個人のストレングスは一言「強み」と訳されるが、テキストで説明されている「変えようとしても、止めようとしても、"どうしてもそうなってしまう"傾向性」という表現で理解するほうが私にはしっくりくる。「強み」という言葉に若干傲慢さを感じてしまうからだろう。
いろいろな考え方がある、いろいろな人がいる、ということを客観的に体験できたセミナーだった。一人一人のその傾向性を「強み」として組み合わせてチームの仕事を分担すれば、みんながもっと無理なくハッピーに成果につなげられると思う。ストレングスについては、もう少し探究してみようと考えている。
今回のブログは、日曜を無為に過ごしている罪悪感から書き始めた。これは、「強み」の分類のうち「Achiever(達成欲)」に起因するものと思われる。このようなことを考えているだけで時間がたってしまうのは「Intellection(内省)」によるものか。考えることが好きで、考えている時間は極上の時間だ。ただ、「内省」は、考えることが好きなだけで、考えることによって何かを得ようとか、なにか答えを出そうとするのではないそうだ。結局無為とかわらないようにも思う。
ストレングス・ファインダーのセミナーは同僚にもぜひ受講をすすめたい。できれば自分の所属するチームで実施したいぐらいだ。素直に受講してくれれば、即チームの仕事のしかたがかわるように思う。素直に受講できない「強み」を持つメンバーもいるだろうが、それを「強み」あるいは傾向性、として本人が自覚し、まわりも知れば、その強みが必要な仕事を分担してもらうことができる。
ストレングスについて、入り口としてはこちらの本をご参照ください。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」
青年海外協力隊平成27年度春募集がはじまっています。〆切は5月11日です。(お手数ですが正確な募集内容は、JICAホームページ等でご確認ください。・・・終了しました。(後日追記))
帰国してから5年あまり、社会の状況もかなりかわりました。日本のグローバル化需要に伴い(※)青年海外協力隊を経験することが、日本の社会の動きの中で少しずつながら見直されてきているように思います。(個人的にはまったくかわっていませんので、具体的に私がどう、ということではないのですが。)民間企業からの現職参加をお考えのみなさんも、もし迷っているなら説明会に行ってみてはいかがでしょうか。動くときと考えるときがあると思います。企業の受け止め方も大筋では以前とかわってきているように思いますので、チャンスとまでは申しませんが、めちゃくちゃ悲観する必要はなくなっていると思います。
ご参加されるみなさんの人生に、協力隊経験がどのような影響をもたらすかはわかりませんが、協力隊に参加しなければ得られない経験は、活動そのものであったり、訓練所で出会う仲間であったり、現地のさまざまな人たちや文化であったり、あるいは新しい語学であったり。
2年、楽しいことばかりではないかもしれません。帰国後も同じです。おそらく今も同じかもしれませんね。「それでもやると決めたなら、ようこそ」すべての仲間とともにお待ちしています。そして、応援しています。
※ 日本のグローバル化需要:一言で言うとこの表現になり、安易で恐縮です。東京オリンピックは遅がけのきっかけのひとつですが、このほかにも内向き、外向き、どちらもいろいろな動きが見えています。これについてはまた機会がありましたら投稿したいと思います。
9月1日付の人事異動で部署がかわった。会社もかわった。
内示から2週間、なかなか引継書が書き上がらなかった。
後任はとても穏やかな落ち着いた若者だった。
この子なら、あっという間に私の業務ぐらいこなして超え、新しい境地を切り拓いていってくれるだろうと思った。
私が大切にしてきた仕事、私たちの大切なお取引先のかたたち、そして仲間たち。
彼らの心配をせずに次の職場へ向かえるのはなんとありがたいことだろう。
調達部としてもそろそろ若返りが必要な時期だった。
いろいろなめぐりあわせすべて、神様がいるとしたら、お礼を申し上げたい。
協力隊から帰ってきて4年8ヶ月。おそらく燃え尽きて帰国した。やりたいことは全部やった、やれることも全部やった。あとはもう、騒がず目立たず死ぬまで生きるだけでもいいと思っていた。私の人生は、自分にとって、協力隊の2年だけで十分生まれてきた意味があった。
もちろん仕事をするからには、お給料以上の仕事はするつもりだった。それでも協力隊活動以上の仕事ができるとは考えられなかった。
さすがに5年近くもやれば、未知だった調達という仕事もそれなりに見えたと思う。
担当した資材についての知識はまだまだ足りなかったけれど、品質担当者といっしょに取り組んだ日々、ものづくりの現場の真摯な姿勢に感動する毎日だった。
メールと電話のやりとりだけで会ったこともない工場の人たちにどれだけ助けられたかわからない。どうやってお礼の気持ちを伝えようか・・・。
まっすぐ歩けないほどふらふらに疲れて帰ってきて、いすから立ち上がるのも億劫だけれど、こういうのを労働実感からくる充足感というのだろうな。
私は、この部署を忘れないだろう。
調達部での任期を全うし、徐々に人間界に戻りつつあるのかもしれない。自分はまだ生きているんだと。夢から覚めようとしている。
今日はこれで休もう。
調達部の4年8ヶ月、お世話になったかたたちみなさま、ありがとうございました。
先日亡くなった上司も、冥土できっと喜んでくれていると思う。
CSR部門への辞令を受けましたのでご報告します。
心から尊敬する上司だった。
この部長の下で仕事をした2年は、会社生活の中でも最も充実していた時期のひとつだった。
思い出の中の構成員は一人一人がきらきら輝き眩しいほどだ。
これほど思う存分仕事をさせてくれるチームに所属し働く機会を与えてくれた会社にも感謝する。
そんな上司がいただけでも幸せだね、と、社外の友人に言われた。
まだ心配してくれているかもしれない。大丈夫です。
心配しないで、冥土でお好きなたばこでも吸っていてください。
ありがとうございました。
My sincere gratitude and deep, deep condolences.
涙が、止まらない。
応募書類、がんばって書いてください。現職参加も応援しています!
6月13日までです。JICA、青年海外協力隊のホームページでご確認ください。
横浜の説明会に行ってまいりました。
天気予報どおり、午後だんだん雨模様、風も強く吹く中の説明会でした。
・・・
説明側の隊員OVの事前打合の折、JICA横浜のスタッフのかたから、世界130カ国から、震災へのお見舞いが届いているという話をきいた。世界190カ国あまりの国の中の130カ国、お金のない途上国からは、自分たちのつくった農産物を、という申し出もあったという。日本のODAがなかったら、これだけの国からの心の応援があっただろうか。1万円持っている人の10円と、2円しかない人の1円。食べるのにも困る国の人が、足りていない自分の食べ物を提供しようとしてくれる。
日本もかつては先進国の援助を受けて復興した国だ。いつまでも感謝の気持ちを持ち、その気持ちを世界にあらわし続けたい。
青年海外協力隊事業を、私は日本のとても大切な事業だと考えている。隊員たちの活動をよく見てほしい。日本人の勤勉さ、まじめさ、やさしさ、思いやり、協調性、人の見ていないところで手を抜かない自律心、見えないところまでそうじするきめ細かさ、途上国の人たちは、身近なところで同じ目線で活動する隊員をちゃんと見ている。
「先生、どうしてイエメンへ来たんですか?こんな国へ・・・」
いつだったか、学生に言われたことがある。彼ら自身も一部の高級官僚による汚職と不正、援助の着服などにより本来国益となるはずのものがどこかしらに消えていくという自分たちの国の問題を知っている。この状態がおそらくかわらないことも。そのときの私の返事はたしか、気の利いたことも言えず、「It was an assignment.」とでもいったと思う。JICAの指示だったから。事実だ。二次試験の合格通知に「派遣国;イエメン」と書いてあったから。
応募したときは、国はどこでもよかった。教育を受けたくても受けられない子供たちに寄り添い、その子供の未来を、その国の前途をいっしょに夢見たかった。assignmentはまったく違う内容だったが、結果的に、イエメンで、イエメン日本友好協会はこれ以上自分に合った配属先はないくらいどんぴしゃだったと思う。
おそらくかわらないからといって何もしなかったら絶対にかわらない。彼らは、そのことも知っている。その道のりが気が遠くなるほど遠いだけの話だ。
・・・
応募を考えているみなさん、青年海外協力隊の活動はたいへんなこともたくさんあります。危険もあります。「それでもやるのか?」自分によくきいてください。そして、やっぱりできない、となっても、それはそれでよいと思います。これだけ世間の協力隊事業に対する評価が低い中(評価できるほど知られていない)、そのほうがふつうで賢い選択です。もし、やらないですむのならやらないほうがいいでしょう。それでもやらざるを得ないくらい居ても立ってもいられなくなったら、あるいは、それでもやる、と決めたら、それはそれは魅力ある挑戦が待っています。ようこそ。
途上国で、「あなた」を、待っている人たちがいます。
JICA横浜にて。
雨かと思っていたら東京は晴れています。
勝手にリンクを貼れないので、お手数ですが、詳細は「青年海外協力隊 説明会 横浜」で検索してみてください。トップに出てきていました。
<説明会日時>
5/22(日)
・ 10:30~ シニア海外ボランティア
・ 14:30~ 青年海外協力隊
<会場、アクセス>
JICA横浜体育館
〒231-0001 横浜市中区新港2-3-1
(1)電車
・ 桜木町駅から:
汽車道、ワールドポーターズ、サークルウォークを通り徒歩15分
・ 関内駅北口から:
馬車道経由でワールドポーターズ方向に徒歩15分
・ 馬車道駅(みなとみらい線)4番万国橋出口から:
ワールドポーターズ方向に徒歩8分
(2)バス
・ 横浜駅から:
市営バス8/58系統、本町4丁目下車、ワールドポーターズ方向に徒歩8分
市営バス26系統、横浜第2合同庁舎下車、ワールドポーターズ方向に徒歩7分
・ 桜木町駅から(100円バス):
桜木町駅から港の見える丘公園前行き100円バスでワールドポーターズ下車、サークルウォークを通り徒歩3分
民間企業からの現職参加を考えておいでの方、青少年活動や日本語教師をお考えの方、迷っていらっしゃる方、お気軽にコメントに入れてください。わかる範囲でお答えいたします。(コメントは非公開ですので、ご返信用メールアドレスをお書きくださいませ。)
制度などは、JICAの青年海外協力隊事務局におききになるのがよいと思います。募集説明会や応募相談など、きちんと相談にのってくれます。OBOGもたくさんいます。
失うものはなにもない、ほしいものも別にない、ただ、やりたいことが毎日毎日たくさんあって、とにかく時間がたりない。これじゃ、日本にいたときとかわらない。
若干ちがうのは、日本にいたときよりやっぱりちょっと不便だということ。卑近な例だが、今湯沸かし器がこわれているので、朝お湯をなべとやかんにわかしてたらいでお湯を浴びている。時間がたりないという割にお湯をわかして行水する時間があるところが、きっと日本よりずっと時間の流れがゆったりしているんだろう。
イエメンでふうらふうらと風のように毎日、すごしています。
このブログを立ち上げたのは、自分にはじめて業務として指導する後輩ができたときだった。先輩の女性管理職の方々は部下や後輩に何を考えながらどう対応しているんだろう、ということを知りたくてネットで検索したがほしい情報が得られず、それなら自分が知りたかったことを書いていこう、と思った。そういったブログが少ないのは、ふつう管理職なら、ブログを書いている時間があったら仕事のことを考えるか気分転換に使うか、部下とのコミュニケーションに充てるといった別の時間の使い方をするからだろうか。
次にいいお題も思い浮かばないし、ピヨピヨ管理職だったころの肩に力の入ったかんじがほほえましいではないか、と、今はこの立場でないが、もう少しお題はこのまま置いておくことにした。さて、シュグルへ戻ろう。
ビジネスマンとしては若干回り道をすることになりますが、会社は休職しました。2010年に戻りましたら、また同じ企業グループのどこかで仕事を続ける予定です。職種はどうなるかわかりませんが、戻ったら再びビジネスの世界を楽しみたいと思います。今はまず、無事ここ福島県二本松市での派遣前訓練を終え、現地へ派遣されることを目標にしています。
このブログをご訪問くださったみなさま、どうもありがとうございました。これからは、「管理職」というカテゴリーには入らなくなりますが、たまに現地のことでもご報告がてら更新したいと思います。よろしければ、またご訪問くださいませ。
管理職は、そのありかたで後輩や部下を幸せにも不幸にもします。どうか、自分が下の立場であったときのことを思い出して、すてきな上司になってください。
それでは、ごきげんよう、シュクラン(アラビア語で「ありがとう」)!!
以下、2007年12月15日(土)追記。
2007年12月13日、無事候補生としての派遣前訓練を終了し、青年海外協力隊平成19年度3次隊の隊員となることができました。お世話になったみなさま、励ましてくださったみなさま、ありがとうございました。任地でも、緊張感を持って任務を遂行したいと思います。今後ともご指導をいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、行って参ります。
自分の仕事に専念する。そしてまわりも同じであることを信頼する。そう考える決意をする。高尚なことを言っているではなく、仕事をやりきるための生活の知恵。