。

私の正月。

私は全てを腹に収める。


というわけで、
4日の1人慰労会においては
チューハイが格段に美味かった。

ときおり「クソが!」とも呟いたり、
たまに「テメェ、刻んでやる」とか、
もしくは「すり潰してやる」とか、
目の前のスナックを擬人化して、
空想的怪奇殺人を用いて
物騒なストレス解消していたのは
ここだけのお話。


後日、1番若い嫁ちゃんがご来店。

「私、うみ義姉さんみたく
ちゃんと断れなくて、、ダメだね」

参加することに後ろめたさがあったと話す。

それを聞いたとき、
胸のあたりがぐるぐると
何かがうごめいていたのを感じた。
それを吐き出したくなったけれど、
この若い嫁(義妹)ちゃんに吐き出すのは
私のプライドが許さない。

だから私は全てを腹に収める。





私の年末年始

2021-01-05 01:12:00 | 日記
もう。やれやれだよ。
やっと、終わったよ正月が。

いや、正式には
7日までは正月週間らしいけど、
そうやって幼い頃習ったけど、
知らんわ。そんなの。
もう、終わっていいから。


田舎嫁の正月。
それも本家長男の嫁。

これさ、
いつになったら慣れるんだろう。
いつになったら、旦那母さんみたく、
いつでも笑顔で客人を迎えられるのだろう。

いつになったら、私。

毎回怒られずに、
正月を終えることができるのだろう。
誰か教えて?てか、代わって?

まあさ、怒られる=指導なんだけどさ。
分かってはいるんだけどさ。

それに、旦那さんも不出来の私に
神経質になっちゃってイライラしちゃって
まあ、怒るのよね。その怒りにはね、
逆に殺意が湧いてくるのよね。
この時期、きっとお互いに離婚まで
考えちゃっていると思う。少なくとも私は。

え、本家長男って、
知ってて結婚したんでしょって?

知ってたさ。ああ知ってたとも。

でも、思ったより凄かったというかさ、
見積もりちょいと誤ったというかさ、

の実家より(これも本家)も
数倍パワーアップバージョンの
the田舎本家だとは誤算だったというかさ。

海老の天ぷら100匹揚げなきゃとかさぁ
その他諸々もいっぱい揚げまくりでさぁ
お世話お世話で立ちっぱなしというかさぁ
お年玉袋の枚数が今年は45枚だとかさぁ
お年賀周りは両家2日がかりとかさぁ
故に出費は給料1か月分とかさぁ

全て全て誤算だったというか、
聞いてないよぉぉぉぉって
初めての正月時は叫んだよね。
主に私の母に向かって嘆いたよね。

だから、結婚反対したじゃない。
アンタ、聞く耳もたなかったじゃない。

母は涼しげに答えて、
それからこうも言ったよね。

ま。慣れるから。
それに、
1年の内のたった3日だから。

おかあさん。

貴女の娘は未だに慣れておりません。
大量の揚げ物の匂いに、
未だにオエオエしています。
妊婦でもないのに。


てかさ。

集まり過ぎ。

みなさん、よ。

同じ苗字を持つものたちよ。

集まり過ぎだから。

状況分かってますか?

今のご時世把握してますか?

某ウィルスは、
こういう会食時に威力を発揮するってさ
国のリーダーが言ってたじゃない。
お昼の坂上忍も口酸っぱく叫んでたじゃない。

怖い。怖い。大変だ。
なんて言うけどさ。飲みながら。
その言葉、全然、信憑性ないから。

年の暮れ。私は問うたよ。
一族の裏の権力者(旦那母)に問うたよ。
恐れながら申し上げますしたよ。

こんな状況でも正月の集まりやるんですか?
やらない方がいいんじゃないですか?って。

まあ、
秒で瞬殺されましたけどね。

そんな年末年始でございました。

元旦の夜私は旦那さんに
親戚の中で感染者がでなければいいけど
と嫌味まじりの本気をぶつけさせて頂き
ましたが、旦那は正月爆酔につき、
恐らく覚えていない。

そうして、4日。

仕事初めの旦那さんを送り出して、
私は朝からチューハイで1人慰労会。
正月番組の録画を見放題。
ドラマ「教場」のキムタク最高!
その渋さがセクシー。後ろ姿が美しい。

今のところ、親戚みんな元気。
どうかこのままで。

あけましておめでとう。