ミステリー
花がない
花がみつからない
どこに咲いているの
何時咲くの
なにも知らない
いちにちじゅう
あるきまわっている
意味がない
意味がみつからない
どんな意味があるの
何時わかるの
なにもわからない
社会という山壑
自然という原野
そこにある岩石
そこにある草木
いやそんな偉大なところではない
隣の家の軒の下
向かいの家の屋根の上
そういうところに
ひとが目もくれないところに
どっさりと
すがたをかくしている
そんな気がする
ひと時のなかの
妖怪
ミステリー
花がない
花がみつからない
どこに咲いているの
何時咲くの
なにも知らない
いちにちじゅう
あるきまわっている
意味がない
意味がみつからない
どんな意味があるの
何時わかるの
なにもわからない
社会という山壑
自然という原野
そこにある岩石
そこにある草木
いやそんな偉大なところではない
隣の家の軒の下
向かいの家の屋根の上
そういうところに
ひとが目もくれないところに
どっさりと
すがたをかくしている
そんな気がする
ひと時のなかの
妖怪
風景
それは
そっと
あらわれて
いつのまにか
仮面を冠りなおす
魔法のうねりが
世界を覆うと
蕾はくちをあけ
やすらかな
おいしいひかりを
むさぼる
かがやきの
おともきこえて
漂うが
突然
気をうしなったように
明暗がなくなり
荒野の上を
意味をなくした
白馬が
疾駆することもある
たしかめようとしても
迂闊だったことだけがわかる
ゼロ
ゼロとは なにもない ということだ
一の次にゼロをいくつかならべる
それが無限にならぶと
意味不明になる
そんなものを
ゼロのアンサンブルといえば
数字の世界では
集合のなかにいれてもらえるのだろうか
いれてもらえば
意味不明ではすまされない
みんなのなかにいれてもらったら
はたらかねば
でもゼロは透明人間みたいで
さっぱりわからないが
一本の棒切れにくっついていると
世の中をさわがせることなど
オチャノコサイサイ
オチャノコサイサイ
十万 百万 千万 一億 十億・・・・
人気者や貴重品のお値段は
どんどん どんどん 風船みたいにふくれていって
惑星ゼロになって
この世の輝く星になる
でも 流星って
惑星ゼロのなれの果てだそうだ
France Gall - Poupee de Cire, Poupee de Son
~ Reflets dans l'eau ~ Debussy 水に映る影(水の反映) ドビュッシー