海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

役割分担

2006-02-16 | business
 今日、後輩2人に2時間、別室にこもってデータ整備をしてもらった。絶対必要なことだったが、地道な「作業」、その間私は自席で別の仕事をし、作業に加わっていない。電話番を兼ねていたとはいえ、半年前なら自分でやったであろう作業を他人にやらせて自分は別の仕事をするとはなんとまあ偉そうに。チームの成果が出たとしたら、それは自分の力なんかじゃない。後輩2人はどんな気持ちで作業をしたことだろう。

 必要なことで、だれかがやらなくてはならず、時期的に今が最適だと以前から計画してあったことではあった。集中できるよう、別室も用意した。はじめる前に意図や意義も話をした。賢い後輩たちだからこのくらいのことはお茶の子歳々、効率的に確実にこなす、どうってことない作業だったと思う。実際、出てきた質問も的確で彼女たちがよく業務と内容を理解していることがわかる。と、わかっていても「人をつかうな」「自分のことは自分でやれ」という、小さい頃から受けてきた教育にそぐわないことをした、という気がして苦しい。

 いつまでも、いっしょに作業をする立場にいることはできないのだ。そうしていられたら気持ちは楽だがそれでは違う給料をもらっている意味がない。後輩のしてくれた仕事が最大限の効果を上げるよう、今すすめている計画を完成させるのが私の仕事なのだな、きっと。

 ぴよぴよ管理職はみな、こんなことで人知れず自己内矛盾に悩むものなのだろうか。

月末締

2006-02-05 | business
 月初は前月の〆を行うので若干ばたつく。1箇所いつも請求書の整理がうまくいかない工場があり今回は別件も重なって後輩がひとりうんざりしていた。

 数量はあってます、と上げてきた一覧表は請求書と注文書の番号が合っていない。その面倒さは私もやったからよくわかるが、これでは絶対2~3ヶ月後に全部やりなおすことになる。

 「数だけでなくすべての書類を番号順にそろえて合わせて説明してください。このままだとチェックができないよ。」

 かわいそうだと思いながらやってもらった。これが面倒に見えて一番確実で速い方法なのだ。自分で一覧表を作成しておくか、よほどきちんとしたメモを残さないと、請求書の一部のみ支払とこちらの注文書の一部出荷と得意先は全数受け取っていないとか、とにかく今回は記憶だけで来月まで覚えておける細かさではないと見た。

 だんだん煩雑さの原因がわかってくれば、解決策を考えるようになる。先に手を打ったほうが自分が楽になることもわかってくる。それまでは、面倒に見えるためスキップしがちな手続きを強制という形ででもやってもらうしかない。あとで修正するのはたいへんだから、という理由を言ったところで体験したことがないからわからないだろうし、残念ながら会社にはそれを体験させている余裕はない。

 その後後輩は番号を合わせ、計上を終えた。自分で表もつくって説明してくれた。面倒だったことだろう、よくがんばったね、ありがとう。

資料のチェック

2006-02-05 | business
 後輩の上げてきた資料を見るとたいてい1つか2つは気がつき指摘して直してもらう。直してくれればそれでいいのだけれど、続くとどうして気がつかないのかな、と思うときもある。私もよく指摘されたし今でも初稿でOKが出ることはほとんどない。上司はずっとそんな思いをしながら見てくれていたんだなということがようやくわかるようになった。親の心子知らずならぬ上司の心部下知らず。

 他人のつくった資料は間違いを見つけやすい。なぜだかわからないがおそらく視点が若干違うのだろう。

 小さい頃から100点ばかりとってきた人のほうが少ないのだから、資料の第一稿に間違いがあるのは仕方がない。こうしてチームで補いあって完璧にしていくのが会社なのだろう。会社の仕事は時間との勝負でもあるから注意は必要だが慎重になりすぎる必要はない。資料はできるだけ間違いはしたくないという適度な緊張とプライドと、最後はチェックをした上司の責任だという大胆さを持って作成してくれればそれでよい。

<後日補足>
指摘して直してもらっていたのは数字の間違い。感覚や嗜好で資料を修正させていたわけではない。