
197㎞の起伏の多い地形のコースで行われたトロフェオ・ライゲリアを征したのはUAEチーム・エミュレーツのフアン・アユソでした。先日のフォーン・ドローム・クラシックで40㎞超の独走勝利を決め、好調さを見せていたアユソですが、この日は20㎞からアタックし4名によるゴールスプリントを早目の仕掛けでしっかりとものにしています。

今週末にはストラーデ・ビアンケを控え、ポガチャルを始めとする有力選手をそちらに振り向けていることに加え、ヤン・クリステンの落車骨折により、かなり薄いアシスト勢でしたが、今季2勝を挙げているアントニオ・モルガドが良い仕事をしていました。
最初のアタックにはEFエデュケーション・イージーポストのニールソン・パウレスが食らい付き、遅れて合流したアスタナのクリスチャン・スカローニの3名の逃げに、チューダーのマイケル・ストローラーが加わり、4名による駆け引きの連続は見ごたえがありました。

一時は遅れ気味だったパウレスもなんとか食らい付きますが、表彰台争いは写真判定となり、4位で表彰台を逃してしまいました。ただ、パウレスは秋に強いというイメージが強いので、この時期のこの走りは十分に評価できると思っています。一方、速掛けで勝利をもぎ取ったアユソは春に強く、夏以降に失速する傾向があるのです。このままの調子ならおそらくジロ・デ・イタリアに初参戦となる可能性が高いと見ています。

また、UAEの育成チームGen-Zのマティアス・シュヴァルツバッハが下位カテゴリーのクロアチアのウマグクラシックで優勝しています。マティアス・シュヴァルツバッハは2005年生まれの19歳のスロバキア人選手です。先日まではアユソが走っていた2レースでアシストを担っていた選手なのです。
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