せっかくのoffですが、緊急事態宣言ではどこにも出かけられません。
猛暑もあって朝から自室に籠もっています。
先日宣言したようにオリンピックは一切観ていないのですが、テレビ番組は一色ですね。
仕方ないのでAmazonで購入しておいた本をかじってみました。
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「教科書と近代文学」は初出本や草稿・メモも載っていて興味深く読みました。
取り上げられている芥川龍之介、中島敦、森鴎外、夏目漱石のうち、前者3人の全集を持っています。
高校の教科書で読んだものがきっかけになっていることは確かですね。
全員東京帝国大学卒業というところが共通していますが、私は、広い意味でのディレッタントである芥川が一番好きです。
山月記では、虎になった李徴が自作の詩を披露するくだりがあり、それを聞いていた旧友は「第一流の作品となるのは、何処か(非常に微妙な点に於いて)欠けるところがあるのではないか」と感じます。現代国語の授業でこれは何を指すかと教師に質問され、「詩作にばかり没頭しすぎ、いろいろなものを味わう余裕・余韻のようなものがないのではないか」と解答したところ、大変褒められた記憶があります。
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「梁塵秘抄」は、当時の流行歌のようなものだった「今様」を後白河法皇が編集したものです。
源頼朝が「日本一の大天狗」と表現したという後白河法皇がどんな人物だったのか、前々から興味を持っていました。
少しずつ資料のようなものをそろえていこうと考えています。
ちなみにこのブログタイトルも「梁塵秘抄」と無関係ではありません。
toko
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