10年めの3・11から一日経ちました。テレビの報道はすっかり他のことに移り、少しモヤっとしますが。
さて、もう少しだけ当時の続きです。
震災から一年後は、宮城県亘理町と岩手県陸前高田市を訪れた私ですが、翌年は岩手県大槌町を中心に訪問してきました。そしてその後、2019年に至るまでの、7年に及ぶ訪問につながるのでした。
この時なぜこの大槌を選んだというのは、震災当時、国民宿舎の上に観光船「はまゆり」が乗り上げた写真を見て、それがあまりに衝撃だったからです。
何かできないか・・・わずかでも募金をもって、訪問してみよう、というただそれだけの動機だったんですよね。
高速道路を降りてひたすら海を目指し、地図の上では町中に入っているはずなのに、行けども行けども草原ばかり。。。
違うんだ。ここが「街」だったんだ、と気づいた時には愕然としました。
ようやく市街地らしきところにたどり着いたものの、さて、何をどうすればいいやら。。。
建物があるから行ってみよう、という感じで近づいてみると
津波で周辺に何もなくなってしまった中にポツンと残された、何かの会社の社屋の様でした。
その向かい、その後連続して訪れることになる「旧大槌町役場」の建物が、当時のままの姿で残っていました。
津波のは改良区のすごさをまざまざと見せつけられ、なんというか・・・どうしていいのかわからない気持ちになり、とにかく圧倒されました。
出続ける、壊れた水道が、水たまりを延々広げていました。
向かいの建物にも行ってみました。
この時は、通る車もほとんどなく。ひっそりと、ただひっそりと建物だけがある、静寂が広がっていました。
続く。。。。