<びょうぶとあそぶ>を見たぼくらわ 東京藝術大学大学美術館に移動して<藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!>を見たのだ(※第1期わ 8月6日までなのだ)
今回わ えこうに感想を任せるのだ
東京藝術大学大学美術館 <『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!> ※第1期は8月6日(日)まで 第2期は8月11日(金)~9月10日(日)
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/collection17/collection17_ja.htm
公式サイト
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/collection17/
作品リスト
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/collection17/list_ja_0710.pdf
展示構成
名品編
パンドラの箱
美校の仏教彫刻コレクション
「平櫛田中コレクション」 展示活動の歩みと関連作品
卒業制作-作家の原点
現代作家の若き日の自画像
真似から学ぶ、比べて学ぶ
石膏原型一挙開陳
藝大コレクションの修復-近年の取り組み
新収蔵品紹介
藤田嗣治資料
記録と制作ーガラス乾版・紙焼き写真資料から見る東京美術学校
絵画や彫刻、資料など第1期では、約150点を展示していました。ちなみに、第2期も合わせると約210点を展示するみたいです。
気になった作品
月光菩薩坐像
奈良時代の仏像、腹から下の胴体と腕が失われた月光菩薩、失ってしまった部分があるからなのか、それとも、そのものの力なのか、気品にあふれる美しい菩薩様でカッコいい。
対となっている状態の良い<日光菩薩座像>は、トーハク所蔵だそうです。
こちらのサイトに<月光菩薩坐像>の画像が載っています。
http://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=18
橋本関雪 玄猿 ※第1期展示
松の木にいる2頭のクロテナガザル。一方は両手を広げポーズをとっているみたいに見え、もう一方はまったりと休んでいる。猿の毛並みがフカフカでいいし、写実的。
菱田春草 水鏡 ※第1期展示
アジサイの咲く池に映る姿を見ている、中国?の衣服の女性。池に映る姿は足のみで、他はぼかしているみたい。2014年にも見たことがあるが、この絵は、美しい女性もやがて衰えるという意味があるそうです。
原田直次郎 靴屋の親爺 重要文化財
確か、留学先のドイツで描かれたような?額のしわ、鋭い眼光、自分の仕事に誇りを持っている頑固おやじの肖像に思えました。
黒田清輝 婦人像(厨房)
色の統一感のある作品で、留学時代に描かれたもの?描かれているのは、黒田と恋愛関係にあったマリア・ビヨーだそうです。
高橋由一 美人(花魁) 重要文化財
背景の色なのか、着物の柄のせいなのか、見るたびに怖い印象を受ける作品だが、ずっと見ていたくなる魅力がある。
確か、この作品のモデルの花魁の小稲は、描かれた作品を見た後に、こんな顔じゃないと泣いて怒ったそうです。
狩野芳崖 悲母観音 重要文化財 ※第1期展示
狩野芳崖の絶筆。観音様の持つ壺から滴り落ちる雫から現れた子を下界?へ行くのを慈愛の表情で見つめる悲母観音。もともと好きな作品ではあるが、見ているとなにか救われるような気分になる。
この作品は地下に展示していたが、3階には、この作品の下絵の2点<観音 下図>・<悲母観音 下図>が展示しており見比べが出来ます。悲母観音と違い<観音 下図>は男性的なお顔をしていた。
高橋由一 鮭 重要文化財
吉野貴将 ~森~(cosmos)
解説パネルにあった作家の言葉の一部には、こう書かれていました。
『この作品は、国立科学博物館3階の鹿の剥製に感動を覚え、そこに感じた生命の輪廻感を偶像表現にした条件が整えば、蒔絵や金箔に反射した照明の光が後ろの壁に後光を映し出します。この条件が整って初めてこの作品は完成します。』
立派な角のある鹿の像と、蒔絵の美しい台。壁には、蒔絵を反射した後光の輪などがうっすらと映る。正面よりも斜めから見た方が分かりやすいと思います。この作家は気になったので、他の作品を見たくなりました。
こちらのサイトの展示されていた<~森~(cosmos)>の画像が載っています。
http://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=34158
松井冬子 自画像
白いスカーフみたいなのを纏って髪の毛を隠していると思ったが、白い髪の毛だった。美しいが、斜めを見る視線などの印象からか、怖いような感じがする。
こちらのサイトの<自画像>の画像が載っています。
http://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=26290
原撫松 裸婦
修復されたそうです。女性の後姿を描いたものだが、美しさからヴィーナスのよう?と思いました。あと、なんとなくですが、ベラスケスの<鏡のヴィーナス>あたりの影響を受けているのでは?と思えました。
青木繁 黄泉比良坂 ※第1期展示
載せた画像は修復前のものでしょうが、こちらも修復された作品。
他にも、町田美菜穂の<首都っ娘-首都高速道路擬人化プロジェクト->も印象に残りました。
展覧会のチラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
藝大の名品は、以前からよく見る機会がありましたが、現代作家の若き日の自画像などは、見たことがなかったので、印象に残りましたし、今回は、吉野貴将さんの作品を知ることが出来て良かったと思いました。
展示替えの第2期も見に行こうと思っています。
この後わ 美術館内1階にある<大浦食堂>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ