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日本一の芋煮会フェスティバル。山形市緑町。馬見ヶ崎川河川敷。
2024年9月15日(日)。
本日は、山形市の河川敷での芋煮会である。毎年全国ニュースで放映されるので、是非とも体験したかった。2023年9月に山形旅行の計画時点で思いついたが、9月第3日曜日という暑いなかの開催日に決断できず日程調整のため1年遅らせることにし、代わりに新潟県を旅行した。
芋煮の引換券は、「teket」による事前予約制または当日券だが、7月6日に第1回目の9時30分券を当日券より100円安い500円で購入しておいた。
天童市の道の駅で起床。駐車場を山形県庁にしようか、霞城公園にして商工会議所からの無料バスを利用しようか迷ったが、北の山形ビックウイングにした。天候は予報通り雨になったが、仕方がない。
7時過ぎに、山形ビックウイングに着いたが、まだ誰も参加客がおらず、シャトルバスの発着所に近い場所を見つけることに苦労したが、発着所を設営しているスタッフに確かめた。
バス待ち列の先頭を確保しながら、傘だけでなく、ノースフェイスの雨具も用意した。
8時のバスに乗車し、15分ほどで着いたが、会場近くの県庁や商工会議所からは10分で着くので、それ以外の方法で会場に来た人も合わせて多くの人ですでにあふれていた。
係員に場所を尋ねながら9時30分の第1回目用のテントに着いた。テントは本来熱中症対策用だが、雨天用になるとは考えていなかっただろう。足元は芝生なので水溜まりができかけている所もあった。
大鍋の煮込み所と配膳所。準備状況は、雨の止み間に見ることができた。
配膳所。高校生のボランティアがいる。
9時20分ごろステージで来賓の挨拶があり、アトラクションが始まった。
川の仮設橋を渡った向こう岸には、展示ゾーンや屋台ゾーンがある。川は増水しないらしい。
9時38分ごろ、ようやく受け取りの順番が来た。
芋煮と七味。ちょうど雨が止んでいたので助かった。美味い。
大鍋の中味。
大鍋に水・里芋・こんにゃくを入れ、薪に点火し、沸騰するまで約1時間半。そこから山形県民にはおなじみのいつもの行程で、醤油・砂糖・かくし味の日本酒を入れ、牛肉とネギを順次投入しながら、じっくりと大鍋で煮炊きしていく。調理時間はおよそ4時間。
フェスティバルで用いるサトイモは県内産でまかなおうと、9月に収穫できる品種の栽培も行われている。現在では、砂糖以外の食材はすべて県内産のものを使用している。
なお、山形県村山地方、最上地方、置賜地方は「牛肉しょうゆ味」、庄内地方は「豚肉みそ味」である。
日本一のスケールで調理される芋煮。大鍋と重機で、約30,000食分を超える食材を一気に調理する。
調理する際には、大鍋に対応して大型重機(バックホー)や専用大型調理器具を用いるなど大掛かりとなる。人の口に入る食べ物を作るため、大型重機は工事現場で使われたことがない新品に芋煮会専用のステンレス製バケットを使用し、油圧作動油や潤滑油にも食用油脂を用いており、衛生上問題が起きないよう配慮されている。
日本一の大鍋として、初代は直径5.6メートルの大鍋が制作され、それから3年後、1992年の第4回目には一回り大きい直径6メートルの二代目大鍋が作られた。そして、2018年に第30回目のフェスティバル開催を記念して、クラウドファンディングを実施、全国的に協力を募り、直径6.5メートル・重さ4トンの「三代目 大鍋・鍋太郎」が誕生した。
大鍋「鍋太郎」は、保管場所からの運搬、会場での設置、調理、撤去作業、洗浄など、すべての作業に10トンクレーン車が必須で、調理中の蓋の開け閉めもクレーンを使って行う。
バックホーの大型バケットが「ひしゃく」に変わり、バックホーを駆使して美味しい芋煮を盛り付ける。
雨が激しくなってきたので、9時50分過ぎにはバスに乗って、山形ビッグウィングへ戻った。
そのあとは、南へ向かい南陽市の赤湯温泉へ向かった。