ぼくらわ 東京富士美術館で 2020年1月19日まで開催している<ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華 大様式と形成と変容>を見たのだ
ぼくが気になった作品なのだ
最後に展示していた ウィリアム・ブグローの3点なのだ
<青春とアモル>なのだ
解説にわ こう書かれていたのだ
『抽象的な概念を女の象で表現することはルネサンス以降、西洋美術の常套(じょうとう)のひとつとなったが、この若く美しい女は「青春」の寓意である。肩には愛神アモルをのせており、愛こそ若さに輝きをもたらすものという意味か、あるいは反対に若者への愛の恐ろしさへの警鐘であろうか。理想的な美の表現は画家の使命を考えたアカデミーの理念の魅力的な例である。』
美しくて 唯々圧巻で ぼくらわ この作品が見たくて この展覧会に行ったのだ
<死者の日>なのだ
夫の墓前に花輪を持って弔おうとする美しい母娘が描かれいて 母は悲しみに耐え 娘は後ろ姿なので想像だが大きな声を上げて悲しんでいるように思えるのだ
あと 喪服の色は黒なんだけど 少し緑色も入っているみたいでいい色だったのだ
<バッカント>なのだ
タイトルにあるバッカントって 古代ローマの酒の神バッカスの女使徒のことだそうなのだ
彼女の美しい肌と山羊の毛の表現が良かったのだ
あと 東京周辺のどの美術館でもいいから いつかブグローの大きな展覧会を開催してくれないかなぁ~ って思うのだ!!
ヴィジェ・ルブランの<ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・ド・ポラストロン>なのだ
上品さと 大人の可愛らしさを併せ持った肖像画で ポリニャック侯爵夫人が33歳の時のものだそうなのだ
あと なんとなく顔や雰囲気がタレントのいしのようこ(石野陽子)に似ているって思ったのだ・・・
ぼくら好みのフランス絵画が多めに展示していて 17世紀からのフランス絵画の流れがわかる展覧会だと思うし 年間ベスト10入り候補の展覧会で 東京からだと遠いけど すごくオススメの展覧会だと思うのだ
ここからわ えこうの感想を載せるのだ
東京富士美術館 <ルネ・ユイグのまなざし フランス絵画の精華 大様式と形成と変容> 2020年1月19日(日)まで
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=1201910051
作品リスト
https://www.fujibi.or.jp/assets/tfam/files/pdf_worklist/1201910051_1.pdf
展示構成
第1章 大様式の形成、17世紀:プッサン、ル・ブラン、王立美術アカデミー
第2章 ヴァトーとロココ美術ー新しい様式の創出と感情の表現
第3章 ナポレオンの遺産ー伝統への挑戦と近代美術の創出
第4章 デッサン
17世紀の古典主義から18世紀のコロロ、19世紀の新古典主義、ロマン主義を経て印象派誕生にいたるまでのフランス絵画の流れがわかる構成で油彩と素描合わせて約80点を展示しており、第4章のデッサンは、会場の都合上中盤にありました。展示の中盤に下の写真のような3点のみ写真撮影がOKなブースがありました。
あと、美術館のフリーWiFiにアクセスして自分のスマホで作品ガイドで聞くことが出来るので、イヤホンを持っていくといいですよ。こちらのサイトにアクセスすれば→(http://mu1.site/fuji/)帰ってからも自宅でスマホやパソコンで作品ガイドを聞くことが出来ます。
気になった作品
1.アンブロワーズ・デュボワ フローラ
フローラはローマ神話の花の女神、再生と新生の象徴として、あるいは初々しく可憐な女性像としてルネサンス以降描かれたそうです。
2.ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 煙草を吸う男
パイプたばこを吸うために燃え木に息を吹きかけ火をおこしパイプに付けようとしている場面が描かれ、火とともに明るくなった男の顔や、服の表現がいいし、構図も男の頭を頂点にピラミッド型となっている。
10.フィリップ・ド・シャンパーニュ キリストとサマリヤの女
ユダヤからガラリアへと向かっていたキリストがサマリヤの町の井戸のそばで休息をとっており、そこに水を汲みに現れたサマリアの女に井戸の水を飲ませて欲しいと頼んだ。女と話をしていると救世主キリストと分かり驚きます。この物語は神の福音が異邦人に広がる最初の出来事を表しているそうです。
15.ピエール・ミニャール 眠るアモールの姿のトゥールーズ伯爵
トゥールーズ伯爵、ルイ=アレクサンドル=ブルボンはルイ14世と寵姫モンテスパン侯爵夫人の7人の子供の末っ子として生まれたそうです。鮮やかな青の敷物のあるベットの上で寝ているアモール姿の伯爵が可愛いく、暗い色で目立たないが背中には翼も描かれている。あと、彼の足元にはアトリビュート(持物)の弓と矢筒がある。
背景が暗いので、白い肌の美しさが際立つ。
30.ジャン=アントワーヌ・ヴァトー ヴェネツィアの宴(※写真撮影OK)
解説には、こう書かれています。
『ヴァトー指折りの傑作《ヴェネツィアの宴》壮大な台座に置かれた壺の真下に立つ白いドレスを着た優雅な女がこの絵の主役である。女と向き合うオリエント風の服を着た男がもう一人の主役だが、このように男と女の向き合って踊っている図像は、2人の心に生じる微妙な感情を暗示するために、ヴァトーが好んで取り上げたモチーフである。右端で楽器を持つ男の、中央の女に視線を送るもの思わし気な表情は、ひときわ目に引かずにはおかないが、この男はヴァトーの自画像でもある。』
46.ジャン=フランソワ(ジル)・コルソン 休息(※写真撮影OK)
解説には、こう書かれています。
『コルソンが若い頃に制作した魅力的な作品で、クリーム色とオレンジ色と青の諧調が心地良い。ソファにもたれて無心に眠る少女が、奥行きのない室内に描かれる。一見して、親密でのどかな、現生の幸福を追求した社会の雰囲気がよく伝わる作品といえよう。だが、子細に見ると、ソファも、少女も、背景の壁の鏡も、鏡の前の棚も、全体が描かれることなく切り取られた形で描写され、それが画面に不安定な印象。さらに言えば、緊迫感のようなものを生んでいる。』
52.エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・ド・ポラストロン(※写真撮影OK)
解説には、こう書かれています。
『ヴィジェ・ルブランが描いた肖像のなかで、最も魅力的な作品のひとつ。モデルは王妃マリー=アントワネットの友人で、フランス王家の養育係りを務めたポリニャック侯爵夫人(1749-1793)。屋外で手すりにもたれかかった右手にばらの花を持つ夫人は花のブーケを付けた麦藁帽子をかぶり、白い部屋着の青い筋の入った黄色の帯で締めて、色の刺繍の縁飾りがある黒いケープをまとっている。肩にかかるブロンドの髪が、肌の白さを際立たせ、帽子の影が赤い頬をした顔に生気を添えている。』
53.エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン クリュソル・フロランサック男爵夫人、アンヌ=マリ・ジョゼフィーヌ・ガブリエル・ベルナール・ド・ブーランヴィリエ
2011年に見ていて嬉しい再会。
楽譜を持ち歌っている最中に不意に声をかけられ、こちらを向く女性が描かれ、見返り美人的な感じに思えたし、帽子と服の色の赤と黒の組み合わせがすごくいい。
54.エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン ユスーポフ公爵夫人、タチアナ・ワシリエワ
ルブランがロシアに亡命中に描いた作品。森のような屋外にいて古代風の服を着ている女性が描かれ、まるで森の女神のよう。彼女の手にはピンクを作りかけのバラの飾りを手に持っており、何か意味があるような・・・?
60.ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル オルレアン公フェルディナン=フィリップ、風景の前で
62.ジョゼフ=デジレ・クール ジェルマンがいないあいだ気を紛らわすリゴレット
モデルの女性は画家の若い妻と言われている。
ウジェーヌ・シューの小説、パリの神秘の一場面、恋人のジェルマンが盗みの告発で投獄されたことを知るリゴレットが
彼が戻ってくるのを不安な思いで待っている。
鳥かごの番(つがい)の鳥は2人の愛を象徴を、彼女の左にある鉢に植えられているヘリオトロープの花は愛のシンボルとして知られているそうです。このことをふまえて見ると、リゴレットは不安であるが、彼の帰りを一途に待っている彼女の心情がわかる。
64.ウジェーヌ=エマニュエル・アモリー=デュヴァル 古代風の浴女
66.アレクサンドル・カバネル 失楽園
ミルトンの失楽園を題材にした作品で、アダムとエヴァが禁断の果実を食べたので、神と三人の天使がアダムとエヴァに楽園を出るように伝えていて、2人は悔いて嘆き悲しんでいる。左下にいる人物は禁断の果実を食べるようにそそのかした蛇に変身していたサタンで逃げようとしている。
70.ポール・ボドリー ウェヌスの化粧
家から遠い美術館だったので、敬遠していたのですが、見に行って大正解でした!!
日本初公開の作品もありましたし、大好きなヴィジェ・ルブランやカバネル、ブグローの作品も見ることが出来たので大満足。
私はイヤホンを持っていかなかったので聞けませんでしたが、美術館のフリーWiFiを利用しての音声ガイドを聞ける試みもいいし、家に帰ってからも聞けるので、復習になりました。
会期は長いですし、遠いかもしれないですがご覧になってみてはいかがでしょうか?オススメですよ。
この後わ 吉祥寺駅に移動して<ピッツェリアGG>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ