この花は「オオイヌノフグリ」。春の季節、道ばたや空き地の
どこにでも見かける小さな雑草です。花はとっても小さいのに、
深い青色が美しく、花がくっきり浮かび上がるので、とても
人目を惹く花です。
名前の由来は、その果実が犬の体の一部に似ていること。
ちなみに「オオイヌノフグリ」は漢字で書くと、「大犬の陰嚢」
なんですよ。可愛い花には、ちょっと不釣り合いな名前ですね。
さて、この「オオイヌノフグリ」が咲いていたのは、江戸時代、
大聖寺藩領内であった小松市串茶屋町の「遊女の墓」の横です。
串茶屋が最も栄えたのは19世紀前半で、20軒ほどの茶屋があり、
北國街道一の不夜城として賑わっていました。また遊女たちの
教養と気品は京都の島原さながらだったといいます。
串茶屋町には、34基の遊女の墓があって、個別に手厚く葬られて
いる例は、全国的にも珍しいそうです。
すっかり春になりました。春の自然に触れながら、どんどん散策して、
地元のいいところをたくさん見つけたいものですね!!