コロナ前は毎年1回船に乗るようにしていました。
そうは言っても長旅はできませんからせいぜい2泊までです。
しかし非日常感は強烈なので良い気分転換になります。
4年ぶりの船旅です。
熱海での花火大会がメインの目的ですが、途中狂言観劇もあります。
時節柄新型コロナウイルスの抗原検査を自宅で行わなければいけない。
約1ヶ月前に感染していたので、抗原が残っている可能性もゼロではありませんでした。
そういう意味ではヒヤヒヤものです。
今回は大桟橋ではなく、ハンマーヘッドからの出航でした。
ここは集団ワクチン接種会場になったところですが、殺風景で何もありませんね。
乗船すると、すぐに大浴場に向かいます。
他の乗客はいろいろと見て回っているので、ガラガラです。
みなとみらいを海側から眺めながらの入浴は格別です。
部屋にはウエルカムシャンパンがつきます。
実は2日間断酒していました。
生き返った気がします。
デッキに出て、無料のショコリキサーをいただきました。
実は生ビールも無料で、乗船中大変お世話になりました。
いよいよ出航ですが、大桟橋にはダイヤモンド・プリンセス号が停泊していたのですね。
そちらの出航を待っての発進です。
この角度のベイブリッジは船でしか見られません。
目的地が熱海ですから、相模湾をぐるぐると回ります。
にっぽん丸はこれまでも数回乗船していますが、古い職員(クルー)の方に、名前を覚えてもらっていました。
そんなに目立ったのかしら…
目が覚めると快晴の熱海港です。
ベランダに出るととても暑い。
にっぽん丸は食事が美味しいので、それを目的にしたリピーターも少なくない。
パンケーキなどはこんな時にしか食べませんが、絶品です。
狂言の舞台はMOA美術館内にあります。
バスで移動しますが、結構高いところにある。
美術館内の能舞台は珍しいですね。
でもとても立派です。
滅多に狂言は観ませんが、昔関内ホールで野村萬斎を観たことがあります。
今回このツアーにしたのも、その時の印象があったからでもあります。
夜はお目当ての花火大会です。
熱海は湾が山に囲まれているので、花火の音がよく響くそうです。
確かに迫力がありました。
昔、ニューアカオホテルから観たことがあるのすが、海側からは遮るものが何もなく、絶景ですね。
しかし、花火が終わり静寂が戻ると寂しさも感じます。
「我々のヴィのような花火」と表現した芥川の言葉を思い出します。
3日目の朝食はフレンチトーストです。
なぜか朝からビールがある。
木曜日の午後~土曜日午前の別世界でした。
toko