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天皇杯

2012年01月03日 | FC東京
 新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
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 2012年元旦、国立競技場で行われたサッカー天皇杯決勝戦、FC東京が見事優勝というすばらしい年明けになった。昨年のお正月に府中の大国魂神社で見つけた青赤ダルマに先ほど目を入れて、願いがかなったことに感謝した。元々はJ2へ降格したことからJ1昇格の願掛けのつもりだったのだが、J1昇格が成就した際に、なんなら天皇杯もお願いね、と延長願いしたのであった。元旦からなんと幸せなことか。本当に良い正月を過ごしている。
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 それは本当に運が良かった。そもそも元旦の天皇杯はおとそ気分の中、暖かい室内でテレビ観戦するもの、という概念を振り払うこともなく過ごしていたが、準決勝でFC東京がセレッソ大阪に勝った瞬間、なんでチケット買っておかなかったのだ!と猛省したのであった。Twitterでどうにか入手したいと呟いたところ、ペーニャ国国(くにこく)さんの関係者から有難く譲って頂く事ができた。本当に有難うございます。そんな幸運の中、元旦の早朝ボクとカミさんはガラガラの電車で国立競技場を目指したのであった。この日は第33回全日本女子サッカー選手権大会の決勝戦が午前中に行われる。午後の天皇杯は東京はアウェー側になるのだが、女子のアウェーはアルビレックス新潟レディースだ。対する相手は強豪のINAC神戸レオネッサ。ご存知なでしこジャパンの大半の選手が所属しているチームである。東京サポータは同じ陣地のヨシミでアルビレックスを応援する。選手紹介時の澤選手や川澄選手に容赦ないブーイングだ。彼女らにしてみれば過去最高のブーイングではないだろうか?
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 ゲームは序盤は新潟がやや押すものの、段々と神戸ペースになっていく。
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 さすがに強豪INAC神戸だ。あえなく新潟は3-0で破れてしまい、女子の日本一は神戸に栄冠が輝いた。健闘した新潟の選手に東京サポータも拍手で迎え入れる。新潟サポータが「神戸だけがなでしこじゃねーんだよ!」と叫んでいたが、まさにその通り。アルビレッツ新潟レディースの皆さん、また国立でお逢いしましょう!そしてINAC神戸レオネッサの皆さん、おめでとうございます。本当に強い。ただあまり強くてもバランスがどうなのかな?と正直思うところもあった。
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 さて、午後からはいよいよ天皇杯の決勝だ。相手は一昨年、最終戦で負けてJ2に降格した時の京都サンガFCである。そんな因縁の相手だが、ヒートアップしているサポータ達を紋付袴姿のドロンパが励ましてくれる。
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 東京ゴール裏はいつもに増してテンションが高い。勝ったら1億円だとか、京都に対して「おまえらJ2」コールだとか、ユーモアあり、ややピリ辛ありのコールで場を沸かせる。
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 京都側のゴール裏はこんなコレオになっている。2003年に天皇杯を取っているので、2012年も取るぞ!という意気込みなんだろう。東京側のコレオは上段が青、下段が赤で12という数字が白地で染め抜かれたモノだった(あとで確認)。なんせ自分で青い紙上げてるからどうなっているのかはその場ではわからなかった。
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 14時を少し過ぎてキックオフ。お互いに序盤からフルアクセルだ。東京が良い感じで攻めていく。が、しかし一瞬の隙を突かれてなんと失点してしまった。京都とはリーグ戦では4-1と6-1という大差で勝っているのでお得意様なのだが、実はリーグ戦の後半や天皇杯を勝ち上がって来た勢いは本当にコワイ感じだった。今年もJ2で戦う京都だが、この勢いはきっと上位をキープするに違いない。しかしJ2チャンピオンである東京も負けてはいない。失点後、すぐに今野選手がセットプレーからヘディングで同点にし、更に森重選手もFKを見事に決める。そして更にルーカス選手が相手の隙を突いての追加点で前半は3-1。

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YouTube: 第90回天皇杯決勝 森重のFK ゴラッソな瞬間!

 後半もルーカス選手のカウンターで追加点、その後京都に1点返されるも、4-2で勝利を収めた。この瞬間、サッカー日本一は我らがFC東京ということになったのである。史上初のJ2同士の決勝戦、レベルが低いとか世間では言われていたらしいが、決してそんなことはなく、決勝戦に相応しいゲームだったと思う。

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YouTube: 第90回天皇杯決勝 FC東京天皇杯授与

 去年はJ2というカテゴリーで、当初は中々勝てずにもがき苦しみ、チームが掲げる自立という目標を身に染みて感じた1年間だっと思う。その集大成がこの天皇杯じゃないだろうか。この日を持ってチームを去る大熊監督の小さな瞳が濡れていたのをボクはずっと覚えているだろう。

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 おめでとう、FC東京。そしてありがとう大熊監督。こんな素晴らしいお正月を迎えるなんて、本当にサッカー冥利に尽きる。

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 国立競技場でのセレモニーが終了すると、調布の味の素スタジアムに隣接するアミノバイタルフィールドにおいて、優勝報告会が行われるというので、多くのサポータが京王線の飛田給を目指した。寒い中、セレモニーは社長の挨拶から始まり、各選手のインタビュー、最後はキャプテンの今野選手の挨拶で終わる、かに思えた。しかし今ちゃんの挨拶はちょっとそっけなかったなぁ。移籍の話もあるだろうし、体調も良くなかったということだが、キャプテン今野の挨拶を聞かせてもらいたかった。そして選手会長塩田選手がその今ちゃんを気遣い、「そっとしてやって下さい」とフォローしていたが、さすがである。

 天皇杯を取ったことで、今期はまず3月3日にJ1チャンピオンの柏レイソルと対戦する。そして3日後の3月6日にはACL戦でオーストラリアだ。更に4日後の3月10日はJリーグ開幕戦とタイトなスケジュールになっている。新監督は去年までJFLの町田ゼルビアを率いていたポポビッチ氏が決定している。どんなサッカーを見せてくれるのか今から楽しみである。さて、ボクらサポータもやっとシーズンオフになった。3月まではゆっくりとストーブリーグを楽しみながら過ごそうか。 でもサッカーの無い週末なんてやっぱり寂しすぎる…

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