海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

協力隊〆切まであと3日です。

2011-11-05 | Weblog
 迷ってるかた、応募してみてはいかがでしょう。合格するかどうかわからないですし、合格して二次試験の通知がきてから考えることもできます。まずは一歩踏み出してみて、自分がどう感じるか見てみるというのもひとつかと。健康診断が間に合わないかな。とりあえず諦めないで、7日(月)に協力隊事務局へお電話ででも問合せをしてみるとか。(これが奏効するかどうかはまったくわかりませんが。半分お役所みたいなところもあるし無理だったらごめんなさいね。)
 あわてないで、次回春募集っていう手もありますけれどね。39歳の人はご注意ください。青年海外協力隊は、募集〆切日の年齢が39歳以下だったと思います。

青年海外協力隊 秋募集〆切 11/7です

2011-10-25 | business
協力隊への応募を考えているみなさん、平成23年度秋募集の〆切は11月7日です。
応募書類、がんばって書いてください。現職参加も応援しています!

青年海外協力隊平成23年度春募集期間変更(6/13まで)

2011-05-22 | business
青年海外協力隊平成23年度春募集の募集期間が変更になっていました。
6月13日までです。JICA、青年海外協力隊のホームページでご確認ください。

横浜の説明会に行ってまいりました。
天気予報どおり、午後だんだん雨模様、風も強く吹く中の説明会でした。

・・・
説明側の隊員OVの事前打合の折、JICA横浜のスタッフのかたから、世界130カ国から、震災へのお見舞いが届いているという話をきいた。世界190カ国あまりの国の中の130カ国、お金のない途上国からは、自分たちのつくった農産物を、という申し出もあったという。日本のODAがなかったら、これだけの国からの心の応援があっただろうか。1万円持っている人の10円と、2円しかない人の1円。食べるのにも困る国の人が、足りていない自分の食べ物を提供しようとしてくれる。

日本もかつては先進国の援助を受けて復興した国だ。いつまでも感謝の気持ちを持ち、その気持ちを世界にあらわし続けたい。

青年海外協力隊事業を、私は日本のとても大切な事業だと考えている。隊員たちの活動をよく見てほしい。日本人の勤勉さ、まじめさ、やさしさ、思いやり、協調性、人の見ていないところで手を抜かない自律心、見えないところまでそうじするきめ細かさ、途上国の人たちは、身近なところで同じ目線で活動する隊員をちゃんと見ている。

「先生、どうしてイエメンへ来たんですか?こんな国へ・・・」
いつだったか、学生に言われたことがある。彼ら自身も一部の高級官僚による汚職と不正、援助の着服などにより本来国益となるはずのものがどこかしらに消えていくという自分たちの国の問題を知っている。この状態がおそらくかわらないことも。そのときの私の返事はたしか、気の利いたことも言えず、「It was an assignment.」とでもいったと思う。JICAの指示だったから。事実だ。二次試験の合格通知に「派遣国;イエメン」と書いてあったから。

応募したときは、国はどこでもよかった。教育を受けたくても受けられない子供たちに寄り添い、その子供の未来を、その国の前途をいっしょに夢見たかった。assignmentはまったく違う内容だったが、結果的に、イエメンで、イエメン日本友好協会はこれ以上自分に合った配属先はないくらいどんぴしゃだったと思う。

おそらくかわらないからといって何もしなかったら絶対にかわらない。彼らは、そのことも知っている。その道のりが気が遠くなるほど遠いだけの話だ。

・・・
応募を考えているみなさん、青年海外協力隊の活動はたいへんなこともたくさんあります。危険もあります。「それでもやるのか?」自分によくきいてください。そして、やっぱりできない、となっても、それはそれでよいと思います。これだけ世間の協力隊事業に対する評価が低い中(評価できるほど知られていない)、そのほうがふつうで賢い選択です。もし、やらないですむのならやらないほうがいいでしょう。それでもやらざるを得ないくらい居ても立ってもいられなくなったら、あるいは、それでもやる、と決めたら、それはそれは魅力ある挑戦が待っています。ようこそ。

途上国で、「あなた」を、待っている人たちがいます。

本日、5/22(日)14:30、協力隊説明会(JICA横浜)

2011-05-22 | business
今日、青年海外協力隊説明会があります。
JICA横浜にて。
雨かと思っていたら東京は晴れています。
勝手にリンクを貼れないので、お手数ですが、詳細は「青年海外協力隊 説明会 横浜」で検索してみてください。トップに出てきていました。

<説明会日時>
5/22(日)
・ 10:30~ シニア海外ボランティア
・ 14:30~ 青年海外協力隊

<会場、アクセス>
JICA横浜体育館
〒231-0001 横浜市中区新港2-3-1

(1)電車
・ 桜木町駅から:
  汽車道、ワールドポーターズ、サークルウォークを通り徒歩15分
・ 関内駅北口から:
  馬車道経由でワールドポーターズ方向に徒歩15分
・ 馬車道駅(みなとみらい線)4番万国橋出口から:
  ワールドポーターズ方向に徒歩8分
(2)バス
・ 横浜駅から:
  市営バス8/58系統、本町4丁目下車、ワールドポーターズ方向に徒歩8分
  市営バス26系統、横浜第2合同庁舎下車、ワールドポーターズ方向に徒歩7分
・ 桜木町駅から(100円バス):
  桜木町駅から港の見える丘公園前行き100円バスでワールドポーターズ下車、サークルウォークを通り徒歩3分

青年海外協力隊春募集

2011-05-12 | business
青年海外協力隊平成23年度春募集が始まりました。説明会もかなりの数見送られましたが各地で数回開催されます。

民間企業からの現職参加を考えておいでの方、青少年活動や日本語教師をお考えの方、迷っていらっしゃる方、お気軽にコメントに入れてください。わかる範囲でお答えいたします。(コメントは非公開ですので、ご返信用メールアドレスをお書きくださいませ。)

制度などは、JICAの青年海外協力隊事務局におききになるのがよいと思います。募集説明会や応募相談など、きちんと相談にのってくれます。OBOGもたくさんいます。

一年

2011-01-14 | Weblog
去年の1月9日、イエメンを発った。1月10日、日本へ帰着した。14日、会社に復職、出社し、グループ調達部配属となった。辞令はなかった。社内イントラの掲示板に出たと思うが見落とした。

1年たったかあ。もう、協力隊の期間の半分と同じ期間が過ぎたんだなあ。

アマルさん、元気かな、メルサールさんは。門番のタウフィ~ク、毎朝ハグしてキスしたおそうじのムニーラさ~ん!
ハーディー先生、苑先生、お元気ですか。
幹部はどう?アズバン氏、ちゃんと給料払ってくれてますか。

イエメンで、苑先生とよく行ったトルコ料理屋は爆破されて見る影もなくなったときいた。イエメンに一軒しかなかったケンタッキーでも爆弾テロがあったという。アメリカ大使館の近くの公道で、外交ナンバー車両狙いの自爆テロがあり、車のボンネットにばらばらになったテロリストの首だけのっかった写真が新聞に載ったとかのらないとか。

よくもまあ、一般市民の生活圏で次から次へとテロを起こしてくれるもんだ。協力隊も引き上げになった。これじゃ当分復活できない。

それでも、イエメンの一般市民たちは、心のどこかでアルカイダを支持している部分があるときいたことがある。一般論とはいえないかもしれないし、全員がそうじゃないかもしれないが、でも、そういった無意識に共通の価値観だか文化だか気持ちだか空気だかが根底にあるんだろう。真剣に忌み嫌われていたら、こんなに日常社会に登場できない。

どうか、みなさん巻き込まれませんように。命を、大切にしてください。

門番とのミーティング  <協力隊活動より>

2010-05-04 | Weblog
協力隊活動の2年で、2回、大激怒したことがある。下のメモはその1回目のあとの打ち合わせ内容。

このとき激怒したのは、門番の出社時間遅れについてだった。過去に何度も注意、この2~3日も続けて昼の休憩上がりの時間に遅れたのを指摘しつづけ、本人にも意識はあったが、荷物の運び入れがあるその日も10分遅れてきて、車が入れず立ち往生している中、謝りの言葉もなく、笑って戻ってきたので、来るなり思いっきり「なんで遅れたの!きのうも言った、おとといも言った、その前も言った!なんで!毎日、毎日、毎日!!」(アラビア語力がないので、これくらいしか言えない。門番はアラビア語しかわからない。)

叱りとばしながらも、とりあえず、荷物を運び込んだ。門番ははじめはあっけにとられ、そのうち怒りだし、門番小屋へ入って大声を上げて泣きながら暴れていたので、秘書が「手伝いなさい」と言ったら「手伝うもんか!」と言い返してきたので、私は、「手伝わなくていい!さようなら!仕事のほしい門番はいくらでもいます!」

あとで、一応、理由をきいて、いきなり大声で叱り付けたことを謝った。門番も、謝った。それでおしまい。後くされはなかった(と思う)。イエメン人はけっこう、忘れっぽい。私も忘れっぽい。

イエメンに限らず、10分の遅れぐらい、どうってことない国のほうがふつうだ。むしろ、10分は上出来なくらいだ。協会でも、行事の開始が30分遅れたりすることもあった。が、基本的には時間を守ることを教えていたし、受け手も理解していた。日本は、電車が時刻表どおりに来る国だ。

門番は、その日、お昼の休憩の開始が別件で遅れ、うちへ帰ったらランチに遅れたことを叱られ、協会へ戻ってきたら私の罵倒に遭った、ということだった。ごめんごめん、お気の毒さまでした。が、私は、彼が、日本人が時間を守ることを知っていること、彼が日本の技術や品質の高さを尊敬していること、そして、彼がそんな日本と関わるところで働くことにちょっと誇りを持っていることも知っていた。

翌日だったか数日後だったか、秘書の協力を得て、門番と3人で次のミーティングをした。秘書も英語はほとんどわからない。が、門番に話をしてもらうのは秘書しかいないので、次のメモを一緒に見ながら、門番にこういうことを伝えたい、ということを、私のアラビア語の限りを尽くして説明した。

門番はまだ22、3歳で、仕事らしい仕事をするのははじめてだったと思う。始めて数ヶ月たっていただろうか、まじめにやっているし、ごまかそうという感じもしないし、骨があると見込んでいた。少ない給料で、よくやっている、とも思っていた。いつか、このモチベーションを確固たるものにしておく必要があると思っており、タイミング的にはちょうどよかったかもしれない。

秘書は、メモを見て、私の言いたいことが何かわかる、と言った。門番のことを言っているんじゃない、仕事って何かを言ってるのね、と。毎日毎日、くりかえし話してきた仕事に対する姿勢の話、もう、言わなくても秘書はわかるようになっていた。

「だいじょうぶ」秘書は日本語で言い、このメモを持って、いっしょに門番小屋へ向かった。「タウフィーク、アナ アシュティー アタカラム マーカー」(タウフィーク、あなたと話がある)「こわいよう」と笑いながら出てきた門番と秘書と3人、花壇の石にすわって、打合をした。

以下、打合のメモ。英語の拙い部分はご容赦を。これを、私との事前打合で理解した秘書が、門番にアラビア語で説明してくれるのを、私は横でうなづきながらいっしょにきいていた。メモは、門番にも、一部、きれいなコピーを渡した。

・・・

2009年8月8日(土) August 8, 2009
イエメン日本友好協会 Yemeni-Japanese Friendship Association

タウフィークさん 打合
Meeting with Tawfeek-san

・ 協会の仕事は、たいへんです。お給料は安いですが、スタッフはみんな、お給料以上に働いています。その覚悟はありますか?

Your job in this association is not easy. You have to work hard even though your salary is low. That’s what all the staffs and teachers are doing here. Are you ready to join our team?


・ 勤務時間は、仕事最優先です。このあいだのように、お昼ごはんを食べていても、(休憩時間を除き、勤務時間中は)協会の仕事があったら、途中でやめて協会の仕事をしてください。休憩時間は、11時半から1時半、ここに仕事がかかったからといって、ほかのところでのカバーはありません。(協会から前もって要請した場合を除きます)

The 1st priority during your working time is your job. Even though you are eating lunch like the other day, you stop your lunch and do your job first when YJFA needs. Your lunch break is 11:30 – 1:30; enjoy your break. Please be advised that even though you enter the lunch break late, your break ends at 1:30pm. Your break time is fixed, except YJFA asks other tasks for you in advance.


・ 門番の仕事は協会にとって、とても大切です。学生たち、スタッフの命を預かっているといっても過言ではありません。若いタウフィークさんには少し責任が重いかもしれません。が、先日、協会の裏口があいているのに気がついて、閉めていってくれたのは、門番として立派です。これからも、その気持ちを忘れないでください。

Your job is very important for YJFA. You are responsible for all the lives of students, visitors, and staffs here. It may be a little bit heavy task for you since you are young; however, what you did the other day was excellent as a guard. You noticed the back door was opened, then closed the key. We see you know your job and responsibility. Keep your sincere attitude toward your job.


・ 協会の要請はとても厳しいですから、辞めたければいつでも辞めていいです。この要請にこたえられる人でなければ、大切な協会のガードは任せられません。どんな門番がいい門番か、自分でも考えてください。

We know YJFA requirement for you is hard. So, if you think it is too much, you can leave at any time. The task of guard here is very important. We need a good guard who really understands the importance and works hard. Please consider what you should do to be a good guard.


・ 以上のことに同意していただけますか?スタッフは、チームです。いっしょに、協会のために、世界の平和のために、働いていきましょう。

If you would agree with above, we welcome you to our team. Let’s work together for our YJFA and the peace of the world.


・ わからないことがあったら、スタッフと相談してください。私たちはチームです。

If you have any questions and/or concerns, please do not hesitate to ask staffs and teachers. We are in one team.


・ 3年後には、すばらしい門番になっていることを期待します。

We expect you to be the best guard in Sana’a.


以上
Thank you.

青年海外協力隊 平成19年度春募集 応募用紙

2010-04-25 | Weblog
(実際に提出した内容)

19春 青年海外協力隊 (B)応募用紙

記述された内容をもとに書類選考を行います。具体的にわかりやすく手書きで記入してください。

氏名:****
職種名:青少年活動
職種番号:624

1.下記の質問について、お答えください。
(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。

 「無知をなくす仕事」「病気をなくす仕事」「差別をなくす仕事」。学生時代教育学の講義で心に響いたこの3つの仕事のどれかに、いつも関わりつづけていたいと考えている。ボランティアで、この仕事に従事できることが動機。だから、これに関わることができれば、派遣国や要請の内容にこだわりはなく、派遣された場合は要請に応えられるよう、自分のあらゆる知識、技術、経験、能力を最大限活用して要請内容とその目的を実現することに全力を尽くしてきたい。

(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。

 ボランティア活動の意義は、利益のためでなく、純粋に人間の幸せの追求を動機として活動ができること。そしてそれが、いずれは豊かな世界をつくる基盤となること。
 活動の目的は、世界中の人々が、出自等の外部要因によらず健康で文化的で、豊かに幸せに暮らせる世界をつくること。 ボランティア活動は、自分の実労働を提供することで、その目的に貢献できるところに意義がある。


2.選択した職種に関し、次の①~④の項目について具体的に記述してください。
① この職種を選択した理由

 自分のあらゆる知識、技術、経験、能力を最大限活用して取り組める職種だと考えたから。現在活動中の音楽ボランティア、日本語教授ボランティア、20年近くにわたる民間企業での業務経験や海外赴任生活などが活かせる。また、「無知をなくす仕事」、地球の宝物である青少年に関わる活動をしていたい、という希望に合致する。要請に応えるための日々の活動は、自分自身も成長させる、と考えたから。

② この職種に対するご自分の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に挙げ記述してください。

 3つのセールスポイントを挙げたい。1)社会人経験、2)音楽活動経験、3)日本語教授の資格と経験。
 1) 社会人経験:約2年の米国子会社赴任(カリフォルニア州)を含み、入社以来18年目、社会人のプロを自負。業務スキルは当然として、メンタルヘルス、体調管理も社会人スキルのうち。企業にいればよくも悪くも業務上、柔軟性や計画変更に臨機応変であること、突発事項への緊急対応は求められるし、冷静な態度やクールフェースも必要。人間関係や業績に悩んだときなどは精神的にタフでなければやっていけない、自己管理が要求される。また、入社以来、いつどの国にどのような職種で異動辞令が出るかわからなかったため、常に世界のどの地域や文化の中でも仕事をする覚悟はできている。現在は国際本部に所属、海外相手の営業、マーケティング、輸出業務を担当し、常時やりとりをしている国は10ヶ国以上、週に一度は想定外の国からひきあいがある。直近例ではウルグアイ、南アフリカ、イスラエルなど。海外相手だと、日本の常識は通用しない方が普通。米国赴任時は、先進国のアメリカでさえ日本とはまったく文化が異なることを体感し、鳥肌がたつようだった。米国で学んだ最大の収穫は「You are special」の文化。青少年育成の根幹となる。これと、日本の青少年教育の考え方「魚の釣り方を教える」を青少年活動の2つの柱とする。自分は年齢的に高度成長を目の当たりにしており、開発途上国の青少年との活動の中で、自分たちの力で未来を切り拓く、国を発展させる、世界平和に貢献する、という夢を共有したい。
 2) 音楽活動経験:音楽との関わりは30年以上、最近は「たいとう(台東)ミニピアノ楽団」というおもちゃのピアノを使った音楽ボランティア活動をしている。「誰でも楽しめる音楽活動」を目指しており、楽団には初心者も楽譜の読めない人もいる。希望の派遣先、モンゴルの要請では、情操教育の一環として孤児院での活動に音楽は大きな柱、素材となる。日本文化の紹介が要請される場合、日本の歌はその一つであり、「さくらさくら」などはその音の美しさで世界の人に感銘を与える可能性もあるが、青少年相手の場合はもっとビートのきいた音楽の方が楽しいだろう。机や壁をそのまま打楽器に見立てて使うなど、その場の雰囲気に合わせた編曲や即興で、一緒に楽しい時間を共有してきたい。
 3) 日本語教授の資格と経験:2005年に日本語教育能力検定試験に合格、1年ほど前から区の団体でボランティア活動をしている。主に初級を担当。協力隊として派遣された場合、派遣先の国には「日本語環境」はないことに留意した指導が必要になってくる。ただ、今や日本の企業は世界中どこにでもあるので、自分の民間企業での折衝経験を活かしてそれらの企業と連絡をとり、派遣先の国の子供たちと日本人との接触の機会をつくる企画もしたい。海外赴任していた自分の経験上、民間企業の駐在者でも現地の子供たちに日本語で話しかけるボランティアぐらい、いつでも引き受けるよ、という企業人は少なくない。
 このほか、家庭教師の経験(小学生から中学生10名程度)は学習指導に役立つだろうし、書道暦は10年以上で指導可能、あやとりや折り紙、なわとびや外あそび、絵本のよみきかせ、手作り紙芝居、かるた、絵本の製作経験など、過去の経験のひきだしからいろいろ素材が出てくる。派遣先では自分自身が異文化であることを利用して楽しい活動を展開してきたい。

③ 自己PR <割愛>

④ この職種に携わる際に想定される自分の弱点

 若くないこと。募集年齢ぎりぎりなので、体力だけを比較したら20代の頃の自分にはかなわない。その分、健康維持には留意、無茶をしないし、業務スキルは圧倒的にあるが・・・。
 日本語教授の際は準備が必要。即興で実施できるほど完璧ではない。

3. 実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。

 要請に応える活動を計画、清々とこなす。スケジュール化してもマンネリ化することなくひとつひとつのメニューで青少年の知的好奇心を刺激し続けるよう入念に準備する。希望のモンゴルに派遣された場合、主役は対象者の孤児達。目一杯の愛情を注ぎつつ、卒業後も自力で知識や世界を広げていけるような自習方法の体得等サポートする。現地日本人や日系団体とも交流し協力を仰ぐなど、派遣先施設との橋渡しをする。

4.帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。

 帰国後参加経験を即、直接仕事に生かすことは考えていないが、2年間全力で青少年の育成にあたるという経験によって広がった人間の幅や視野はその後の仕事にも役立つと確信する。そして、いずれまた、海外でボランティア活動をする際の経験基盤としたい。また、実際に経験した隊員生活やJICAの活動をまわりに語ることで、ボランティアにためらう人の背中を押す手伝いをしていきたい。

カンボジア出張

2010-04-24 | Weblog
青年海外協力隊へ行く前、国際部にいた頃、カンボジアへ出張した。
アンコール・ワットのあるシェムリアップで開催されるセールス・ミーティングに出席するためだった。

詳細は忘れてしまったが、ミーティングが終わって夜、現地代理店社長の息子と夕食会へ行ったとき、レストランにはビールを売る若いウエートレスさんがたくさんいた。彼女らは、ビールのキャップ(王冠)1つでいくら、というキャッシュバックをもらうのが報酬となっていた。仕事の少ない現地では仕事があること自体貴重なことで、さらに女性が、うまくいけば結構な収入を得られると、人気の職種だった。ビール会社ごとの契約のため、不必要なほどの人数がいた。(と思う。彼女たちの待遇等も詳細は忘れてしまった。)

きれいなウエートレスさん、かわいいウエートレスさん、愛嬌のあるウエートレスさん、明るいウエートレスさん、ちょっとはにかんだウエートレスさん、賢そうなウエートレスさん・・・。

みんな、18歳から20代前半。もし、この国の、ここに生まれていなかったら、どんなに将来の可能性を拓けたことか。逆もあり、はおいておき。

愛想をふりまいて、お金を稼いで、家族の幸せな顔を見て、それを「幸せ」と思う。否定しない。そして、それは、本当に幸せなのかもしれない。

でも、私にはそう見えなかった。もっと違う未来がある。その選択肢がない、考えたこともない、知らない。そしてそのまま一生終わってしまう。見ているだけで息が苦しくなった。代理店の社長の息子はいい人だったが、ウエートレスはウエートレスとしか見ていない。その国のその構造に、なにも疑問を持っていないように見えた。

そして彼女たちの兄弟や子供たちは、また同じ価値観の中で育ち、ウエートレスをするのだろうか。きれいな服を着て、にっこり笑って、ビールを売って稼いで。

協力隊に駆り立てられる、ほとんどいっぱいになっていたコップの水への最後の数滴のうちの1滴となった出張だった。

翌日追記:
にっこり笑ってビールを売って、を、どうして肯定できないのか、どうして正視できなかったのかを考えた。このとき、ジェンダーを問題にしているのではなかったにも拘わらず。
ジェンダーの問題を含んでいるかもしれないが、私は、女性がにっこり笑って人をハッピーな気持ちにすることには、実はそんなに異議を持っていない。
> みんな、18歳から20代前半。もし、この国の、ここに生まれていなかったら、どんなに将来の可能性を拓けたことか。
のあとに続く-「そして、その可能性は世界のために使えたかもしれない。」
明らかに聡明なウエートレスさんを見て、その聡明さの使い方が「間違っている」と思ってしまった。この考え方自体、間違っているのではないかとだんだん自信がなくなってくる。

2.隊員報告会内容 (最終報告)

2010-04-18 | Weblog
(最終報告会で使用したパワーポイント資料)

最終報告
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  配属先:イエメン日本友好協会
  平成19年度3次隊 青少年活動
  派遣期間:2008年1月11日~2010年1月10日
  最終報告:2009年12月9日


報告内容
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1.配属先概要
2.配属先要請と本当のニーズ
3.当初課題と解決策 進捗状況 今後の課題
4.活動状況、結果


1.配属先概要
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1)配属先名:イエメン日本友好協会
2)配属先事業概要
  個人実業家の出資による慈善事業、メンバー制
  日本語講座を中心に日本文化の紹介等、日本とイエメンの文化交流活動を行う
3)組織
  会長 - 協会幹部(2名) - 協会職員(2名)、日本語教師、JOCV
4)予算状況
  協会全体年間 USD46,000、内家賃USD24,000、光熱費等USD15,000
  内日本語講座関連 USD7,000 講師謝礼、消耗品、イベント支出等
5)沿革
  1990年代はじめ:社会問題・労働省文化部門担当者によって設立
  2002年3月:在イエメン日本大使館の日本語教室を引き継ぐ。
  2005年12月:初代JOCV派遣受け入れ(短期隊員派遣後、現在2代目)


2.配属先要請と本当のニーズ
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1)配属先要請
 ・ 講座(日本文化、日本語)・イベントの企画運営
 ・ イエメンと日本の文化交流
 ・ 受講者数の増加
2)真のニーズ(要請に潜在)
 ・ 要請内容を協会スタッフで「継続的」「安定的」に「無理なく」運営できる
   状態にすること
 ・ 受講者を増やすことは可能だが、まずは将来に向けた運営の基礎固めをする
   → 魅力的な組織なら受講者は自然に増える(受講生推移後述)
3)達成のための年間計画
  初年度:トライアル事項試行、現地スタッフとの協業により経験蓄積
  次年度:初年度試行事項の取捨選択、ブラッシュアップ、現地への移管
  結 果:当初計画は達成、次世代JOCVによりさらに現地移管を推進 


3.当初課題と解決策 進捗状況 今後の課題
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1)課題1:組織、意識、環境に雑然感 → 組織の運営に
  解決策:理念、目標の設定、意識共有、業務分担
       → 業務遂行により意識は自然にかわる
  進捗状況:スタッフ協業体制、インフラ整備(図書室、教室設備等)
  今後の課題:現地スタッフへの運営完全移管、拡大に伴うインフラ整備継続

<理念> 世界平和に貢献する人材 →  「市民講座か教育機関か」
<目標> 単なる語学学校ではない
     ・ 自分自身への深く落ち着いた信頼を醸成
     ・ 異文化を理解し、尊重する人格を形成(異文化人になるのではない)
     ・ 協会全体で、受講者の成長を見守る
<キーワード> 分業、信頼関係、事実直視  - 下らない感情に巻き込まれない

2)課題2:教師・協力者確保
  解決策:短期・長期にわたる優良講師の発見、依頼、勧誘、育成
  進捗状況:日本人講師ライセンス取得、アシスタント講師制度断念、先輩制度導入
  今後の課題:講師レベルの維持・向上、重層化、いつでも協力を申し出られる体制

3)課題3:経済的自立(要請はされていない)
  2009年2学期より受講料値上、2009年4学期より全員会員制制度開始


4.活動状況、結果 (→ 後日記載予定)
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1) 受講生推移、受講者の変化
2) 講座収入推移
3) 実施講座状況
4) 今後のスケジュール