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80年代洋楽 エクスポゼ Exposé  Seasons Change「シーズン・チェンジ」

2023年09月02日 14時49分11秒 | 音楽

エクスポゼ  Exposé  Seasons Change「シーズン・チェンジ」

1987年11月発売、アダルトコンテンテンポラリー部門1位を経て、1988年2月ビルボード1位。季節や時の経過により薄れゆく人間関係を描いたバラードナンバー。情感のこもった哀愁の夏を描く美しいメロディーが印象的。日本人好みの曲ではないだろうか。

ベストヒットUSAを習慣的に見ていたので、この曲はリアルタイムで知っている。ヒットして1年ぐらい後に深夜のFM音楽番組を録音してのちに聴いたとき、偶然、この曲のまつわる思い出を語る米人少女の話とともに紹介されていて、さらに印象に残った。

 

エクスポゼは3人組のダンスポップグループで、初アルバムからの5曲目のシングル。4曲目までの曲もyoutubeで見てみたが、とても後世に残る曲ではない。結果的にはこの1曲ぐらいしか知らない。それで充分だ。

 

エクスポゼは1884年、マイアミ出身のプロデューサー、ルイス・A・マルチィネーが作った女性ボーカルトリオ、で、1985年、「ポイント・オブ・ノー・リターン」でデビューし、ダンス・チャートでナンバー1に輝く。しかし、アリスタ・レコードは、「スターになるだけの力はない」という理由で、3人を解雇。

 新生エクスポゼのメンバーに選ばれたのは、ジーネット・ジュラドゥ、マイアミのナイトクラブで歌っていたジョイア・ブルーノ、音楽を学んだマイアミ大学の卒業生アン・カーレスの3人で、この曲は、1987年にリリースした1STアルバム『エクスポージャー』からのシングル・カットしたジーネットが歌うバラード。

Exposéはマイアミにスペイン語話者が多いことからスペイン語とされるが、フランス語由来の英米語ではないかと思う。


80年代洋楽 ドン・ヘンリー 「The Boys of Summer」

2023年09月02日 14時38分53秒 | 音楽

ドン・ヘンリー Don Henley  「The Boys of Summer」

ドン・ヘンリーDon Henleyはいうまでもなく、イーグルスのドラムス兼ボーカルである。代表曲、1976年の

「ホテル・カリフォルニア」では (Hotel California) では、ボーカルと作詞を手掛けた。

 

ドン・ヘンリーの個人名義として、1984年10月発売のシングル「The Boys of Summer」は、全米5位を記録した。1986年グラミー賞のベスト・ロック・ボーカル(男性)部門を受賞。MVは1985年のMTVビデオ大賞を受賞。

ボーカルと作詞はドン・ヘンリー、作曲はトム・ペティ&ハートブレーカーズのマイク・キャンベル。

 

青年期を過ぎ中年期に差し掛かった頃に、夏の恋を媒介にして過去を回想する内容の歌詞である。

ドン・ヘンリーはドライブ中に、保守的な中上層の富裕階層の象徴であるキャデラックが売り出し処分されているのを見かけて、彼の世代も処分される世代となったと感じた。キャデラックのバンパーにはグレイトフルデッドの愛好者デッドヘッドのステッカーが貼られていたが、二つの階層にはずれがある。

 

MVは少年期・青年期・中年期を分けて映像化している。フレンチ・ニューウエーブ的な映像が特徴とされる。モンタージュ風につなげているところだろうか。

最初に、ビーチボールのネットを上下する少年の上半身だけの動きからして変わっている。スローで飛びまわる少年たちが印象的な映像である。

 

音的には、ドラムが強調されている。ドン・ヘンリーだからということではなく、マイク・キャンベルがドラム・マシーンのリズムをもとに曲を作ったからのようだ。

ギターのリフも印象的で、マイク・キャンベルのギターと思われるが、彼の奏法は主にバーズから影響を受けたという。私には、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー風に聴こえる。

海鳥の声のような音も効果を上げている。ドン・ヘンリーの抑揚の少ないハスキーボイスは派手さはないが、心に訴えかけるものを持っており、曲のテーマと響きあっている。


90年代POP  カーディガンズ(The Cardigans) 「カーニバル」「ラブフール」

2023年09月02日 13時56分29秒 | 音楽

90年代POP  カーディガンズ(The Cardigans)。

1995年ごろから数年間、日本のMTVでよくMV「カーニバル」「ラブフール」が放映されていた。せっかくケーブルテレビでMTVを見ることができるようになったのに、洋楽ロックがボン・ジョヴィ以来衰退してしまい、ラップ系が横行するなかで淋しく思っていたところに、一服の清涼剤となった。

 

カーディガンズは、スウェーデンのバンド。しかし、この音楽性はなんだろう。癒し系、つぶやき系のキュートなボーカル。しかし、60年代風のアコースティックなロックサウンドとはまるで違う。バイオリンの斜に構えたメロディ、脱力系のハモンドオルガンの音。おしゃれな感覚。今まで聴いたことない異質さに脱帽した。

ボーカルのニーナ・パーションが作詞、ギターのペーター・スヴェンソンが作曲。曲調はプロデューサーのトーレ・ヨハンソンがアレンジしていったようだ。

どうしたらこのような曲調ができたのか不思議だ。スウェーデンにはジャズの愛好家が多い。ニーナは「ラブフール」をボサノヴァ調に想定したという。日本と同じくヨーロッパの吹き溜まりのような国なので、フレンチポップの要素も入っているようだ。

 

1995年に発売した2ndアルバム『ライフ』は、バンド初のヒットシングルとなった「カーニヴァル」(1995.4.1)などにより売上150万枚の成功。日本でも50万枚のプラチナヒットの売り上げとなったという。1996 年秋3rdアルバム『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』から「ラヴフール」(1996.8.10)が映画「ロミオ+ジュリエット」のサントラで話題になりヒット、全米&全英ラジオ・チャートで1位となり、1997年アメリカ においても成功した。

 

アメリカで認知される前に日本で最初にブレイクするというのはボン・ジョヴィと同じでこの頃は日本の音楽シーンも先進的だった。

それで思い出したのは、J-POPの渋谷系との関連である。

渋谷系を代表するピチカート・ファイヴが1993年4月にリリースした「スウィート・ソウル・レヴュー」はカネボウ化粧品のCM曲となり、私も興味をもつようになった。

当時も感じていたのだが、バブルがはじけたとはいえ、経済的にアメリカを追い越す勢いのあった日本は文化的にもその勢いが継続していたのではないかと思う。

大がかりなロックが廃れかけ、クラブのような小さいスペースでの音楽が流行する時代で、その環境に適合した音楽形態が欧米や日本でも共通していたと思われるのだ。


80年代洋楽 ヒューマン・リーグ 「ヒューマンHuman」「Don't You Want Me」

2023年09月02日 13時27分56秒 | 音楽

1970年代後半、イギリスではパンク・ロックムーブメントへの反動から、シンセサイザーやリズムマシンなどの電子楽器を取り込んだニュー・ウェイヴへと移行していった。アメリカではパンクはあまり受け入れられず、ディスコサウンドや大物ロックバンドが主流であった。

1981年、アメリカで音楽専門のケーブルテレビ局MTVが開局し、楽曲の新しいプロモーション手段としてミュージックビデオが登場する。イギリスのアーティストが続々とアメリカに上陸し、3年ほどに渡って全米のヒットチャートを席巻、そのブームは世界中に広まり、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンといわれる。

 

1980年代前半のイギリスのバンドではデュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、ヒューマン・リーグ、ワム!などがその代表で、彼らの先輩格であるデヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーらも加わった。

主にニューロマンティック系と分類されるアーティストが多く、どちらかというと音楽性よりもビジュアル面で人気を博した。先鋭的ながら軽くポップで親しみやすい音楽性、趣向を凝らしたミュージックビデオ、最先端のファッション、汗臭さや男臭さを排除したユニセックス的なイメージは、長髪のむさ苦しいロックミュージシャンやワンパターンのディスコサウンドに飽きていたアメリカのティーンエイジャーの心をつかんだ。

ニューロマンティックのサウンド面は、基本的にはシンセサイザーを多用したエレクトロ・ポップが主体である

ユーロビートとも影響しあい、デッド・オア・アライヴ「You Spin Me Round」(1985年)シニータ「トイ・ボーイ」(1988年)が生まれた。

正統的なロックではティアーズ・フォー・フィアーズ、クラウデッド・ハウス(オーストラリア)も活躍した。

 

ヒューマン・リーグThe Human Leagueは1977年にフィル・オーキーを中心に結成。ニュー・ウェイヴのブームの中、シンセサイザーとシーケンサーによるテクノポップのユニットとして活動する。1979年にデビュー。

Don't You Want Me」が、1981年に全英1位、翌年に全米1位を記録した。ミュージックビデオによるプロモーション戦略により、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの先駆け的存在となる。1986年にはジャム&ルイスをプロデューサーに迎えた「ヒューマンHuman」が再び全米1位を記録した。

 

ベストヒットUSAで、ヒューマン・リーグを認識したのは、リアルタイムで「ヒューマンHuman」が先で、「Don't You Want Me」はあとで知った。

「ヒューマンHuman」はキャッチーなメロディが美しく聴き飽きない曲、"only human" and "born to make mistakes "。フィリップ・オーキーのボーカルとジョアンヌ・キャトラルのセリフで男女の不誠実さを告白する内容。

「Don't You Want Me」は男女の掛け合いが面白い曲。I was working as a waitress in a cocktail bar that much is true.But even then I knew I'd find a much better place.Either with or without you.のメロディとEither with or without youの発音が面白い。フィリップ・オーキーとスーザン・アン・サリーの男女ボーカル。ビデオの主役もこの二人。作詞をしたフィリップ・オーキーによると、セクハラ的な歌。