知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

「横田空域」を知っていますか?

2010年01月30日 07時16分24秒 | 戦争
 いつの頃からか、地元の空を軍用機と思われる飛行機が超低空飛行している姿を見かけるようになりました。
 目にする度に、なんだかイヤ~な、きな臭い雰囲気を感じていました。

 でも、それがどういう飛行機で何の目的で飛んでいるのか、誰も教えてくれませんでした。
 「超低空飛行」なので、なんとなく「米軍機」だろうな、とは思っていましたが・・・。

 その正体が先日、突然判明しました。
 羽田空港でコンピュータのトラブルが発生し、数時間空のダイヤが停止した時のことです。
 過密なスケジュールのコントロールが効かない・・・TVニュースではその根本原因が「横田空域」にあると報道していました。「横田空域」を避けて空路を設定しているため、ダイヤを組むのに苦労しているとのこと。

 「横田空域ってなに?」

 それは、日本が戦争に敗戦後、アメリカ軍が自由に使用できるよう設定された「空」です。
 範囲は北関東一円に広がっています。
 そこを日本の飛行機が通るときにはアメリカ軍の許可が必要となるそうです。
 日本の空でありながら、アメリカに支配されているのです。
 「敗戦」「占領」という文字が頭にちらつきます。
 こんなところに戦争の傷跡が残っていたなんて。

 思い起こせば、前橋に住んでいるとき、米軍機が赤城山麓で超低空飛行をして、民家のガラスが割れるなどの被害が出たとニュースに流れた記憶があります。
 あれも同じことだったんですね。

 日本の政治家は見て見ぬ振りで、誰も文句を言わないのだろうか?
 調べてみたら、一人いました。
 東京都知事、石原慎太郎氏です。

「東京都の米軍基地政策」
http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/kiti/kuiki/kuiki.htm

 日本の里山に軍用機は似合いません。
 早く無くなって欲しいものです。

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