どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展@Bunkamura』なのだ

2019年11月18日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ Bunkamuraで 12月23日まで開催中<建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展>を見に行ったのだ



リヒテンシュタインの展覧会って 確か2012年に見ていて 9年振りで 前回展示していない作品が多く展示していたと思うのだ

素晴らしい作品が展示しているけど 今回の感想わ えこうに任せるのだ

Bunkamura <建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展> 12月23日(月)まで

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_liechtenstein/




展示構成

第1章 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活

第2章 宗教画

第3章 神話画・歴史画

第4章 磁器ー西洋と東洋の出会い

第5章 ウィーンの磁器製作所

第6章 風景画

第7章 花の静物画

絵画が中心に展示していますが、磁器も多く展示しており、約130点を展示しており、最後の7章、花の静物画は写真撮影がOKでした。


気になった作品

10.ヨーゼフ・ノイゲバウアー リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像


長髪だし中世的な美少年、8歳とは思えないくらい気品と風格がある。


21.ネーデルランドの画家 東方三博士の礼拝

1500年代の作品なのに人物の服がリアルで艶やかで、写実的。聖母マリアや東方三博士など装飾が煌めている感じで、色が美しい。


26.ペーテル・パウル・ルーベンス 聖母を花で飾る聖アンナ


1609-10年頃制作で、作品パネルがなかったらルーベンスの作とは思わなかっただろう。

白いヴェールのような服を着ている幼い聖母マリアに聖アンナがマリアの頭上に花を飾り、祝福するように小さな天使たちがいて、父と思えるヨアキムが雲を見上げている。解説によると、この男性がマリアの父ヨアキムだと聖母の神殿奉献の場面で、聖ヨセフとみなすと聖母の結婚の場面と2つの解釈があるそうです。

なんとなくだし、間違っているもかもしれないが、男性は父ヨアキムで聖母の神殿奉献の場面だと思う。


28.ルーカス・クラーナハ(父) 聖エウスタキウス


前のリヒテンシュタインの展覧会でも展示していた。

解説の一部には、こう書かれています。
『古代ローマの軍人であった聖エウスタウスは、狩りの途上、鹿の角の間に出現した磔刑像を目にしたことでキリスト教に改宗したと伝えられる。』


29.ルーカス・クラーナハ(父) 聖バルバラ


この作品とNO.28の<聖エウスタウス>はもともと多翼祭壇画の左パネルとして描かれていたものと考えられる。NO.28より金を多用していて豪華で美しい。


31.グイド・レーニ マグダラのマリア

真っ黒な背景に天を見上げ香油壺を持つマグダラのマリアが描かれ、NO.33の<読書する福音記者聖ヨハネ>と違いこちらは、光輪があり顔に生気のある肌をしている。


33.グイド・レーニ 読書する福音記者聖ヨハネ

長髪で中世的な顔立ち、ただ肌の色は生気があまりないような気がする。


37.ペーテル・パウル・ルーベンスと工房 ペルセウスとアンドロメダ


怪物を倒してアンドロメダの縄をほどく場面が描かれ、ペルセウスとペガサスは雄々しく、アンドロメダは安堵した表情をしている。あと、なぜかキューピッドたちも描かれていて、ペルセウスを手伝い、縄をほどこうとするもの、ペガサスの手綱を引くもの、ペガサスに乗ろうとして遊ぶもの?様々なのがいて面白い。


44.ウィーン窯・帝国磁器製作所モーリッツ・ミヒャエル・ダフィンガー 原画:ロッソ・フィオレンティーノ 絵皿「リュートを弾くクピド」


自身が奏でる音色にうっとりしながら弾くクピドが可愛らしい。


113.フランツ・クサーヴァー・ペター アオボウシインコのいる花と果物の静物



115.ウィーン窯・帝国磁器製作所 ヨーゼフ・ニッグ 白ブドウのある花の静物



116.ウィーン窯・帝国磁器製作所 ヨーゼフ・ニッグ 黒ブドウのある花の静物



117.フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー 磁器の花瓶の花、燭台、銀器



118.フェルディナント・キュス バラとアンズのある静物


7章の展示の中で1番良かった。


124.ウィーン窯・帝国磁器製作所 アントン・デーリング イグナーツ・ヴィルトマン 金地花文ティーセット



今回のリヒテンシュタインの展覧会は、絵画だけでなく磁器なども多めに展示していて見応えがありましたし、最後の展示だけですが、写真撮影OKだったのも嬉しかった。

のちに、各地を巡回するので、お近くの際はご覧になってみてはいかがでしょうか?


巡回情報

宇都宮美術館 2020年1月12日(日)~2月24日(月・祝)

大分県立美術館 2020年3月6日(金)~4月19日(日)

東京富士美術館 2020年5月2日(土)~7月5日(日)

宮城県立美術館 2020年7月14日(火)~9月6日(日)

広島県立美術館 2020年9月18日(火)~11月29日(日)


この後わ 桜新町駅に移動して<ピッツァ マフィア トウキョウ(PIZZA MAFIA TOKYO)>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ