紀州宝来宝来神社に車で向かっています。
しかし山の中に入って道が工事で
通行止めになっており、
愛車のラブ4ちゃんで
めちゃめちゃ狭い山の中の
抜け道を走っています。
左が崖っぷちなのですが、
左なんで足元を見るわけにもいかず、
仕方ないので右側を山の斜面すれすれに
通りつつ走っています。
こんな山の中で崖っぷちから車で
トリプルアクセル1440を
やるわけにはいきませんし、
4回転アクセルもできません。
そ、そんな道がいつまで続くんだ。
前から車が来たらどうするんだ
と思いながら途中からもう心がおれそうでした。
ガードマンのおっちゃんはdoironを
アイルトンセナと見間違えたんでしょうか。
これから向かおうとしている宝来宝来神社に、
もうこの時点で心の中で祈っているのです。
途中、やっと広い道が続くなあ、
宝の道がやってきたぞと思い安心したら、
再度狭い山道へ突入してゆきます。
もう引き返すわけにもいかず、
顔は阿修羅のようになって
運転しています。
そういえばよく似たことが
少し前にもありましたねえ。
若樫の不動さんの本尊へ参ろうと、
ミカン畑横の山道を走った時以来です。
あの時は不動尊みたいな
顔になってバックしたもんね。
加えて今回の道は見晴らしのいい
山の斜面なんで、歩いていたら
自然たっぷりで景色もとってもいい
素敵な道なんでしょうけどね。
今度ここに歩きにこようかな
なんてそんなことは
一切思い浮かびませんでした。
そうして恐怖のドライブが
約10分くらい続いたでしょうか。
前方に二車線の元の広い道が
見えてきたときにはほっとしましたね。
もうなんか10分どころか
1時間くらいさまよっていた
って感じでした。
ああよかった、神様のような道に
出会ったと思いましたが、
待てよ帰りはこれをまた通るの?
って考えたら、ウヒャーです。
もう東海道を走破するくらいの
ことになってもいいから、
この道はさけたいです。
それにしても不動尊といい、
宝来宝来神社といい、
いずれにしても、
神様仏様に逢うには困難を
乗り越えないといけない
というわけですね。
元の道は二車線の立派な道路です。
もう菩薩のような顔になって
進んでいくと前から車が
何台かやって来るのですが、
みんな軽自動車です。
中には選挙の活動カーもいました。
この辺は選挙期間中なんですね。
宝来宝来神社に当選祈願に
行ってきたんでしょうか。
選挙に残念ながら落選ということになっても、
あの山道で滑落とならんようにしてほしいですね。
そんな変なことを考えながら
しばらく行くと、なにやら
案内板のある駐車スペースがありました。
徐行して案内を見てみると、
そこに書かれてあったのは、
「姥ヶ滝」という施設が
この下にあるという案内です。
まああの困難な道を乗り越えて
ここまで来たんですから、
せっかくなんで寄っていきましょう。
今度来るときは工事も終わって
あんな道を通ることはないんでしょうがね。
駐車スペースに車を止めて、
階段をどんどん降りてゆきますと、
ああなんか滝の水音が聞こえてきましたよ。
これが姥ヶ滝です。
慶応年間に一人の姥がいて、
検地に来た役員にこの先の田んぼは
出来が悪いっといって、
検地を免れたという話があり、
その姥をここに祀ったということから
こんな名前になっています。
高さ15mで幅は6mで立派な滝で、
町指定文化財になっています。
紅葉の頃は最も美しいし、
夏でも滝から飛んでくる水流で
寒いくらいなんだそうです。
続く
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます