Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/東京散策倶楽部 第7回

2021-08-03 22:14:11 | 旅行

2020年の記録

 

外壁をタイル貼りにリニューアルした西片町教会。

 

 

 

 

コロナ禍の2020年も最後の日を迎えた。11月に入りジリジリと増え続けた東京都の日ごとの新規感染者数は、12月31日に1353人を数え、千人を突破した。2度目の緊急事態宣言が発令されるのは、年が明けた1月8日のことだが、僕は帰宅を自粛した。海外で年越しをしたことは何度もあるが、忘年会もなく、日本にいながらのひとり年越しは、ちょっと寂しい。

 

ほんとうは、TVやネットを見て、自室に引きこもるのが、“正しい日本国民”なのだろうが、フラフラと自転車で街に出てしまった。自転車という選択は、対コロナ感染対策としては、まぁまぁなのかもしれないが、交通事故リスクを考えると、褒められた話ではない。

 

 

日本基督教団根津教会は、1919年(大正8年)に「本郷福音教会」として竣工された。木造平屋建て切妻造で、外壁は下見板張りとし、切妻の妻面に窓を開けた尖頭アーチのデザインとなっている。2001年(平成13年)に国の登録有形文化財に登録されている。

 

 

西片町教会も根津教会同様の日本基督教団の教会である。1935年(昭和10年)竣工のゴシック様式の木造2階建てだが、タイル貼りになって木造の風情は感じられない。レトロ建築マニアには、不評のようだが、年月の経過とともに味がでるものと、僕は長い目で見たいと思う。

 

 

日本基督教団本郷中央教会は、建築物よりも内部に設置されている日本最初のパイプオルガンの方が有名のようだが、1929年(昭和4年)竣工の鉄筋コンクリート造3階建塔屋付会堂も国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

日本基督教団弓町本郷教会は、1927年(昭和2年)竣工の教会堂である。褐色のレンガを貼ったような外壁に縦長の半円アーチ窓が整然と並ぶ。しかし、レンガに見えるものはコンクリートブロックで、昭和初期に数多く建てられた中村式鉄筋コンクリートブロック、いわゆる“鎮式ブロック”である。(設計:中村鎮)

蛇足ながら、日本基督教団の教会が4つ続いた。文京区南東部地域に日本基督教団(プロテスチント)が、根を張っていたのだろうか。

 

 

東京諸聖徒教会礼拝堂は、1931年(昭和6年)竣工の鉄筋コンクリート造建築である。(設計は米国人建築家のバーガミニ、施工は清水組) 東京空襲時に屋根部分を焼失していますが、戦後復興された。コンクリートの量感のある外観が特徴的で、2004年(平成16年)に国の登録有形文化財に指定された。

 

 

日本基督教団小石川明星教会は、偶然通りかかって見つけた教会で、歴史的な建築物ではないが、これも神の思し召しか。

 

 

【メモ】

冒頭に記述したように東京の新規感染者数は、1000人を突破した。2020年最後の記録となったが、どうにか周回遅れで執筆していた弊ブログも次回から2021年の記録となる。何とか、暑い間に“現在”にたどり着ければと思う。

 

 

旅は続く