12月30日(土)
救急車サイレン響き年暮るる
メモをしておかないと覚えたつもりでも絶対忘れる。忘れるの頭に絶対が付く。そのメモを書いた紙片が見当たらない。手当たり次第にメモするものだから紛失する。
<つばきファクトリー>という歌い手のファッションに惹かれて箸を咥えたままついつい見ていた。ただのスーツじゃん。いいなあ。6人ほどの団体だった。
貼り薬<ボルタレンテープ>がいいのか回復途上なのか半ば普通に足が運べる。昼は飲んだが夜は酒を飲むから痛み止めは飲まなかった。なんでも飲めばいいというもんじゃない。
薬局の棚に<これで効かなきゃ医者に行け>とあった。医者がダメだから薬局に来たのだ。どうしよう。しばらく考える。
大根を買いにスーパーに行く。この頃大は小を兼ねるであろうと一番大きなリュックを背負っている。一泊のカメラ旅用に買い求めた大型のリュックだった。買い物に重宝している。大物の大根キャベツ白菜なんかすっぽり収納できて10キロは楽に背負えそうだ。
灯油が一つになったので買いに出向く。灯油調達用の車ではないので灯油ポリ3つが精いっぱいだった。大晦日元旦と仕事だ。仕事帰りに立ち寄ろう。あと二つ。20リッター目いっぱいに入れると持ち運ぶのに難儀する。これも歳を取って来てた証拠だ。ちょっと前まで何でもなかったのに。一冬ごとに衰える。
ミニサイクルのハンドルにかけてあった鍵の解除番号がわからない。掛けてあるのも鬱陶しく大型のニッパーで切断する。解除番号4桁は当然覚えていたのだろうがむろん忘れていたのだった。キーを差し込むカギに変える。
今年もあと二日。泳ぎ納めも走り納めもできなかった年末だったけれどまだ飲み納めというのが残っていた。それが今夜だ。雪がちらつくなか京都知恩院で除夜の鐘の音は聞いた。アタシの大晦日は今日。一日前倒し。
2枚すでに宛所不明と年賀状が戻ってきた。
厨房メモ
やわらか葱を一束かった。お正月は葱で。
葱じゃ悲しいかな。