海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

辞退という選択肢

2022-07-20 | Weblog
 JICA海外協力隊、派遣待ち合格者の立場で2年たちました。次に派遣打診が来るのはいつになるか、派遣先国がどこになるかわからない状態です。派遣されても、すぐにまた一時退避になるかもしれませんし、派遣先でリモートワークになる可能性もあります。一旦合格者ステータスは返上して、落ち着いて活動できそうな状況になったとき、あらためて応募しなおすことにしようと思いました。初めて参加したときのような、協力隊に参加する強烈なモチベーションはなく、今回応募したときの計画は変更を余儀なくされ、何のために行きたいのかわからなくなっていました。

 辞退方法の問い合わせには丁寧な回答がきました。

 辞退届に記入しようとして書式を開いたら、辞退と、派遣に関する希望事項の変更、のどちらも使える書式でした。そして、迷い始めました。この状態で派遣打診がきた場合、変更された任地や要請によっては、辞退する可能性もあるから、そのような不義をするぐらいなら、受けなおしたほうがよいと思ったけれど、本当に辞退してしまってよいのか。

 元の要請なら、行きたいだろうかと自問しますが、考えるたびに答えが動き、定まりません。ただ、行く覚悟はできていました。憧れだけで行くのではありません。最初の活動が、予想以上に充実したものだっただけに、次は失意と落胆の連続ということもあり得ると思っています。実際にそうなったとき、織り込み済みだと思えない精神状態になる可能性があることも想定しています。

 決定していた活動先の要請が再開されるのを待ちたいと思います、と申し出ても、派遣再開の見込みがたっていない国なので、このまま、待機期間終了もあり得ます。突然派遣再開が可能になるかもしれませんし、誰にもわかりません。

 一旦辞退したら、取り消しはできません。ようやく辞退と決められた、と、勢いこんで添付された辞退届をクリックしたのですが、書式を見た瞬間に手が止まってしまいました。

 もう少し、考える時間をとろうと思います。誰にせかされているわけでもありません。こんなに迷うほど、今、幸せな生活ができていることに、感謝しつつ。