居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

One Drop

2011-04-21 18:55:39 | ポエム

One Drop

 

きみは

突然

ぼくの前に

おちてきた

 

なんの

てらいもなく

ただ 当然の様に

 

きみは

散崋のように

ひらひら舞わずに

なにか素っ頓狂に

着地した

 

ぼくは思わず

踏みつけるところだった

 

そっと

崩れないように拾い上げた

それからぼく

きみをどうすればいいのか

かんがえた

わかるはずはないのだった

 

きみはちっておちた

さくらのはなで

ぼくはとおりかゝったにんげんで

なんのかんけいもないのだから

 

でも、ひろいあげたということは

かんけいがあるということではないか

 

ぼくはきみのすがたをスキャンしてほぞんした

でも

もうそのすがたは

きみであってきみでないそんざいになり

ふくざつにおれまがった現実であり

世界としては

一歩前進したことになる

 

こんな小さな前進が

人間が誕生していらい

芋蔓式にとぎれぬ時間の

正体なのかもしれない

 

 

 


あおいみそらに

2011-04-21 02:11:36 | 絵とポエム

 

あおいみそらに 

あかいうお

そんなふうけい

夢みたいだなあ

 

およぐと

そよそよ

なみだのたまった

ひとのみむねを

きれいなくうきで

あらってくれる

 

かなしみは

せいれつなかぜにふかれて

さつきのきせつに

つつまれて

しばしのあいだ

ゆめをみる

たのしいゆめを

 

ああ

こいのぼり

かぜのまなかを

およいでゆくよ

ゆくさきはわからないけど

いっしょうけんめい

およいでゆくよ

 

かぜさん

しばらくふきつづけ