元旦のお墓参り
お寺では歳の瀬に除夜の鐘をつきます。回数は108回。108の煩悩を祓うためといわれます。そして元旦を迎えます。
NHK紅白の直後、「行く年、来る年」全国の有名なお寺の除夜の鐘の画面に変ります。
このテレビ画面を好みますね。騒々しいお祭り騒ぎの紅白から、一転し落ち着いた静寂な画面と、ゆったりした抑揚で男性アナウンサーが案内してゆきます。
人によっては、0時を過ぎると鎮守へ初参りに行かれるでしょう。神社では赤々とかがり火が焚かれています。
お寺では午前7時から「修正会」(しゅうせいえ)という、お勤めがあります。最近横着してどちらも欠席です。
ある時お寺の修正会へ参りしたら、宇宙船が軌道修正するのと同じ、新しい年を迎えて過去の振る舞いを反省し軌道修正する。よって修正会という、と手次寺の先代御住職が短い説法をされた。
今年はお伊勢参りに出かける途中、近くの亡妻が眠るお墓へお参りした。嫁は年の瀬を一人暮らしの母が住む遠い在所で、子や母と過ごすので「お墓の花は活けといたからね」と出かけた。墓掃除はやってある。
もっとも最近、♪♪・・そこに私はいません 眠ってなんかいません・・♪ と「千の風になって」が歌われます。宗教的には仏教でもお墓の中で眠ってなんかいない、との解釈が正しいようです。
風やお星さまになって飛んでいても、そう遠くないいつの日か、この墓に私が入ることも紛れの無い事実です。お墓にお参りするとなぜか心が落ち着きます。
転生、”人間の魂は死後、中有(ちゅうう)という状態で浮遊している。そして7日目ごとに女性の体内にもぐりこみ、再びこの世に生まれてくる。早い人で7 日目、次の人が14日目という風に7日単位の間隔をおき、一番遅い人で49日目にはめでたく転生する。これが49日の意味とか”(万華鏡 遠藤周作 尊敬する玉城康四郎先生の御著作からと遠藤先生は言っておられる)
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