夫の身体にステージ4の癌が見つかったのは、2016年6月のこと。
それから満6年が経過し、7年目に入った。
入退院を繰り返し、治療や薬も徐々に増えながらも、大きな制約のない暮らしを続けてこられたのは有難い。
7月22日は私の誕生日で、行政上の区分けでは後期高齢者となった。
その誕生日の3日前、夫は強烈な腰痛で起き上がれなくなり、緊急入院となった。
ようやく病室に落ち着いた夫に「また明日ね」と手を振って帰宅したのは、午後3時近かったが、小さな我が家の広いこと。田舎だから当たり前だけれどいつもに増して静かなこと。
調べることがあって昨年の日記を見たら、前日の21日にやはり緊急入院していた。
何度目の入院になるのか記憶は定かではないけれど、昨年あたりから、そのたびに少しずつ体力の低下がみられるようになってきた。
しかし夫の頑張りには目を瞠るものがあり、退院して2,3日もすると、いつの間にか「病人」ということを忘れることもある。
2年連続の「一人ぼっちの誕生日」になったが、病院発の「おめでとうライン」はしっかり届いた。
来年こそ揃って誕生日を祝いたいと思いながら、猛暑の外を眺めている。
日陰に置いた朝取り野菜の山を見ながら「どうしたものか」と思案しながら……。