昨年は、私がこちらに来ていたので、札幌の家で妻と二人だけのお祝いだったので、チョコも淋しげだったそうです。
こちらでの誕生祝は今日が初めてです。
いわしの焼魚と、赤飯、砂肝と、トリささみのボイル、豆腐のケーキ風にペット用牛乳。これが、いつものご飯のほかにチョコのお腹に入りました。当然カロリーオーバーですが、ま~誕生日くらいはしょうがありません。ともかく何事もなく、健康で長生きしてほしいですね。
チョコと初めて会ったのは、警察署の車庫の中でした。覆面パトカーや白バイなどがとまっている、その脇にケージが置いてあって、その中でヨタヨタしていました。
「おいで」と言うと、こちらに向かってヨチヨチ寄ってきたのを鮮明に覚えています。たぶん一生忘れないでしょうね。我家につれてきても歩き方がヨタヨタしていて、すぐに尻餅をつくようで、おかしいな~と思いました。虫がお腹にいてお尻がムズムズしていることが分かったのは、少し時間がたってからでした。虫下しの薬を飲まして、虫が出てきたときは驚きました。どんな環境で生まれたのかは分かりませんが、母犬の飼育環境が良くなかった事は間違いないと思います。
外飼いの犬が昔、長生きできなかったのは、フィラリアのせいだと言われています。今はフィラリアの予防薬を使えば100パーセント防げると言われていて、虫だしにも効果があるので、チョコも4月から11月までは飲ませています。母犬も飲ませてもらっていればいいんですけどね。
チョコはダンボールに入れられて捨てられていたのですが、「2月3日生まれです」と、若い女の子の使う丸文字で書かれたメモを入れてくれていたので、誕生日だけは分かりました。これだけは感謝しています。こうやって、チョコの誕生日をお祝いできるんですからね。
節分が誕生日なので、毎年いわしと、落花生(北海道の豆まきには、落花生が多く使われます)を年の数食べさせています。
節分は追な(ツイナといいます。な、は人偏に難の字ですが、変換で出てこないので・・・)という儀式で、これは元は追いやらい(オイヤライもしくはオニヤライといいます)つまり、鬼の難儀を追い払うという儀式で、鬼に言い寄られた人間の女性が隠れ蓑や笠でその姿を隠して、打出の小槌から豆をまいて鬼を追い払ったという故事によります。
民俗学的には、この神事や故事に関しても面白いのですが、隠れ蓑や隠れ笠、打ち出の小槌など、神や、天からの3点のアイテムを使って、鬼退治をする話は世界中に流布していて、そのあたりも調べると面白いのです。
最近は恵方巻きを食べるというのが流行っていますが、なんか売らんがための業界の陰謀のようにも思えちゃいますね。と、言いつつ、妻は草餅の恵方巻きを買ってきて頬張っていました。
節分には、玄関に、豆の枯れ茎に塩いわしを刺したものと、ヒイラギの小枝を挿して、害虫を除き、鬼の侵入を防ぐまじないとしていたそうで、豆を最初にまくときに、恵方に三度まくという記述が私の本にはあります。
ま~儀式の様式に関しては諸説ありますし、時代で変遷しているので、これが絶対正しいというのもないのでしょうが、あまり商業主義に踊らされるのも、ちょっと悲しいですね。
打出の小槌から出る豆ですから、打豆が本来で、煎った豆を「鬼打豆」と言いました。時代が下がって、豆打ちというようになったようです。 言葉の変化も面白いですね。
一茶の歌です。鬼打ちの豆にすべって泣く子かな 江戸時代の賑やかな豆まきの光景が目に浮かぶようです。