親しくしているご近所さんお二人はどちらも7~8歳年下で、とてもアクティブで気遣いのある方々。そもそも親しくなったのは夫が居なくなってからで、何気なく気にして下さっていたから。
B子さん夫妻は両親を見送ってから、年に2回ほどキャンピングカーで長期旅行に出かける。そしてたった今、四国方面へ3週間の予定で出発した。
A子さん夫婦はお母さんを長い間介護していたが、ようやく老人施設に受け入れてもらって一息ついたところで、B子さん夫婦に影響されたご主人の提案で大きな車を購入、車内を改装してただいま1週間の旅行中。
20年ほど前からだろうか、夫が生存中は我々も主に車中泊、テント泊、たまに旅館泊で出かけたものだ。「白地図を塗り潰していこうぜ」などと、夫は張り切っていた。
でも九州半分、富士山周辺、北海道ほんのちょっと、そして首都から上の青森まではほぼ塗りつぶしたところで終止符となってしまった…。
キャンピングカーでも大きな車でもなく、夫婦二人が手足を伸ばしてゆっくり眠れる普段使いの乗用車だったが、それで十分だった。
安全のためキャンプ場泊が多く、テントを張り、炊事用具をセットしてのんびり過ごすのが二人とも好きで、そのテントをベース地にして山登りも楽しんだし、出発前にテーマを決めて向かうことも多かった。
富士山方面に行った時のテーマは「日がな富士山を眺める」で、飽きもせず、ただただ富士山を眺めて過ごしたものだ。
でも、もうそんな日は来ないのか。
寂しいなぁ!
会いたいなぁ!
どこにも行かなくていいから、帰って来てくれないかなあ!
A子さん、B子さんが留守のせいだろうか、今日の私はやたら寂しい。
夕方になれば義理の息子一家5人がやってくるというのに。
寂しいなんて言ってる場合じゃないのに。