今日から札幌雪祭りが開幕しました。北海道内はどの町でも、今週あたりは冬祭りが催されるようです。
本来の北海道の気候からすると、オホーツクに流氷が接岸したあとの、今時分が寒さも厳しく、天候も安定するからだと思います(と、はいっても最近は暖冬のせいか、ちょっと違いますが・・・)。
妻は、生まれたのは網走なのですが、それは本当に生まれただけで、横浜で、ズーと育ちました。
初めて札幌に来た年に、雪祭りに行きました。妻は見学の最中に手が凍傷になり、大騒ぎで、一緒にいった友人たちを驚かせました。
「指が腐って落ちゃう!」指が寒さで感覚が無くなったようで、妻が泣きそうな顔をして「病院!病院!」とわめきます。行き交う人たちも笑い顔で通り過ぎていきました。
凍傷で、指が腐って落ちるなんていうのは、ま~絶対に近いくらいありません。妻は、「南極物語」とかの映画でのイメージが強かったようです。よほど寒いところに、ズーと居ればありえるかもしれませんが・・・札幌市内で雪祭りの見学程度では起こりえないのです。
近くの喫茶店に入って、ホットココアのカップを妻に持たせると、徐々に妻の手のこわばりも消えて、指の感覚も戻ったようです。嬉しそうな顔をしていました。今その話をすると、妻は罰の悪そうな顔をします。
子供の頃、小学校まで2キロの道が吹雪の日は、大変遠く感じたものです。今のように防寒に優れた上着も、手袋もなく、薄い綿の入ったヤッケという上着と、母のお手製の毛糸の手袋で、30分くらい歩いて帰ると、足のつま先と、手の感覚がなくなっていました。
ボロ家でしたが、石炭ストーブをガンガンに焚いて、ストーブのそばだけは温かでした。母は、洗面器にお湯を張り、その中にタオルを浮かせ、それで優しく手をさすってくれました。
お湯に触れた瞬間の痛さと、ジワ~とくる暖かさで手の感覚も戻ってきます。ボワ~とした薄暗い温かさが体をつつみました。
丼に片栗粉と少しの砂糖を入れてお湯を注ぎいれて、箸でかき回すと、葛湯風の温かなおやつが出来ました。
寒さがくると、たまに思い出します。でも・・・今はどうも凍傷にはなりそうに無いですね。
札幌雪祭りに中国からも随分今年は来ているようです。テレビのインタビューに答えているのを見ると、感激と感動をしていただいているようで、良かったなと思います。ただ、中国人を迎えるこちら側の人たちの意識に、どうも中国マネーをいかに吸い上げるか、を第一義に考えている人たちが多いように思います。
観光立国を標榜するのならば、おもてなし(hospitality)の心が一番大事だと思います。私達日本人だって、外国で、まるでカモのように見られたらいい気はしないと思うんですがね。今は中国ですが、そのうちにはインドの人たちも、もっと観光で訪れるようになると思いますし、中国の人たちももっと個人での旅行が増えると思います。そういうことも見据えて、観光戦略を各地の観光地は作っていってほしいですね。