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CDA値に見るフレアハンドル効果(2)

2024-09-28 14:46:35 | ロードバイクの科学
 タイムトライアルで一番効率的にタイムを削るにはCdA(前方投影面積)を極限まで少なくすることです。腕はしぼめて小さなトンネルをくぐるように身体を小さく保つ必要があるのです。その上で最大パワーを出せる閾値を煮詰めていく必要があり、まさに身体も機材の一部と考える必要があるのです。

 ヒルクライムの場合タイムはW/kg(パワーウェイトレシオ)でほぼ表せることは間違いないでしょう。それは広く知られた事実ですが、平地のタイムトライアルはどうでしょうか。平地のタイムトライアルの場合戦うのは「重力」ではなく「空気抵抗」です。空気抵抗をいかに小さく、そして逃がせるかが勝負を分けることになるのです。
 空気抵抗の大きさを表す値”CdA”が示す通り、形状による抵抗係数をCd(形状はフレーム、ホイール、フォーム)前面投影面積のAの積がCdAです。この値が小さいほど空気抵抗が小さいという事になります。空気抵抗の戦いはすなわち、抵抗の引き算なのです。

 従って一つ一つの抵抗を減らすための努力の積み重ねが優秀なタイムにつながることになるのです。その要素としてポジションの最適化が重要なポイントとなります。また、出力とのバランスも考え無くてはいけません。出力は出るけれどCdA値が大きい、出力は小さいけれどCdA値が小さい等々の閾値を探ることを考えれば「身体も機材の一部」と言えるのです。
 




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