巨樹に魅せられて

巨樹巡りを趣味としていますが、気がつくと神社巡り。その周辺の話題もココに書き留めています。

台風18号の爪痕

2013-09-17 05:53:03 | 巨樹・巨木
 2013年9月16日、大型の台風18号が関東地方を直撃しました。
 京都嵐山の桂川が氾濫し、観光名所の渡月橋が水没しそうになった映像が繰り返し流れました。
 関西以東の広い地域で床上/床下浸水が多数発生し、土砂崩れによる家屋損壊も多く、死者こそ少ないけど甚大な被害をもたらしました。

 TVニュースを見ていたら「栃木県宇都宮市の樹齢800年の天然記念物指定のケヤキが倒れた」とフリップが流れました。
 「!」
 どの巨樹だろう。
 私にはこれも一大事。
 ネットで検索すると、俗称「新町のケヤキ」で有名な巨樹であることが判明しました。



 数年前にこの巨樹を見に行ったことがあります。
 住宅街にそびえ立つ姿に見せられました。
 その時の写真をHPに公開しています。
 「栃木県の巨樹を訪ねて~宇都宮市:新町のケヤキ(樹齢800年、幹周7.9m、樹高43m)







 これを機に、街中に残っている巨樹が「台風の時に危ないから」という理由で伐採されてしまうことを危惧する私です。

<後日談> 2013.10.11

台風倒木の大ケヤキ 樹勢回復へ 宇都宮(2013.10.8:下野新聞)

 9月16日の台風18号の強風で倒木被害を受けた宇都宮市新町2丁目の県指定天然記念物のケヤキについて、所有者の南新町下組自治会(塚田和孝会長)は7日、根元部分を保存し、樹勢回復に取り組むことを決めた。今後、切り株から芽吹くように環境を整える。
 同日、県文化財保護審議会の委員や県、市職員の立ち会いの下、地面から90センチ程度までケヤキを伐採。切り株の状況から、同委員らは樹勢回復の可能性が見込めるとの見解を示し、同自治会に提案したという。
 同自治会は役員や県職員らを交えた緊急会議を開き、「文化財として残せるならぜひ取り組みたい」と結論付けた。
 切り株から新芽が出るように、同自治会は今後、約1年間にわたり乾燥や腐敗を防ぐための薬剤を使ったり、ケヤキ内への立ち入りを禁止するなど保全活動に取り組む。


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