それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「新入社員に教える失敗して怒られた時の乗り越え方の一つ」なのだ。

2024-05-03 18:53:39 | Weblog
 天宮こなつ著「「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。」というマンガを読んだ。内容は、主人公は薬調合師で、実は才能が超あるのに、無能と見做されて冒頭で仕事場をクビになるも、なんやかんやで優しい人に出会って実力が発揮できて幸せを得ていく・・・最近ありがちな感じだ。で、幸せになっていく主人公に対して、クビにした現場は仕事が回らなくなっていくって、これまたありがちな展開なんだけど、今回注目したいのは、クビにした現場の社長だ。
 この社長は、主人公の幼馴染だったけど、若くして才能があると親にみそめられ首都で修行をする事になり、都会でやる事が多すぎてなかなかうまくいかない毎日を過ごしながらも、いずれ大成してやると頑張っていた最中、田舎から「戻ってきて店のあとを継げ」と言われ、仕方なしに田舎でやっていく事になったという経緯があり、主人公に対しては、自分の方が才能があると思っていたけど、主人公の方が才能があったために、嫉妬、逆恨みして、折を見てクビにしてしまった。
 で、店のエースがいなくなったため店は回らなくなっていき、業者には愛想を尽かされかけ、そんな時、先代であるオヤジがやってきて、息子である現社長に「(店の状況が)どうなってるんだ?」と聞く。で、社長は、色々と頭の中に思いを巡らせるのだけど、どうせいつものように否定されるだろうと何も言わない。するとオヤジは「また、いつものダンマリか」と呆れるのだった。
 いやー、長い。筆者が言いたいことを書くために、前提をしっかり知っておいて欲しかったために、前置きが長くなちゃった。で、この、失敗を上の立場の人に咎められた時の対応って難しいよねって話なのだ。筆者は、この部分の現社長の気持ちはすごくよく分かるのだ。
 というのも、筆者も若い頃は色々失敗をして、上の立場の人に咎められたものだ。で、初めの頃は「何でこんな事をした?」って聞くものだから、失敗したけどそれなりに色々考えていて色々あった結果だから、「それは・・・」と馬鹿正直に答えていたけど、途中から一切何も言わずただ言われるがままを聞くままになった。というのも、何かしら答えた所で「言い訳するな!」と怒られるのがオチなのだ。だからと言って「すみません」と謝っていても、「謝れば済むと思うなよ」と恫喝される。で、素直に理由を説明していたある日、「あいつは、すぐ言い返してきて生意気だ!」「可愛げがない!」と陰で言われていた事を知った。聞かれたのに、喋ってもダメ、謝ってもダメとなると、「もう黙っとこ」となるのは自然の流れ。いや、マジで何を求められていたのか今だにさっぱりわからない。で、叱りつけるだけで、できない筆者に対して、失敗しない方法を教えてくれるでもなし。こんな事では、失敗した負い目はあるけど、上の立場の人には負い目も敬意も感じないから、心が空虚になるだけだ。ただ、無為で無駄な時間を過ごしたくないので、次は失敗しないぞと反省はする。でも、手を抜かなくったって失敗は起こるのだ。仕事は自分一人で完結しないから。他者のせいで、自分が悪い率半分以下で、もらい失敗する。なのに、自分だけ怒られるのだ。「きちんとハンドリングしろ!」と。「じゃあ、お前も、筆者をハンドリングしろよ。そしたらこんな事起こらなかったはずだろ」と言いたくなっても、その自制心が決壊した事はないよ。
 結局、上の立場の人が何を求めていたのか今だに分からないのだけど、その対処方法は、若いうちならこうやれば良いという方法は思いついている。それは「すみません。次は頑張ります!」と、バカ明るく繰り返すという事だ。何をどうやるかとか失敗しないとかまでいうと、言質を取られるので、あくまで包括的に前向きの姿勢を示す。向こうが、突っ込んで聞いてきても、次なんかないんだよと言ってきても、聞く耳持たず壊れたレコードのように同じ事をバカ明るく繰り返す。多分、相手は毒気が抜かれるはず。
 そろそろ多くの新入社員が精神的に追い詰められている頃と思われ、そんな人たちの救いにちょっとでもなれば幸いだと思うので、筆者なりの救いの手を述べようとあれこれ考えていたら今日は寝るのが遅くなりそうなのだ。

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