居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

ばらばら

2012-05-08 14:19:23 | ポエム

ばらばら

 

ばらばらに
存在するものたちを
あつめてみると
エックスが
ただよいはじめる

ときには そのなかから
おもいもよらぬものが
すっくとたちあがる

不安げにみえても
コンクリートがかたまるように
うごきがとれなくなって
そのまま このまま あのまま に
いすわると
一人前にみえてくる

奇妙であっても
存在の価値が
不思議とうまれてくる


庭の木と空の不思議な関係

2012-05-07 14:04:38 | フォト・ポエム

 庭の木と空の不思議な関係

 

青空になったので
庭にでて
空をみあげた
天日に
アカやミドリやキミドリのハッパが
はりついている
お空までのあいだの
何もない
空間が
どれだけの広さなのかを
ヒトははかれるのだろうか

ながいかみじかいか
どちらかの数式で
大体

ほぼ
まあまあ
近似値
とかでわかるのだろう

それがどうした
ということが
いちばんよくわかるのが
ゲンジツ


である

遠くて
近い
さして
重要でもあり重要でもないとおもえる
不思議

 

 

 

 


結ばれない恋

2012-05-01 23:37:42 | ポエム
結ばれない恋

それは紐
それを結ぶ
恋で結ぶので
なにもかも
火のように
燃えながら
結ぶ

ところが
結ばれたと感じると
とたんにほどける
あの手品の紐

最初から結ばれていない紐を
結んだ様にする手品の紐
それが
ほんとうの
結ばれない 恋

エッ
ほんとかよ

言葉 と 風

2012-05-01 21:46:49 | ポエム

言葉 と 風

 

かぜ というもの は
くうき が いどうする とき の
げんしょう で ある
ということはさておいて
そんなに いどうして ゆくえしれずになる ものに
ことばをからませると
つねにことばはどこかえうごいていって
じっとしていられない幼児のようになって
けんかしたりして おとなにしかられる こども ではないですか
もっと いうと むいみな げんしょう におちこんでしまう
ということをまともにうけとめると
いきおい かぜ なんかに ことばを からませては ならない
というけっかから うわさのように しか
ことばがつたわらない ことになって
このことば 木のように しげっていく みたいだけれど
いったい だれが こんな ところに
ひとのみにくい ところ を えらんで
ことばの木をうえて
いったいだれが それを そだてていくの かい
と もんくいわれても いたしかたがない ではないか
だから 辞典 というかたちで
ほごされているとしたら
その 辞典 とやらに
おさまっている 言葉 は
だれさん の 言葉 ですか
新語 という 言葉 はないのですか
ぼく は 新語 をたのしみにして いきています
ぼく は 新語 をじぶんでつくります
ぼく は 新語 でしゃべりたいのです

そんな ふうな こえ が
それこそ 風 にふかれて このあいだ
ぼくのまえに とんできました

ああ うれし