海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

異動

2014-09-05 | business

9月1日付の人事異動で部署がかわった。会社もかわった。
内示から2週間、なかなか引継書が書き上がらなかった。

後任はとても穏やかな落ち着いた若者だった。
この子なら、あっという間に私の業務ぐらいこなして超え、新しい境地を切り拓いていってくれるだろうと思った。
私が大切にしてきた仕事、私たちの大切なお取引先のかたたち、そして仲間たち。
彼らの心配をせずに次の職場へ向かえるのはなんとありがたいことだろう。

調達部としてもそろそろ若返りが必要な時期だった。
いろいろなめぐりあわせすべて、神様がいるとしたら、お礼を申し上げたい。

協力隊から帰ってきて4年8ヶ月。おそらく燃え尽きて帰国した。やりたいことは全部やった、やれることも全部やった。あとはもう、騒がず目立たず死ぬまで生きるだけでもいいと思っていた。私の人生は、自分にとって、協力隊の2年だけで十分生まれてきた意味があった。

もちろん仕事をするからには、お給料以上の仕事はするつもりだった。それでも協力隊活動以上の仕事ができるとは考えられなかった。

さすがに5年近くもやれば、未知だった調達という仕事もそれなりに見えたと思う。
担当した資材についての知識はまだまだ足りなかったけれど、品質担当者といっしょに取り組んだ日々、ものづくりの現場の真摯な姿勢に感動する毎日だった。
メールと電話のやりとりだけで会ったこともない工場の人たちにどれだけ助けられたかわからない。どうやってお礼の気持ちを伝えようか・・・。

まっすぐ歩けないほどふらふらに疲れて帰ってきて、いすから立ち上がるのも億劫だけれど、こういうのを労働実感からくる充足感というのだろうな。
私は、この部署を忘れないだろう。

調達部での任期を全うし、徐々に人間界に戻りつつあるのかもしれない。自分はまだ生きているんだと。夢から覚めようとしている。

今日はこれで休もう。
調達部の4年8ヶ月、お世話になったかたたちみなさま、ありがとうございました。
先日亡くなった上司も、冥土できっと喜んでくれていると思う。
CSR部門への辞令を受けましたのでご報告します。