お正月恒例の箱根駅伝を見ていて、ここ数年で選手たちが履いているシューズが随分と変わってきていることに驚いています。ランニングは苦手で疎いのですが、流石にナイキが2017年夏に一般発売したカーボンプレート搭載の厚底シューズが世界を席巻していたことは知っていました。箱根でも多くの選手がナイキのシューズを履いていたように記憶しています。
それが今年連覇を果たした青山学院大学の選手たちが履いていたのはナイキではなくアディダスでした。昨年のパリオリンピックで世界記録保持者のキプチョゲの敗退もあり、あれあれと思っていたのですが、アディダスのシューズの進化は知りませんでした。
今回注目されたのは足の中足骨をヒントに調整された5本のカーボンスティックをソールに組み込んだADIZERO ADIOS PRO(アディゼロ アディオス プロ)という厚底モデルでした。カーボンプレート搭載の厚底シューズという点ではナイキのシューズと同じなのですが、ADIZERO ADIOS PRO EVO 1(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1)は片足、約138g(27cm)という軽量化を実現したモデルなのです。これはナイキの最新レーシングモデルであるヴェイパーフライ 3の約187g(27cm)と比べて約49gも軽いのです。
軽量化といわれるとロードバイク乗りの血が騒ぎます。スペシャライズドのS-WORKS EXOSというビンディングシューズは何と99gなのです。軽さが命のように言われるロードバイクの世界では非常に魅力的な製品です。税抜68,000円で世界500足の限定販売品なので、購入は絶望的です。
昨年の北海道スポーツサイクルフェスティバルで試着したタディ・ポガチャル使用のDMTのPOGI'Sが220gでしたが、手に取った感覚は驚きの軽さでした。その半分以下というのはどんな感じなのでしょう。
スニーカーでも軽い方が歩くのが楽という感じがありますが、ロードバイクのビンディングシューズは足がペダルに固定されているため、普段からその重さを気にしてきませんでした。トレーニングのローラー台でもフィジークのM5という片足で400gを超えるシューズを平気で使用しているのです。
特に時間の短いローラー台では足の重さを意識できるので良いのではとさえ考えていたのです。ただ、最近はMAVICのCOSMIC BORやSHIMANOのXC-300という300g前半のシューズを履き始めると、長い距離を走った時の脚の拾う具合が違うように感じ始めています。これが200gや100gのシューズならと考え始めているのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます