木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

今さらだけど、図書館利用カードを!

2024-12-03 | 本は友だち

今さらだけど、図書館利用カードの切り替えをした。
カードは20年ほど前に作ってはいたが、本は自分で持っていたい性格で、1~2度しか使っていない。
でも一人暮らしになって、後期高齢者になって、考えが変わってきた。
1に、年金だけ暮らしでは本の購入もままならないこと。
2に、単行本はなかなか手が出ないため、文庫本になってから買っていたが、年齢的にそんな猶予はないと思い始めたこと。
3に、本箱に余裕がなくなり、横に積んだり、あちこちに分散したり、乱雑になりはじめたこと。
早い話が懐的にも気力・体力的にも本箱にも、ゆとりがなくなったから。

それに、運転嫌い運転苦手の私としては、図書館の狭い駐車場に車を停めるなんて、考えただけでもゾッとして、二の足を踏んでいた。
しかし夫がいなくなり、自分でなんでもやらなくてはならなくなって2年半。停められそうもない時の対策も、少しずつ出来るようになってきた。

ネット予約のやり方の案内ももらい、新しくなったぐんまちゃんのカードで、さっそく2冊借りた。

 

 

●小野寺史宜「いえ」
●ほしおさなえ「まぼろしを織る」
どちらもメモしておいた本。

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「私の本棚」新刊

2024-09-07 | 本は友だち

「私の本棚」に加わった新刊。
あらすじは表紙カバー裏面より。
本を購入するとき、この大雑把に書かれたあらすじを読んで選ぶことが多い。

 

●「銀座「四宝堂」文房具店Ⅲ」小学館 上田健次
どこかミステリアスな青年宝田硯(けん)が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の、知る人ぞ知る銀座の名店だ。そんな店を一人で切り盛りする硯のもとには、今日も様々な事情を抱えたお客が訪れて……。
ずっとそばで支えてきた若旦那から暇を出されたベテラン職人。家事や子育てに追われ疲れ果て、プライベートが充実する友人をつい羨んでしまう女性など。モヤモヤを抱えた人々の心が思い出の「文房具」の魔法でじんわりとときほぐされていく。
銀座「四宝堂」文房具店シリーズ3作目。

読み終わって★★★★★
5章それぞれが、ブックカバー、シール、原稿用紙、フィールドノート、模造紙の文房具を中心に組み立てられていて、ストーリーもさることながら、文房具のあれこれに「へ~」「ほ~」と言葉が出た。
文房具、奥が深い。
10月にシリーズⅣが発行されるという。楽しみ!

 

●「山に抱かれた家」小学館 はらだみずき
田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。旅の途中で山間にある畑付きの空き家を見つけ、つきあい始めた凪子と内覧にでかける。そこは野菜作りの師匠であった今は亡き幸吉の親友、猟師の市蔵の故郷だった。しかし文哉にとっては縁もゆかりもない土地で、限界集落でもある。それでも運命を感じた文哉は空き家を買い、古い家屋や長年休耕地だった畑に手を入れながらひとりで暮らし始める。自分で選んだ、さらなる田舎において、文哉の望む自給自足的な暮らしは果たして実現できるのか? ベストセラーシリーズの新章が開幕!

読み終わって★★★
海が見える家、同それから、同逆風、同旅立ちに続くシリーズ5作目。
発行されたのを知らなかったので一気に3冊購入。
舞台は海から山へと移行。おそらく困難の次作へと続くだろうが、私的には今作でお終い。

 

●「本が紡いだ五つの奇跡」講談社文庫 森沢明夫
仕事に行き詰まった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。

読み終わって★★★★

 

●「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」 双葉文庫 標野凪
住宅地の奥でひっそりと営業している、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される「ていねいな暮らし」に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込み体調を崩したり……。目まぐるしく変わる世の中で疲れた身体と強ばった心を、店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。今宵も「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意してお待ちしております。心がくつろぐ連作短編集、開店。
ただいま読書中

 

●「残照の頂 続・山女日記」幻冬舎文庫 湊かなえ
亡き夫への後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。失踪した仲間と、共に登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。……日々の思いを噛みしめながら、一歩一歩山を登る女たち。山頂から見える景色は、苦く辛かった過去を肯定し、これから行くべき道を教えてくれる。
読み終わって★★★★

 

●「四十九日のレシピ」 ポプラ文庫 伊吹有喜
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこへやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えに来たのだった。
(積読中)

 

●「老いの深み」中公新書 黒岩千次
老いは変化し、成長する
80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる日常。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。移りゆく社会を横目に「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れ……。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新発見も。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。 
 

 

この本は一気に読んで終わり、ではなく、折りにふれ読み進めてみようと思う。
とんでもなく昔、この作家さんの「院長の恋」を読んだが(ハードカバーを購入)、不思議なことに、その本の内容、いまだに鮮明に覚えている。
で、久々にその名を目にして思わず買ってしまった。

男性の老いにも、ちょっと興味あって。

5月から読んだ本は、東京バンドワゴンシリーズも入れると10冊?
この頃、書店に行ってもワクワクしなくなった。
しばらく新しく買うのはやめようと思う。

こんなふうに思うのは疲れすぎ?

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東京バンドワゴン「キャント・バイ・ミー・ラブ」

2024-04-28 | 本は友だち

予約しておいた「東京バンドワゴン」(小路幸也著)の第19弾「キャント・バイ・ミー・ラブ」が届いた。
毎年1回4月に新刊、2年前発行の文庫本が発売される。

 


東京バンドワゴンを初めて目にしたのは2017年発行の第12弾。ちょっとふざけてない、と思いながらも面白くて、それ以前の物を文庫本で購入したから、本箱には第1弾からズラリと並んでいる。
巻末に「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ。」と小路幸也さんの言葉がある。うんうん、そうなんだ、ホームドラマなんだね。

 

 

物語は、76歳で亡くなったものの空には行かず、生存中と同じく一家のすぐそばにいる「サチさん」が語る、堀田家1年間の話。春・夏・秋・冬と4つの物語が展開され、翌号は前号の最終季節から始まる。つまり冬・春・夏・秋の4つの物語が…。
登場人物は善男善女で美男美女で、思わず吹き出してしまうほどスケールが大きかったり、反対にチマチマしていたりする。そして、さまざま起きる事件は、嘘でしょう?と呆れるほど都合よく解決する。時に堀田家脈々と続く歴史の登場人物たちまで借りだされて。
ハラハラドキドキもなく、イライラも、腹立つわぁ!もない。
ならば何故に飽きもせず(いや、飽きている部分もあるし、らくらくと想像できちゃう時もある)予約してまで単行本で買っているんだろう?
良く分かりません。
東京バンドワゴン中毒でしょうか?
それとも惰性?

 

 

これだけ長く付き合ってくると、なんだろう、私も堀田家のご近所さんとして、古本屋やカフェに入り浸っては騒動に巻き込まれたりしている感覚になるんだな、これが。
ようするに、半分あきれながらも堀田家の皆さんと一緒に、騒動を楽しんでいるのだと思われる。

そうそう、忘れるところだった。
毎号毎号感じるのだが、サチさんの季節の描写が素晴らしい。そこを読みたくて……というのも購入したくなる大きな点だ。

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「私の本棚」新刊

2024-04-02 | 本は友だち

「私の本棚」に加わった新刊。
あらすじは表紙カバー裏面より。
本を購入するとき、この大雑把に書かれたあらすじを読んで選ぶことが多い。

 

「80歳。いよいよこれから私の人生」 すばる舎 多良久美子 

やるべきことはもうやった。あとは1日1日を大いに楽しむのみ!

息子は最重度知的障がい、娘は早逝…

頼れる子や孫のいる「安泰な老後」ではないけれど、「明日の用事」を考えて前向きな気分で眠りにつく

料理、手仕事、インテリア…「家時間」を充実させて、社協という心強い存在。福祉の知識で老後不安は消える (帯より)

読み終わって★★★★

 

ブログ村の人気ブロガーであるショコラさん、茶々さんの著書は購入、読ませていただいたが、こういう類の本を購入することは、いままでほとんどなかった。

ではなぜ?

アマゾンから紹介メールが届いて、ちょこちょこと見て、どうしたことか買ってしまった。

表紙の多良久美子さんの笑顔?

年齢から受ける安心感?

分からないけれど、ポチッとしてしまいした。

 

むかえびと」 実業之日本社文庫 藤岡陽子

小さく、か弱い命を守るため奔走する助産師(むかえびと)たちを描く。
有田美歩はキャリア6年目の助産師。勤務先の産婦人科病院は経営方針にやや問題を抱えているが、この仕事に誇りを持つ先輩や同僚、腕利き医師の存在に支えられ、命に寄り添う仕事に臨んでいる。飛び込み出産、新生児連れ去り、産婦の緊急搬送……一分一秒を争う命の現場で働く「むかえびと」の姿をリアルに描く渾身の医療小説。闇から届く命 改題。(表紙カバーより)

読み終わって★★★★

 

 

この本を読み終わった日2024.2.17の新聞33面には、鬼畜同然、いやそれ以下の幼い子に対する虐待記事が。入力しているだけで吐き気がして、息が苦しくなった。

※青森5歳死亡  冷水「しつけの一環」同居男逮供述  日常的に虐待か

※大阪2歳放置死 祖母に実刑判決 内縁男(逮捕済)と共謀。板囲いの中に閉じ込め水、食事与えず日常的に虐待。

※東京台東区 4歳娘殺害  体調異変後床に放置か  母親説明 「そのままにした」 4歳の娘に向精神薬、不凍液などにつかうエチレングリコールを摂取させて殺害したとして両親逮捕。

 

波風」 光文社 藤岡陽子

友人の美樹から「一生に一度きり」と頼まれ、朋子はある旅に付き添うことに。お互い看護師、三十代半ば。美樹が旅先で打ち明けた、この先後悔しないための決断とは?(表題作) 母親の再婚によって居場所を失った姉弟。二人を引き取ったのは動物園の飼育員のマア子おばさんだった。(「月夜のディナー」) 波乱含みの風が問う家族、夫婦、友情の形。爽やかに心揺さぶる7編。(カバーより)

読み終わって★★★★★

 

 

 

「食っちゃ 寝て 書いて」 KADOKAWA 小野寺文宜

「食う」「寝る」と、もうひとつ大切なこと。
年齢的にも仕事的にも後がない作家の横尾成吾。書くことを何よりも優先して生きてきたが、友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の担当編集・井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、焦燥感が募るばかり。やがて菜種は、自身同様に停滞中の横尾と本気で向き合い始める――。先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と編集者。二人の人生が優しく迫る、再生の物語。(カバーより)

読み終わって★★★

 

主人公の売れない作家・横尾誠吾に対して既視感が。

で、分かった。大好きな小野寺さんのシリーズ昨「みつばの郵便屋さん」の登場人物で、主人公の恋人と同じアパートに住む作家さんだ。

 

時々、絵本が欲しくなる。
そんな時は「年金だけ暮らしだから」などという言い訳もどこかに吹き飛んで、買うまで気が済まなくて…。

あなたがいてくれたから コビ・ヤマダ 高橋久美子 パイインターナショナル

一緒に笑い、泣き、励ましてくれたあなたがいなければ、きっと今の私はいなかったでしょう。

私を私にしてくれたあなたに、この本を贈ります。

あなたが開いてくれた世界と、それぞれの未来に愛と感謝を込めて。(カバーより)

 

 

わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ 小川仁央訳

スーザン・バーレイの手になるこの感動的な絵本は、友人どうしのあり方や、たがいに、心や技を伝えあっていくことの大切さ、ひいては、人間の生き方をも、静かに語りかけています。(カバーより)

 

 

二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ」 創元文芸文庫 古内一絵

新元号が発表された2019年4月。老舗映画会社・銀都活劇のDVD宣伝チームで働く砂原江見は岐路に立っていた。長く務めた勤務先が、映像配信会社に買収されることが決まったのだ。江見の部署も部下たちも、この先どうなるかわからない。社名が消えるまでに、私たちはどんな仕事がしたいだろうか…自分の働き方を決めるのは自分だけ。すべての大人にエールをおくる傑作小説。(カバーより)

 

大好きな作家・古内一絵の本。

実は、買ったは良いけれど字が小さくて、老眼にはあまりにも酷で、僅か数ページで挫折。ただいま積ん読状態中。

 

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三浦暁子著「太郎の嫁の物語」…ビジネス社

2023-12-05 | 本は友だち

今まで読んだ本の中で5本の指に入る「好きな本」「印象深い本」の1冊、曽野綾子著「太郎物語 高校編・大学編」。
とにかく古い。
35
年前?
40
年前?
定かではないけれど、30代だったと思う私には、主人公の太郎君がとにかく面白くて魅力的だった。
その後、年齢を積み重ねる中でもその気持ちは変わらず、何度読み返したかわからない。

 

 

著者の曽野綾子の小説と言えば「砂糖菓子が壊れるとき」「天井の青」しか知らない。かつて1度は読んだはずだが、今だったら、おそらく手にすることはない類の本だろう。
太郎物語以降かなり年月を経てから、「魂の自由人」「老いの才覚」「靖国で会うということ」「百歳までにしたいこと」等を購入したが、諸々に対する曽野さんの考え方が好きで、ほとんど手にすることが無かったジャンルなのに、曽野綾子著に限っては、いつの間にか数冊にもなっている。

 

「太郎の嫁の物語」は、その太郎物語のモデルと言われている曽野綾子の一人息子・三浦太郎氏の妻である暁子さんのエッセイ集だ。
1,760
円という値段に躊躇しながらも購入したのは、新聞の書評はもちろんのことだが、あくまでもモデルであり実際の人物ではないと分かっていても、あの魅力的な太郎君のその後を知りたい「のぞき見」的な興味に尽きる。

 

 

 

今日その本が届いた。
1章 まずは、夫・太郎
2章 次に、祖父・逸雄と祖母・小イシ
3章 そして、義父・三浦朱門
4章 それから、義母・曽野綾子
5章 最後に、私たち家族

 

結婚してからずっと、私は夫とその家族に驚き続けてきた。実家とはあまりにも違うタイプの家族を前に、何度も息をのみ、「いったいこの人達はどうなっているのだろう」と仰天した。
帯にはこう書かれている。

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