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今年のジロ・デ・イタリアは2週目の最終日にクイーンステージが用意された。標高2385mのリヴィーニョ(モットリーノ)頂上までの222kmだ。5つの峠を越える6時間にも及ぶ過酷なレースに終止符を打ったのはやはりマリア・ローザを纏うポガチャルだった。
距離の長い山岳ステージということもあり、UAEのコントロールは弱く、スタートから逃げが次々と生まれた。12人の逃げが集団に3分近いタイム差を付け、集団からはさらに50人もの追走グループが出て逃げを追う。この中には2014年も覇者ナイロ・キンタナも含まれていた。
一時は5分以上のタイム差が出来たものの、プロトンをけん引するチームにもポガチャルにも焦りはなく、余裕の追走に見えた。逃げの集団は大人数だったが、峠を越える度にその数を減らし、残り66.6kmのモルティローロ峠の頂上では3人にまで減ることになる。下りで後続が追いつき、残り52kmで逃げは再編成されて17人になった。
距離の長い山岳ステージということもあり、UAEのコントロールは弱く、スタートから逃げが次々と生まれた。12人の逃げが集団に3分近いタイム差を付け、集団からはさらに50人もの追走グループが出て逃げを追う。この中には2014年も覇者ナイロ・キンタナも含まれていた。
一時は5分以上のタイム差が出来たものの、プロトンをけん引するチームにもポガチャルにも焦りはなく、余裕の追走に見えた。逃げの集団は大人数だったが、峠を越える度にその数を減らし、残り66.6kmのモルティローロ峠の頂上では3人にまで減ることになる。下りで後続が追いつき、残り52kmで逃げは再編成されて17人になった。
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この日のモルティローロは登りより下りの勾配がキツク、トリッキーでポガチャルを含むメイン集団は慎重に下っていたため、タイム差が開くシーンもあった。残り22kmで標高2291mのフォスカーニョ峠の登坂が始まると、逃げ集団からゲオルグ・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックし、単独で山頂を目指した。ここまで、何度か逃げを見せていたシュタインハウザーは23歳のドイツ人。この日はステージ優勝も夢見たのだが、追いかけて来たキンタにかわされてしまったものの、最後の急勾配区間を耐え抜き、3位でゴール。この厳しい山岳ステージでこの成績は本人にとって大きな自信になったはずだ。今後の活躍に期待したい。
1級山岳フォスカーニョ峠の麓で3分以上のタイム差があり、UAEもアシストを減らし始め、4分近い差に迄広がり始めたのを見て、今日は逃げが決まるのかと思っていた。アシストがマイカ1枚になったポガチャルだが、残り13.9kmでアタック。
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TVの解説陣も守りに出るのが無難と話していたのが、ポガチャルは自分の課題を着実に克服して行く姿勢を見せた。長い登りと高高度での走りだ。標高が2000mを超えるコースの脇には雪が映し出される。一発でアタックを決めたポガチャルは8割ほどの力でたんたんと登って行く。
この大会に限れば、ここで無理をする必要など全くないのだが、Wツールを目指すポガチャルにはヨナス・ヴィンケゴーを下すための課題に積極的に取り組んでいるように見えるのだ。シュタインハウザーをかわし、懸命に逃げるキンタナもかわし、独走態勢に入る。流石にラスト1kmの激坂区間でこそ腰を上げるシーンもあったが、ほぼシッティングのままハイケイデンスで登って行く姿はまさに怪物だ。
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今季初戦となったストラーデ・ビアンケで60kmの独走を決めた時も驚いたが、今年のポガチャルはモチベーションが違う。早々にWツール制覇という目標を掲げ、着々とその準備を進めているようだ。
ただ、ツール・ド・フランスとは違い、総合力での差があり過ぎた今回のジロがどの程度参考になるかは分からない。今日のステージでも総合2位のゲラント・トーマスとの差は6分41秒まで広がってしまった。最終週は完全に2位・3位の争いになりそうだ。
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