ぼくらわ 山種美術館で 8月20日まで開催している<特別展 没後50年記念 川端龍子 -超ド級の日本画->を見たのだ
今回わ えこうに感想を任せるのだ
山種美術館 <特別展 没後50年記念 川端龍子 -超ド級の日本画-> 8月20日(日)まで
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2017/kawabata.html
作品リスト
http://www.yamatane-museum.jp/exh/upload/list170623.pdf
展示構成
第1章 龍子誕生 ―洋画、挿絵、そして日本画ー
第2章 青龍社とともに ー「会場芸術」と大衆ー
第3章 龍子の素顔 ―もう一つの本質ー
鯉
身近なものへの視線
龍子の俳句
大観・玉堂・龍子の合作
龍子と信仰
展示替えが少しありますが、前後期合わせて74点を展示しており、合作もありますが、すべて川端龍子の作品です。
気になった作品
7.川端龍子 女神
油彩画の作品で、海幸彦、山幸彦の神話に取材した作品のようで、描かれている女神は、豊玉姫で、空気の出る壺を掲げている。
22.川端龍子 請雨曼荼羅
「仏界の両界曼荼羅」からヒントを得たそうで、水の枯れかけた池の中央にドジョウをくわえた白鷺がおり、鯉などの水の生物は、息の絶え絶え、白鷺の餌にになる運命で弱肉強食が表されている。白鷺の上には、朱色の太陽があり、背景も金色なので、白鷺が神の使いのように思えました。
解説によると、「当初の計画では、この左右に、一方は雨を司る雨龍を、他方は龍を喰らうという金翅鳥(こんじちょう)を配し、3面合わせて、水をめぐる壮大な弱肉強食の世界を表現するつもりだったという。」
23.川端龍子 真珠 *山種美術館蔵(※この作品のみ、写真撮影がOKでした。) ※7月23日まで展示
24.川端龍子 草の実
解説には、こう書かれています。
『濃紺の絹地に焼金、青金、プラチナと複数の泥を用い、薄、女郎花などの秋草を描き出している。龍子は前年に自宅近くの雑草を描いた《草炎》(東京国立近代美術館)を発表したが、同趣向の作品を求められる声が多く、それに応え、本作品が制作された。紺紙金泥経が発想のもととなっており、神聖な主題を身近なテーマに、小さな巻物を大画面へと大胆に置き換えたところに龍子の機知に富んだ先駆性がうかがえる。』
六曲一双の屏風、この作品を見たくて、この展覧会に行きました。解説には、濃紺となっているが、漆黒に見え、金泥など絵が描かれた秋草たちが、見えない(描かれてない)月に照らされ浮かび上がったかのように思えましたし、秋草の紅葉のようにも思えた、美しい作品。
※参考として、以前、東京国立近代美術館で撮った<草炎>の写真を載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
29.川端龍子 鶴鼎図
鼎脚のように鶴を配置した作品で、すらーっとした鶴たちが美しく、これから3羽でダンスでもするように思えた。
31.川端龍子 香炉峰
中国にわたり軍の偵察機に同乗した体験を元に描かれた作品だそうで、画面いっぱいに戦闘機が描かれ、しかも骨組み以外は、半透明で透けていて面白い作品。
32.川端龍子 五鱗 ※7月23日まで展示
二曲一双の屏風。画面下、色の違う5匹の鯉五角形のように集まり、談笑しているかのよう?屏風の地と、銀?で表された水の模様(波紋)がいい。
34.川端龍子 爆弾散華
吹き飛ばされ宙を舞う植物(野菜)と、飛ぶ土を金箔で表したダイナミックで好きな作品ですが、解説によると、「戦時中、龍子の家にも爆弾が落ちている、タイトルの散華が法会で花を散布することを指すが、戦時中には戦死を意味する語としても用いられており、戦争で散った幾多の命を象徴する意図があったかもしれない。」と書かれており、複雑な気分になりました・・・。
35.川端龍子 百子図
74.川端龍子十一面観音
墨とうっすら金で描かれた少し厳しいお顔をされた十一面観音で 川端龍子の自宅にあった十一面観音像を描いたもの。
2005年にも展覧会があったみたいですが、川端龍子の作品をまとめて見れたのは、今回が初。展覧会名の『超ド級の日本画』っていうのも、わかる作品だったと思いますし、<草の実>の所蔵先の大田区立龍子記念館に訪れてみたくなりました。
後期展示の<八ツ橋>を見たくなったので、もう1度行ければと思っています。
↓後期展示も見に行きました。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/b4b66ec5d46f080cb25103205464ce43
この後わ 目黒に移動して<トラットリア・ダル・ビルバンテ・ジョコンド>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ