「任意の合成」
おたまじゃくし
おたまじゃくしは
かえるのこ
ごせんふのうえにのぼれば
ミュージシャン
たえなるおととなりすまし
ひとをあいてに
みみからはいって
たえなるサウンドで
ひとのかんじょうを
じゆうじざいに
てだまにとって
喜怒哀楽
風声鶴唳
垂直傾斜
遊動円木
おたまじゃくしは
かえるのこ
ごせんふのうえからおりたなら
りっぱなごせいちょうを
まちましょう
そうして
いちおしの
ふるいけさがして
とびこみましょう
ああそうゆうことか
あれは
いつかの
あのひとすじの
あかいゆうひいろになって
ろじょうをおうだんしていって
すーっときえてしまったが
ひかりというものは
かんたんにさえぎられるものだったんだ
それからひかりはどうしたんだろう
せいしふめいのまま
ひとびとにわすれられ
そのままかげにもならず
さりとてこうぎもしないで
たんたんときえてゆくのだ
しかしまたすぐにまいもどり
あかいゆうひいろになって
たちあらわれて
いっしゅんのいきおいで
ろじょうをおうだんしていって
すーっときえてしまう
そうやってたえずすきまをうめているのだ
ぼくはそれをすくおうとしたら
ぼくはめずらしいかげになった